きょうはロイヤルベイビーの誕生を待つエリザベス女王の続報にあたるニュースを聞いて学習しました。
キャサリン妃(ケイト・ミドルトン)とウィリアム王子の赤ちゃんは無事に2013年7月22日午後4時24分(イギリスの時間)に生まれました。
きょうのニュースは赤ちゃんを抱いて二人が病院から出てくる様子を伝えています。
性別は男の子でした。この赤ちゃんはイギリスの王位継承権第3位です。ちなみに1位が おじいさんのチャールズ皇太子、2位がお父さんのウィリアム王子です。
性別がわかったところで、現在の世間の関心は「この赤ちゃんにどんな名前がつくのか」ということに移った、とニュースは伝えています。★2013-07-25追記:なんと、もう名前が決まりました。記事の最後に書いています。
それでは、ごらんください。
“Bébé royal”: l’attente du prénom, dernier suspense
1分14秒
“Bébé royal”: l’attente du prénom, dernier suspense(*1)
ロイヤルベイビー:最新の関心はその名前
Le bébé, le nourrisson, le nouveau né, le nouveau prince. Autant de mots pour évoquer le fils de Kate et William mais pas de prénom.
En tout cas, pas officiellement. Les Britanniques devront-ils attendre une semaine pour savoir comment appeler celui qui est en troisième position dans l’ordre de succession au trône, comme ce fut le cas pour William en 1982? L’attente avait duré un mois pour le prince Charles.
George, James, Alexander et Louis sont les prénoms favoris des bookmakers(*2).
Présenté aux médias du monde entier hier devant l’hôpital St Mary à Londres, le premier enfant de Kate et William. tant attendu, faisait bien sûr la une des journaux britanniques.
赤ちゃん、乳飲み子、新生児、新王子。ケイトさんとウィリアム王子の息子はいろんな言い方で呼ばれていますが、少なくとも公式には、まだ名前はありません。
英国民は、この王位継承権第3位にいる赤ちゃんの名前を知るまでに、1982年のウィリアム王子の場合と同じように、一週間待つことになるのでしょうか?
チャールズ皇太子の場合は、名前が明らかになるまで一ヶ月を要しました。
ジョージ、ジェームス、アレグザンダー、ルイがブックメーカー*のあいだでは人気です。
昨日、ロンドンのセント・メアリー病院の前で、メディアの前に登場したケイトさんとウィリアム王子の第一子は、もちろん、その日のイギリスの新聞のトップニュースでした。
Steve, un résident londonien ne cache pas sa joie.“Nous allons avoir trois rois, c’est une nouvelle merveilleuse pour la Grande Bretagne.”
Donald, un chauffeur de taxi tempère: “je ne peux pas dire que je suis superexcité. Tout cela n’a pas vraiment d’importance.
Selon moi, il y a des choses plus importantes dans le monde qu’un bébé royal(*3).”
ロンドンに住むスティーブさんは喜びを隠しきれません。「3人の王様がいることになりますね。これはイギリスにとって新しい、素晴らしいできごとです。」
タクシーの運転手のドナルドさんは、もう少し冷ややかです「ものすごくエキサイトしているとは言えないですね。このようなことすべては、たいして重要なことではありません。私に言わせれば、この世界にはロイヤルベイビーよりずっと大事なことがいくらもありますよ。」
Le prince de Cambridge et ses parents se sont rendus hier dans la palais de Kensington, là où William a passé son enfance.
Soucieux du respect de leur vie privée, ils devraient se retirer de la scène publique pendant plusieurs jours.
