フランス語脳プロジェクトの「翻訳者養成講座」。第8回の受講メモです。きょうは条件法について書きます。
実はこの講座、先月すべての配信が終わったのですが、記事にしていませんでした。
というのも8回あたりから、あんまりしっかり聞いていなかったのですね。ブログの受講メモも第7回で止まっています。
夏場すっかりさぼっておりましたが、今月月から少しずつですが、またまじめに勉強します。
8~10回の内容は?
8,9,10の3回はこれまでの復習です。
復習といえど、中身が濃いです。
特に8回は動詞を中心とした項目なので、翻訳のみならず、フランス語においてはとても大切なところですね。
授業も1時間28分45秒ありますので、2回にわけて、記事にします。
まず第8回の項目をリストアップしておきます。
きょうは前半の40分、アスペクトまで聞きました。
アスペクトについては以前、第4回の受講メモに書いています。
⇒日本語にはアスペクトがたくさんある
きょうは条件法についてシェアしますね。
条件法って?
現在の事実ではないこととして、話すときの法(モード)です。
条件法と聞いてもピンと来ないかたはこちらを⇒「まいにちフランス語」43:L65 条件法現在その1
私はまだ条件法の活用がさっと出てこないです。
特に条件法過去は見分けもさっとできませんね^^;
条件法過去はavoirかêtreの条件法現在+過去分詞
例文:
S’il avait fait beau, nous serions sortis.
もし晴れていたなら、出かけたのに。
si + 大過去, 条件法過去
serions はêtreの条件法現在形です。
serais
serais
serait
serions
seriez
seraient
ついでにavoirも書いておくと
aurais
aurais
aurait
aurions
auriez
auraient
ちなみに大過去は、avoirかêtreの半過去形+過去分詞です。
たとえば、avoirの大過去形は
avais eu
avais eu
avait eu
avions eu
aviez eu
avaient eu
êtreとavoirのどっちを使うのかは、複合過去の場合と同じです。
参考⇒助動詞にêtreを使う複合過去
活用はくりかえし確認するしかありませんね。
さて、講義ではこのようなsiで始まるわかりやすい条件法ではなく、仮定の部分が別の形の条件法などを学びました。
siではない形で条件(もし~なら部分)が書かれている
見分け方⇒主文の動詞が条件法(あたりまえですけど)
句で表現されている
Avec un peut de perséverance, il aurait réussi.
もう少し辛抱強さがあれば、彼は成功しただろうに。
主文(条件法の動詞のある文)の中に意味がこめられている
Ça pourrait te coûter cher.
そんなことをしたら高くつくぞ。
pourrait はpouvoirの条件法現在です。
pourrais
pourrais
pourait
pourrions
pourriez
pourraient
Ça m’étonnerait.
そんなことがあったら驚きだね。
⇒現実にはありえないじゃん。
これが直接法だと Ça m’étonne.
それは驚きだ⇒現実にあった。
丁寧な表現
Je vous serais reconnaissant de bien vouloir me répondre le plus vite possible.
できるだけ早くお返事をいただければ幸いに存じます。
フランスでは手紙を書くことが多いので、フランスに住んでいる人、またDELFなど関係各署に意見を提示する仏作文を書く必要のある人は、このあたりをしっかり勉強しておくといいと思います。
よくある例
~したいのですが
je voudrais
je souhaiterais
j’aimerais
je désirerais
Pourriez-vous me donner l’eau s’il vous plaîs ?
お水をいただけないでしょうか。
断定をさける表現
On devrait supprimer le classement des élèves.
生徒のランク付けは廃止するべきでしょう。
devraitはdevoirの条件法現在。
devoirの条件法は主語が2人称だと「~すればよろしいのに」というやわらかい願望やアドバイス。
Vous devriez rester encore quelque minutes.
もう少し残っていらっしゃればいいのに。
この中で特に難しいのは「もし~たら」部分が書いてなくて、主文から条件法の意味をくみとるときですね。
まずその動詞が条件法だと気づかなければなりませんから。
次回は後半の講義から何か一つとりあげます。お楽しみに。
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