虎と小鳥、最新号、第152話の紹介です。このエピソードは、久しぶりに、ザ・パリ観光 という趣。
カミーユが、ビッグ・バス・パリ(Big Bus Paris)に乗って名所を案内します。
オープンデッキのバスで行くパリ巡り。とても楽しそうです。
まず、サンプルビデオをごらんください。
今週のキーフレーズ3つのうち2つ入っています。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
■ きょうのメニュー
それでは、復習行ってみよう!
サンプルビデオのスクリプトと和訳
Coucou ! Aujourd’hui, je ne me trouve pas dans n’importe quel bus, mais dans un bus touristique à ciel ouvert, et on est prêts à faire une super belle balade.
こんにちは。きょうはふつうのバスではなく、観光用のオープントップバスに乗っています。すてきなお散歩をしますよ。
un bus touritique à ciel ouvert 観光用のオープントップバス;2階建てで屋根のないバス
3つのキーフレーズと解説
Coucou !
カミーユの冒頭の挨拶
こんにちは。
Coucou !
挨拶の「ククー」
これはSalut ! と同じニュアンス。
カミーユはよく使います。友だち同士のカジュアルな挨拶。
基本的に女性が使う言葉だそうです。
知らない人にはBonjour(ボンジューフ)と言ったほうがいいです。
日本語に直すと「ヤッホ~」とか「オッハー」みたいな感じ。
違うかな?
coucou はもともと鳥のカッコーのことです。
※カッコーについてはこちらを⇒フランスの童謡の訳詞~遠くの森で
n’importe quel +無冠詞の名詞
n’importe quel bus どんなバス⇒普通のバス
きょうはふつうのバスではなく、観光用のオープントップバスに乗っています。
Aujourd’hui je ne me trouve pas dans n’importe quel bus, mais dans un bus touristique à ciel ouvert
n’importe quel +無冠詞の名詞 で「どんな~でも、どの~でも」という意味。
ここでは否定文なので
je ne me trouve pas dans n’importe quel bus
私はそのへんのどんなバスでもいい、というようなバスに乗っているわけではありません⇒きょうは特別なバスに乗っています
というニュアンス。
n’importe quel はよく出てきます。quel はあとに続く名詞に性数一致します。n’importe部分は変わりません。発音は皆同じです。
例文
N’importe quelle musique me fait plaisir.
音楽なら何でも私は楽しいの。
Peut-on donner n’importe quel prénom à son enfant ?
子どもにはどんな名前でもつけることができますか。
n’importe は ne + importer
importer は「重要である、大事である」、という意味の動詞です。
ですから、この表現について調べたいときは、辞書で importer をひいてください。
par ~を通って
凱旋門のそばをバスが通りすぎたとき、カミーユがアントワーヌにここに上ったことがあるかと聞きました。
– 一番上に上ったことある?
– 一度だけね。
– 私は一度もないわ。どこから上るの?
– 地下からだよ。
T’es déjà monté tout en haut, toi ?
Une fois, oui.
Moi jamais. On monte par où, pour y aller ?
Par le sous-sol.
ここでのparは通過点(~を通って、~から)を示します。
parの一番基本的な用法です。
Pen est entrée par la porte principale.
penは正面入口から入った。
Je suis allé en Italie par la Suisse.
私はスイス経由でイタリアへ行った。
※「上る」「入る」「行く」といった動詞と一緒に出てきそうですね。
その場合、複合過去にするときは、助動詞はêtreを使うので、過去分詞が性数一致します。
なんとなく、仏検で狙われそうな雰囲気です。
ちなみに助動詞にêtreを使うのは aller, venir, partir, arriver, monter, descendre, entrer, sortir, tomber, naître, mourir, rester など移動を表す自動詞です。
きょうの豆知識~ビッグ・バス・パリ
このバスを運営しているBig Bus Tours(ビッグ・バス・ツアー)という会社はオープントップの観光バスを使った観光を提供している世界で一番大きな会社です。
ロンドン、パリ、ニューヨークを始め、アブダビ、ブタペス、香港、上海など、15の都市で走っています。
チケット(一日券か二日券)を買っておき、好きなところで、乗り降りします。
パリには全部で10個の停留所があります。
1. Tour Eiffel エッフェル塔
2. Champ de Mars シャンドマー
3. Opéra Garnier オペラ座
4. Louvre-Pyramide ルーブル美術館 - ピラミッド
5. Louvre-Pont des Arts ルーブル美術館 - ポン・デ・ザール
6. Notre-Dame ノートルダム
7. Musée d’Orsay オルセー美術館
8. Champs-Elysées シャンゼリゼ
9. Grand Palais グラン・パレ
10. Trocadéro トロカデロ
観光シーズンは15分起きに運行。
カミーユが乗ってたのはガラガラでしたけど、夏場は混むんでしょうね。
こちらはこの会社のプロモーションビデオです。
なんか、ごくふつうに作ったビデオであまりおもしろくないですね。
今回の「虎と小鳥」の動画のほうが、映像がきれいだし、ずっと楽しかったです。
私、写真とか映像とか自分では撮影しないので、わからないのですが、被写体同じでも、撮り方によって、おもしろくなったり、つまらなくなったりするんだと実感しました。
このバスについて、詳しくはホームページでどうぞ⇒Visites De Paris En Bus | Hop-On Hop-Off Paris | Big Bus Tours
今回の動画は、ポンデザールで終わっていました。ルーブル美術館とフランス学士院の間にかかっている橋です。
ここは歩行者専用の金属の橋。愛の南京錠がびっしりかかっています。
南京錠に恋人同士の名前を書いて、橋にガチっとロックしておくと、愛がいつまでも続く。こんな幻想を抱いた人たちが、南京錠をかけるのです。
きっとそばで売ってるんでしょうね。
愛の南京錠についてはこちらに書いています。
⇒ああ、愛の南京錠「虎と小鳥のフランス日記」第112話
カミーユが南京錠をかけるとき、てんとう虫(la cocinelle)を見つけて「縁起がいい」と言ってました。
フランスでは、てんとう虫は幸運を運んでくれると言われているそうです。
日本でも「てんとう虫のサンバ」なんて歌があるくらいだから、かわいい虫だと思われてるんでしょうね。
我が家では害虫扱いですが。
もう一つの幸運の印は、日本と同じように四つ葉のクローバー(le trèfle à quatre feuilles)です。
フランスで縁起が良いと思われているものを紹介しています⇒フランスの幸運のお守り:かわいいフランス語教えます(113)
不吉なものに関する、フランスの迷信はこちら⇒13日の金曜日恐怖症
ほんの少しでもフランス語を勉強しておくと、ずっと観光が楽しくなりそうです。
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