毎週1つずつ見ている「虎と小鳥のフランス日記」のエピソード、きょうは第4話の「サント・ジュヌヴィエーヴの丘」です。
フランス語で、la montagne Sainte Geneviève
サント・ジュヌヴィエーヴはパリの守護聖女。
有名なパンテオンがあるこの地区は、グランゼコール(高等専門教育機関)が集まっているエリート養成地区でもあります。
このエピソードではカミーユが4つの建物を案内してくれます。そして最後に中古レコード店で、LPをお買い物。
朗読と会話と両方入っているし、短いし、取り組みやすい回だと思います。
きょうのメニュー
それでは、さっそく復習に入りましょう。
今週の3つのキーフレーズ
シーンその1 指差す
写真には映っていませんが、アンリ4世高校を指さしています。
あれが
Et là,
その2 レコードを買う
中古レコード店にて
~はありますか?
Est-ce que vous auriez …
その3 値段を聞く
おいくらですか?
C’est combien ?
きょうの文法ワンポイント
2つ目のキーフレーズがはいっていた文章をすべて書くと
Est-ce que vous auriez par hasard les Sonatines de Ravel, jouées par Samson François.
サンソン・フランソワによるラヴェルのソナチネはありますでしょうか?
ポイントは vous auriez
auriez は avoir の条件法現在です。
直接法で書くと
vous avez
直接法で言うよりも、条件法で言うほうが、「もしかしたら、ないかもしれませんが」という気持ちが入って、丁寧になります。
しかもこの文章ではpar hasard (ひょっとして)、という表現も入っているので、ますます控えめな聞き方になっています。
ほかの例:
Est-ce que je pourrais essayer ce pantalon, s’il vous plaît ?
このパンツを試着してもいいですか?
pourrais < pouvoir (~できる)の条件法現在
このように丁寧に言いたいときに使う条件法についてはこちらをどうぞ⇒「まいにちフランス語」44:L66 条件法現在 その2
建物4つ+レコード屋さん
エピソードに出てきた4つの建物とカミーユが買い物したレコード屋さんを簡単にご紹介します。
パンテオン Le Panthéon
パンテオンはギリシア語で「すべての神々」という意味です。要するに神殿です。
18世紀後半に建設。当初はサント・ジュヌヴィエーヴをたたえる神殿でしたが、のちにフランスの偉人をたたえる場所となりました。
パンテオンの紹介ビデオ(英語)
サンテティエンヌ・ドゥ・モン教会 l’église Saint-Etienne du Mont
パンテオンの裏にある教会
アンリ4世高校 Le lycée Henri 4
グランゼコールを目指す子どものいく名門高校。
エコール・ポリテクニーク L’Ecole Polytechnique
フランスの理工系エリート大学 グランゼコールの一つ。
レコード屋さん le disquaire
中古レコードを扱う店で、名前は La Dame Blanche
有名なお店だそうです。きっとよそでは手に入らないレコードを取り揃えているのでしょう。
dame blanche は「白い貴婦人」という意味です。
同じ名前のデザートあり⇒ダムブランシュ、食べたい?
blanche は 「白い」という形容詞の女性形です。
男性形は blanc
色のフランス語についてはこちらにまとめてあります⇒かわいいフランス語教えます~その15 基本の色
もう死語かもしれないレコード関係のプチ単語リスト
フランス語でレコードはdisque(男性名詞)
日本語にもなっていますが。
レコードジャケット pochette de disque
レコードプレーヤー tourne-disque
レコード針 aiguille d tourne-disque または platine
レコーディング enregistrement 動詞はenregistrer
レコードをかける passer/mettre un disque
いわゆる観光スポットにはあまり興味のない私はレコード屋さんのシーンを楽しく見ました。昔はよく見たLPレコードをたてて収納する入れ物(?)、懐かしかったです。
サンソン・フランソワのレコードはなかったので、カミーユは、代わりにジャン・シャルル・リシャールの演奏のレコードを購入していました。「クープランの墓」や「高雅で感傷的なワルツ」など入ったものです。
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