すべてのものを浄化する水、SpaレーヌのCM、第2弾です。
前回のSPA レーヌのCMにはとってもいやな感じのご主人が出てきましたが、今回は女性です。
早くしゃべっているので、難しいのですが、しつこく聞いていると単語が拾えてきます。
SPA レーヌ『王妃の水』のCM
これは何度もテイクをとったのでしょうか?
水をかけるところはワンテイクで、あとは必要に応じてテイクをとったのかもしれませんね。
女優さんも大変です。
【聞き取りのヒント】
この2人の関係は姉妹で、お姉さんのほうが、自分がもらう遺産と、妹がもらう遺産を決めています。
以下の順番で出てきます。
la maison, les meubles, le chien, les bijoux, les bijoux, les robes, l’horloge, la tondeuse
スクリプトと和訳
La dernière fois, j’étais malade toute la nuit avec tes biscuits.
Bon, puis, je suis pas venue pour ça.
Je suis venue pour parler de l’héritage.
Alors voilà, on va garder la maison des parents.
Tu pourras garder les meubles.
De toute façon, il est temps que ça change ici, hein
Par contre, le chien tu pourras le garder.
Ça te fera de la compagnie.
Bon, je garde les bijoux de maman.
Tu pourras garder ses robes. Moi, je flotte dedans.
La vieille horloge c’est pour nous.
La tondeuse c’est pour vous.
Voilà, y’ a plus qu’à attendre que maman meure.
Oh…
この前の晩ね、あなたの作ったクッキーのせいで一晩中、気分が悪かったわ。
まあいいわ、そのことで来たんじゃないの。
遺産相続のことを話しに来たのよ。
つまりね、お母さんたちの家は私たちがもらうわ。
あなたは家具をもらってね。
どのみち、ここを模様替えする頃合いよね。
それから、犬ももらってね。
いいペットになると思うわ。
私は、母さんの宝石をもらうわ。
あなたは母さんの服をどうぞ。私にはだぶだぶだから。
古い時計はうちで引きとるわ。
芝刈り機はあなたのところへ。
さて、あとは母さんが死ぬのを待つだけね。
※スクリプトはこちらを参考にしました⇒Exercice d'écoute: Spa Reine, L'eau qui purifie (2)
SPAレーヌの生産地であるベルギーのSPAや、この水については、前回の記事に詳しく書いています。
こちら⇒SPA レーヌ『王妃の水』は何もかも浄化する?
単語メモ
héritage 相続、遺産 Hを読まないのでエリタージュとなります。
Paur a fait un héritage important.
ポールは莫大な財産を相続した。
「家具をあげる」と言ったあと、犬の話の前に Par contre(それに対して)と言っているのは、「今、妹の家にある家具は手放すべきだ。それに対して、遺産としてもらう犬は手元においておけ」ということだと思います。
floter (衣服などが)たっぷりしている
Il flotte dans les vêtements.
彼の服はだぶだぶだ。
tondeuse 芝刈り機
y’ a plus qu’à attendre
これは、たぶん、
il n’y a plus qu’à attendre
の il ne が落ちているんだと思います。
ne…que でque以下のみである。
あとは、ママが死ぬのを待つだけである、ということ。
ワンポイント文法~許可の意味のpouvoir
スクリプトに出てくる pourras はpouvoir の単純未来形 2人称単数
このpouvoirは許可を意味するpouvoirです。「~してもよい」「~することが許されている」
Vous pouvez utiliser mon bureau.
私の部屋をお使いいただいてけっこうです。
主語が2人称のときの単純未来形は命令のニュアンスを帯びます。
Tu pourras garder les meubles.
あなたは家具を維持してもよい⇒家具はあなたのものよ。
最初にクッキーの話をしているのは、妹がお皿に入ったクッキーを差し出したからですね。
さて、このお姉さんは2つの点で、水をかけられてもしかたがありません。
つまり
1.お母さんはまだ亡くなっていないのに、相続の話をしている。
2.自分のいらないものだけ、妹に押し付けようとしている。
お姉さんは、家、宝石、時計、妹には家具、犬、服、芝刈り機が行くというプランを一方的に決めています。
しかも手帳にしっかりリストアップしていますね。
前回同様、SPAレーヌのようなよい水をかけるのはもったいない相手です。
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