数字の12

数字

フランス語の数字【第14回】~12(ドゥーズ)

苦手だと思っている人も多いフランス語の数字。毎週1つずつチェックしています。

今回は12です。

数字 «12»

12 は douze です。
ou はこれ2つセットで「ウ」という読みです(複母音字と呼ばれています)。

発音はこちらで確認してください。

★発音について
やはり複母音字で、「ウ」と読むものがもう2つあります。
eu, œu です。

カタカナで書くと「ウ」ですが違う音。

ou は強い音。唇をしっかりつきだして発音。
eu は弱い音。少し「エ」が入っている感じ。

deux (2) と douze (12)はリエゾンしたとき、ともにドゥーズとなり、日本人学習者には紛らわしいものです。

リエゾンがわからない方は、前回の記事で説明しています⇒11(オーンズ)

たとえば 2 euros(2ユーロ)と 12 euros(12ユーロ)とか。

聞き分け練習用の動画を貼っておきますね。

ぼーっと聞いているとみんな同じに聞こえます^^;

発音記号は
deux ø
douze u

発音は口の形と舌の位置、息をどこに通すかといった物理的な現象を確認し、練習すると、自分もそれと近い音が出せるようになります。

自分がその音を出せれば、聞き取れるようになると言われています(でもRは出せなくても、だいたいLとの違いがわかるけど)。

しかし、その言語のネイティブの子どもはそんな理屈を知らなくても、周囲の人と同じ音が出せるようになるのですよね。考えてみると不思議です。

もっと練習したい方は、このようなページを利用するといいでしょう。
フランス語 発音モジュール 理論編 > 4-1-2-1章 p.1

フランス語 発音モジュール 理論編 > 4-1-3-1章 p.1

英語話者へのアドバイスとして、
douze は food のウーに近く、
deux ø は bird の アー(カタカナで書くと違いますが)に近い、というのもネットで見ました。

こちらの記事も2と12の発音について書いています。
パリのカフェでおしゃべり~「虎と小鳥のフランス日記」第150話 ここでは「2年」と「12年」が出てきます。

日本語のウは、唇をあまり前に突き出さない発音なので、OUを見たら、唇を突き出すクセをつけるといいかもしれません。

語源と派生語

語源はラテン語のduodecim ←duo (2)+decem(10)

派生語
douzaine 1ダース、およそ12
douzième 12番めの、12分の1

映画 «Les Douze travaux d’Astérix»

douze がタイトルに入っている歌をご紹介します。

Les Douze travaux d’Astérix
『アステリックスの12のしごと』

フランスでとても人気のあるコミックスの映画化。
1976年の作品です。

アステリックスは、古代ローマ時代のガリア人です。

こちらはテレビで放映したときの予告編です。
最初と最後でタイトルを言っています。

アステリックスが住んでいる村は、シーザーがほとんど征服したガリア地方で唯一、抵抗を続けています。

この村はローマ兵と戦うとき、いつも勝利します。というのも、村のお坊さんが秘密の薬を調合し、それをアステリクスが飲むと絶大なるパワーが出るからです。

この漫画はフランスのみならず、ヨーロッパなどでも大変よく知られています。

ただし、自国に豊かなコミックス文化のあるアメリカと日本をのぞいて。

原作の漫画のストーリーを書いているのは、プチ・ニコラを書いている、ルネ・ゴシニー(René Goscinny)、漫画はアルベルト・ユデルゾ(Albert Uderzo)です。

★アステリックス関連記事もどうぞ
フランスを代表する漫画、アステリックスの人気の秘密

映画『プチ・ニコラの夏休み』がフランスで公開 後編 作者のゴシニーについて。

ママはどんな字でも解読できるの~CMのフランス語子どもがアステリックスの名前を口にします。

douze を使った表現、文章

Trois fois quatre font douze.
4かける3は12

les Douze
キリストの12使徒

les douze mois de l’année
一年の12ヶ月

★この続きはこちらから⇒フランス語の数字【第15回】~13(トレーズ)

★このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ⇒フランス語の数字【第1回】~0(ゼロ)

私は勉強していませんが、発音をきわめたい人は、音声学を学ぶとよい、と言われます。

2と12で迷ったら、指を使うか、筆談、あるいはレジの数字をじっと見るなど、音以外の情報を使えばいいと思うので。

たとえば、日本語でも4時と5時は似ているから、電話で聞き間違えることありますよね。時間と金額は、反復して要確認ですね。






フルーツフランスの味覚週間 2014年前のページ

秋がやってきたから(ア・ラ・ファヴール・ドゥ・ロートン)~テテ:歌と訳詞次のページ枯葉

ピックアップ記事

  1. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集
  2. 2023年版、フランス語学習用カレンダーの紹介:テーマは「食」

関連記事

  1. アップルパイ

    数字

    分数~フランス語の数字【第50回】

    苦手な人が多いフランス語の数字を少しずつチェックしています。今…

  2. 数字81-90

    数字

    フランス語の数字【第30回】81から 90

    ちょっぴりややこしいフランス語の数字をゆっくり確認しています。今回は8…

  3. 数字14

    数字

    フランス語の数字【第16回】~14(カトーズ)

    フランス語の数字を少しずつチェックしています。きょうは14です。…

  4. 戦士の休息

    数字

    フランス語の数字【第38回】6桁の数字

    慣れるまで大変なフランス語の数字を少しずつ見ています。3桁以降の大きな…

  5. キャンドル

    数字

    フランス語の数字【第18回】~16(セーズ)

    慣れないと難しいフランス語の数字。毎週1つずつチェックしています。今回…

  6. 目覚まし時計

    数字

    時間の表現(4)~フランス語の数字【第57回】

    慣れないとさっと出てこないフランス語の数字を少しずつチェックしています…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

PAGE TOP