先週にひきつづき、虎と小鳥のフランス日記のバックナンバー、第46話を学習しました。
46話はどういう話だったかというと・・
まだ寒い日が続く春先のパリに、天気がよい、とても暖かい日が訪れました。カミーユがカフェのテラスでサラダを食べたり、公園を散歩したり、という回でしたね。
前回はサンプルに出てくるフランス語をチェックしました。
こちら⇒真夏に小春日和について考える
きょうは3つのキーフレーズをご紹介しますが、もう一度、サンプルビデオを見てみましょう。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
カミーユの後ろで携帯電話をかまっている学生さんが、かわいいですね。
「大人はわかってくれない」のアントワーヌ・ドワネルを思い出しましたよ。
3つのキーフレーズ
シーン1
オーダーしたサラダが届きました。
いただきます(←おいしくいただきましょう)
サラダはcharcuterie(ハム、ソーセージなどの豚肉製品)がたっぷりのっていて、ボリュームがあります。
シーン2
公園にて。
この日、天気がいいので、こうしているとニースを思い出すというカミーユ。
彼女はニース出身です。
あとは海があれば最高なんだけど・・・。
シーン3
イースターの季節なので、チョコレート屋の前で、今度は子どもの頃のイースターの話をするカミーユ。
「庭でチョコレートの卵を探したよ。アントワーヌは?」
アントワーヌは「そんなこと、したことない」と言います。
本当ですかね?
カミーユも驚いて、
一度もないの?
☆答え
1.Donc euh…je vais me régaler.
2.Finalement euh, il manque que la mer, c’est tout.
3.Jamais ?
文法をちょっぴり解説
1.je vais me régaler
se régaler で「ごちそうを食べる」
vais は aller
aller + 不定法 「これから~します」(近接未来)
私はこれからごちそうを食べます⇒いただきます
食べ終わったあとに使えば
Je me suis régalé. おいしかったです。ごちそうさま。
女性はrégalée と女性形で。
se régalerは代名動詞なので、複合過去にするときは、助動詞はêtreを使います。
2.il manque que la mer
これは例によってneが省略されています。
まず、全体の形は、
Il manque… 「~が足りない」非人称表現の一つです。
ほかの例)
Il manque du sel dans cette soupe.
このスープには塩が足りてないわ。
この形に、ne … que 「~しかない」という「que以下のものしかない」という表現を入れこみます。
すると
Il ne manque que la mer
直訳:海だけしか足りない
↓
足りないものは海だけである。
↓
あとは海さえ、あればよい
「天気がよくて、ニースを思い出すわ。あとは海があればいいのにな~」といった感じです。
けっこう使えそうな表現ですね。
私の場合、ふつうの否定の形でneが抜けているのは、わりと反応できますが、ne … que の「ne抜け」は、まだまだ練習が必要です。
きょうの豆知識:ブロンズ
日焼けする=bronzer
カミーユは、公園でニースの思い出話をしていた時、bronzerという単語を使っています。
Quand à partir de février, mars, entre les cours je bronzais.
「2月か3月から、授業のあいまに、肌を焼いていたわ。」
自分で意識的に、日に焼く場合は、se bronzer という単語があるので、ここは日にあたっていた、ぐらいなのかなと思います。
Le soleil du Midi a bronzé leur peau.
南仏の太陽が彼らの肌を焼いた。
bronzerはブロンズ色になる=日焼けするというわけです。
ブロンズ色とは青銅色。青銅(せいどう)は銅とスズの合金です。
その名も「青銅器時代」から使われていた、最も古い合金ですね。今はスズを含まない銅の合金も青銅と呼ばれています。
ブロンズ(bronze)は青銅に彫刻したものです。
唐(618-907)の鏡(フェニックスが彫刻されています)
日本では中国から伝わったため、昔は、唐金(からかね)と呼ばれました。
スズは白っぽい銀色なので、これがたっぷり入っていると、明るいブロンズ色、少ないとダークな色になります。
この日、カミーユは目の下に隈(くま)ができていて、なんとなく疲れた感じですね。寝不足なのかもしれません。よく言えば、リラックスしてまったりとした回です。
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