イルカ

ファッション

2013年春夏ファッションのトレンドその5~シーパンク

フランスの若い女性向けのWebマガジンMagazine féminin – madmoiZelle.comの今年の春夏の女性ファッションの流行の記事(2013年1月7日)を読んでいます。きょうは五回目です。

今回はシーパンク(La tendance seapunk)です。



シーパンクとは?

「シーパンクって何よ?」と思う方も多いことでしょう。かくいう私もそうです。

きょう読むファッション記事のページに、シーパンクを特集している記事へのリンク(⇒Seapunk, qu'est-ce que c'est ?)がありましたので、ちらっと見てみました。

それによると、シーパンクは2011年以降、まずアメリカでTwitterを中心とするSNSで広がったムーブメントです。いわゆるサブカルチャーですね。現在のところ、音楽、ビジュアルアート(写真、ビデオなど)、そしてファッションがあります。2012年にはもう流行っていたみたいですね。

この言葉の名付け親はブルックリンのDJということです。彼が、ツイターでシーパンクがどうしたこうしたとつぶやいたことからこの名前になりました。

SNSでひろがったというのがきわめて今日的です。

以前、女子高生のあいだで流行中~『かめはめ波』のパフォーマンスでも書いたのですが、今どきの若者はTwitter,Facebook,Tumblerで流れているもので、自分たちの感性にビビっと来たらどんどんシェアして、それがブームになるのですね。

シーパンクはまず音楽のムーブメントとしてひろがりました。代表的なシーパンク・ミュージックの動画をご紹介します。

Unicorn Kid – Boys Of Paradise (Official Video)

ユニコーン・キッドとはこの音楽を作ったOliver Sabin(オリヴァー・サビン)のことで、ビデオの最初のほうに後ろ姿で出てくる青年です。

彼はスコットランドのエディンバラ出身、1991年生まれです。なんか若いですね・・。

今日的なサイケデリック・ミュージックというか、レイブの音楽みたいな感じですね。ゆるいテクノなダンスミュージックと言えばいいのでしょうか。

元記事→Les tendances mode printemps/été 2013

さて、このようなムーブメントを背景に生まれたシーパンクの装いはいわゆるストリート・ファッションです。

海なので、イルカ、海そのもの、やしの木などがモチーフで色はターコイズブルーが多いでしょうか。

そして、パンクですので、上品で優美なものではなく、カジュアルで、ちょっぴりワイルドな感じがあると思います。

シーパンクってまだあんまり流行ってないですよね?海がモチーフなので、夏場は、涼しげでよいかもしれません。

ファッショントレンドとしてのシーパンク

では、ストリートファッションであるシーパンクをファッション・デザイナーがどういうふうに取り入れたのかチェックしてみましょう。

元記事→Les tendances mode printemps/été 2013

きらきらした素材、虹色で、メタリックな感じ。たとえてみれば、プレゼントを包む、表面が光っている包装紙のイメージの素材が使われているそうです。

Les points forts

・Les coupes lingeries: bodys, bustiers, shortys…
・Le sac à main en plastique que tout le monde voit ce qu’il y a dedans
・Les chaussures glitteresques
・Les lunettes de soleil très « punky London » style
・Les bijoux en plastique fluo
・Les couleurs

特徴

・下着のような仕立て:ボディースーツ、ビスチエ、ショーツ
・ビニール製で、誰もが中身を見ることのできるハンドバッグ*
・きらきらした靴
・ロンドンのとてもパンクスタイルっぽいサングラス
・蛍光色のアクセサリー

*バッグの中身は外から見えるのではなく、パカっと口を開いたら、一目瞭然だという意味だと思います。

Les couleurs

・Toutes les teintes de l’arc-en-ciel : dragée, parme, menthe, guimauve…
・Quelques touches de fluo : jaune, orange, rose…

・虹の色全部:ドラジェの色(青、ピンク、白など)、薄紫色、ミントの色(白、グリーンなどいろいろ)、マシュマロの色
・蛍光色が少し:黄色、オレンジ、ピンク

The place to be

Au pays des Bisounours

行くところ:ケアベア王国

Ton binôme

Starla et les Joyaux Magiques (ou Panteros666, au choix)

あなたのパートナー:プリンセス・スターラとレ・ジョワイヨー・マジーク(またはパンテロス666)

単語メモ

fluo=fluorescent
parme 薄紫色、スミレ色(スミレの名産地Parmeより)

dragée(ドラジェ), menthe(ミント), guimauve(マシュマロ)はここではお菓子の色のことをさしていると思います。どれもカラフルなパステルカラーです。

関連記事もどうぞ
1.2013年春夏ファッションのトレンドその1~和柄
2.2013年春夏ファッションのトレンドその2~幾何学模様
3.2013年春夏ファッションのトレンドその3~ハワイアン
4.2013年春夏ファッションのトレンドその4~サファリルック

2013年春夏ファッションのトレンドその6はこちら⇒2013年春夏ファッションのトレンドその6~スモーキング

きょうの豆知識

Au pays des Bisounours ビズヌール王国

ビズヌールはフランス語でケアベアのことです。
ケアベアは1980年代のアメリカのアニメ。
雲の上に住んでいるクマたちで、人間の子どもたちを守ったり、世話をする使命を持っています。

フランス語のビズヌールは bisou ビズ(キス)からつけられたのだと思います。

ケアベアは一匹一匹、色が違います。その色が多分この虹色を多用するシーパンクにつながるのでしょう。

ケアベア参考動画 1分8秒

Panteros666(パンテロス666)

パリの音楽プロデューサー、Club Cheval という音楽ユニットの一人

Club Cheval(クラブシュバル、直訳は馬クラブ)はパリのダンスシーンを牽引するクラブ・ミュージックを作り出しているユニットだそうです。

ステージでのライティングがやはり虹色だから、シーパンクにつながるのだと思われます。

プランセス・スターラ・エ・レ・ジョワイヨー・マジーク

90年代のアメリカのアニメのフランス語版です。
こんなの↓オープニング・テーマ1分

これもたぶん色使いがシーパンクの虹色を思わせるのでしょう。オリジナルの英語版は”Princess Gwenevere and the Jewel Riders”といいますが、日本には入ってきてないですよね? 絵柄が今ひとつ日本人好みではない気がします。



バーバーリーブロッサム

元記事では、バーバリー・プローサムのコレクションの服のイラストが描いてありますので、動画でご紹介します。
2分27秒

あんまりシーパンクに見えないですね。しいていえば、メタリックな素材とカラフルな色使いでしょうか。それからサングラスもパンクっぽいといえばそうかもしれません。

バーバリーは言うまでもなくトレンチコートで有名なロンドンの古くからあるブランドです。

だからみんなコートかケープを着ていますね。

この動画だとわかりにくいのですが、会場は大きな温室みたいなところで、まわりは透明で外の緑が見えるんです。雨のあいだの晴れ間という演出のようです。

最後にちらっと出てくるのが現在のデザイナー(ブランド・イメージにかかわるすべてを統括しています)のクリストファー・ベイリー。この人自身がとてもかっこいいい方ですね。

かの有名なバーバリーチェックをコレクションで使わないことにしたことで、ブランドの若返りに成功した人です。






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