ケンブリッジ王子(ロイヤルベイビーのこと)とその両親はきのう、ケンジントンパレスに戻りました。ここはウィリアム王子が幼年時代を過ごした邸宅です。
プライベートな時間を尊重するため、3人は公の場所には数日間現れない予定です。
・・・和訳ここまで・・・
★こちらにもジョージ王子の記事を書いています⇒ジョージ王子:世界で一番有名な赤ちゃん
単語メモ
nourrisson 乳飲み子
tempère < tempérer 和らげる、静める
soucieux de qn/inf. ~に関心がある、を気にする
補足
(*1)suspense
l’attente du prénom, dernier suspense
直訳は名前を待つことが最新のサスペンス
サスペンス suspense は映画、小説などのサスペンス、緊張が高まる感じのことです。
辞書によれば、この単語そのものは1903年に英語からフランス語に入り、1950年ごろ普及。
しかし、もとの英語のsuspenseをジーニアス英和で見たら、中期フランス語 suspensum(中断した、遅らせた)が語源とありました。
フランス語の辞書にも古いフランス語でsuspens(不安)という単語があります。
もとの動詞はsuspendre(つるす;中断する)。
つるされて宙ぶらりん状態⇒中断する⇒途中でとまってるから結果がわからずドキドキする、という流れだと思われます。
(*2)bookmakers
bookmaker は元英語で、(競馬の)私設馬券屋、胴元、ノミ屋:フランスでは法律で禁止されています。会話ではbook
つまり、赤ちゃんの名前で賭けをしている人たちだと思います。いい訳し方が思いつかなかったので、そのままブックメーカーとしておきました。
しおり(ブックマーク)や、ベッドのシーツをきれいに整えること(ベッドメーク)とは違います。
(*3)
il y a des choses plus importantes dans le monde qu’un bébé royal
先日ラジオ講座で学習したばかりの比較の文章に非人称構文があわさった形です。
非人称構文:il y a
比較の部分:plus importants que
比較しているのは des choses(できごと、ものごと)と un bébé royal(ロイヤルベビー)
important なことが des chosesと複数なので、importantsに複数のSがついています。
ロイヤルベイビーを別のものにすれば、「~より、他にもっと大事なことがある」と言えますね。覚えておくと使えそうな文章です。
ケンジントンパレス
きょうの和訳は新聞のニュース記事風に名前に敬称をつけました。赤ちゃんは出産翌日にケンジントンに向いましたね。これは王室の伝統のようです。
ケンジントンパレス(ケンジントン宮殿)
きっと万全の準備がしてあるはずです。なんといっても未来のイギリス国王になるかもしれない赤ちゃんですから。
わたしはロイヤルウォッチャーからはほど遠いところにいるのですが、赤ちゃんの名前が決まったら、またそのニュースをとりあげる予定です。もう決まりました^^;追記に書いています。
★2013-07-25 追記
この赤ちゃんの名前が英王室より24日に発表されました。
George Alexander Louis(ジョージ・アレグザンダー・ルイ)
呼ぶ時は、 His Royal Highness Prince George of Cambridge だそうです。
ジョージですね。よくある名前ですけど、ジョージという名前の国王が1714年以来、6人いるそうです。
この赤ちゃんが王様になるころには、私はこの世から消えていると思います。
ケンジントンパレスに行ったのは、エリザベス女王と名前を相談するためだったようで、名前が決まった後、ケイトさんは実家に移動した模様です。
わ~~!
このシーンが見たかったのに
テレビでまだ見てない。。
いつ出たんだろ?
ジョージ様か。
王室の方の名前って
この中から選ぶって決まりでもあるんですかね?
今流行のキラキラネームでも
いいのになあと思ったり。
penさんとこで
いつもいいもの見せていただいて
有難いです^ ^
ポチっと♪
のり子さん、こんにちは。コメントありがとうございます。ロイヤル・ファミリーに名前の付け方のルールがあるのかどうか知りませんが、たいてい昔の王様、王女さまからつけてるみたい。私達が、両親や祖父母から一字とってつけたりするのと同じ感覚で。
ジョージもかわいいかと。
「おさるのジョージ」や「ジョージ・ハリスン」ってありますし。
3人はしばらくマスコミに顔を出さないそうなので、きっとテレビには同じ映像が何度もしつこくうつるんじゃないでしょうか?
応援ポチ、ありがとうございます。感謝いたしております。
ペンさん、私の為に!リンクをありがとうございます、
が、ころは、たぶんギリシャ語です。
花南さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
あ~ギリシャ語でしたか。ロシア語の文字の形に似てると思ったけど、自信は全然なかったです。もう一つ、それらしいのがあったので、リンクしておきました。
今度は大丈夫かな?