フランスの若い女性向けWebマガジンにのっているバレンタインデーの記事を読んでいます。
タイトルは La Saint Valentin et ses mystères
バレンタインデーとその神秘
きょうは5つめのパラグラフの途中から、バレンタインデーに相手がいるカップルの2つ目の事例を読んでいきます。
1人はさみしいですが、相手がいたらいたで、問題が生じる、という話でした。
L’Individu en Couple (I.C) et la Saint-Valentin カップルとバレンタインデー
別のもっと用意周到な、バレンタインデーに相手のいる人たちは、パートナーはバレンタインデーに興味がないかもしれないが、ちょっとした行ないは喜ばれるのではないかというふうに思っています。
念のため、そういう人たちは「愛しているよ」と伝えるいい方法を探し求めるのです。
問題が微妙なのはこの点においてです。何をしたらいいのか?どんなふうに、相手に適切なシグナルを送るべきか?よくわかるようにあからさまなことをしたらいいのか?どうやって毎年新しい手を思いついたらいいのか?
定番の贈り物(花、チョコレート、アクセサリー、あるいはプレゼントはなし)から、その他の物(2人でバンジージャンプをすることや、恋人の顔のついているトイレットペーパーや、命を捧げること)まで、選択の幅は大きいです。
あまりに選択肢が多いので、時に相手のいる人は、けんかになることがあります。
このようにして、間に合わせの愛の証(あかし)をおくることに頼ってしまったせいで、いくつの冷戦状態が生まれたことでしょうか?
– « Jenny, tu es comme un rossignol qui susurre à mon oreille. Laisse-moi être la branche sur laquelle tu installeras ton nid ».
– C’est quoi ce texto ? T’as bu ?
– Non, je t’envoie un poème pour la Saint Valentin, mon amour.
– Nan, pas possible : tu l’as piqué au 82222.
– Ben ? Comment tu le sais
– D’habitude, tu fais plein de fautes d’orthographe. Blaireau.
– C’est quoi un blaireau ?
「ジェニー、きみは僕の耳元でささやくナイチンゲールのようだ。僕を、君の巣に使っている1本の枝にしておくれ。」
何、この文章?飲んでるの?
いや、バレンタインデーの詩だよ。愛しい人。
うそ~、ありえないわ。文字化けかと思ったわ*
え?どうしてそんなことがわかるの?
いつものように、誤字脱字だらけだもん。ブレロー(=おバカさん)
ブレローって何?
愛の地獄は善意で敷き詰められているのです。
※元記事 → La Saint Valentin et ses mystères
初回はこちら⇒バレンタインデーとその神秘~その1
単語メモ
prévoyant 用意周到な
partir d’un principe ある原則にのっとる
admettre 受け入れる
s’avérer 証明される
è l’effigie de ~の肖像のある
recours à ~に頼る(訴える)こと
rossignol ナイチンゲール
blaireau アライグマ;(話)朴訥でひょうきんな人
L’enfer est pavé de bonnes intentions.
ことわざ:地獄は善意で敷き詰められている⇒善意も悪い結果を生むことがある;行為の伴わない善意は不十分である。
*tu l’as piqué au 82222の意味がわからないので、想像のもとに書きました。
saut à l’élastique en tandem タンデムジャンプ
タンデムジャンプ(カップルバンジージャンプ)とは、カップルで一緒にバンジージャンプする余興(?)
saut ジャンプ
élastique ゴム
en tandem 2人一緒に
こんな感じです。
お互いに信頼しあっていないとできないジャンプらしいです。
★この続きはこちらから⇒バレンタインデーとその神秘~その6(終)いつもと何ら変わらないカップル
バレンタインデーのプレゼントは、やはり定番のものが喜ばれるのではないでしょうか?花はいつまでも残らないので、後くされがなくてよさそうです。
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