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フランス語のことわざ32~冬を夏に変える2つのものとは?

今日は季節のことわざをご紹介します。

楽しい気持ちで健康にすごせば、冬も夏のようになる。
La gaieté, la santé changent l’hiver en été.

楽しい気持ちで健康にすごせば、冬も夏のようになる。

冬は寒いし、日照時間も短く、たいていの人にとって1年のうちで一番、ゆううつな季節です。

実際、季節性のうつ、というものがありますね。

でも、そんな冬も、楽しい気持ちで、健康にすごせば、開放的な夏のように過ごせる、という意味のことわざです。特にひねりはなく、そのままです。

これからイベントが目白押しですね。年中行事で言えば、クリスマス、お正月、節分、バレンタインデーと続きます。

一年の終わりなので、忘年会やパーティも多い季節です。

冬場にこうしたイベントが多いのは、暗い冬を少しでも楽しく過ごすための先人の知恵でしょうか?

よくわかる!フランス語の文法解説

単語の意味

la 女性名詞につく定冠詞

gaieté 陽気さ、快活さ、楽しさ、元気 発音はゲテ

santé 健康

changent < changer 変える
changer A en B で AをBに変える
La fée a changé les ouris en cochers.
妖精はハツカネズミを御者に変えた。
※enのあとの名詞には冠詞がつきません。

hiver 冬 
l’hiver l’は le(男性名詞につく定冠詞)が エリジオンしたものです。

été 夏

直訳

陽気さと健康は冬を夏に変える。

フランス語に多い抽象名詞が主語になっている文章です。日本語らしくなるように、名詞を動詞表現に変えて、「楽しい気持ちで健康にすごせば、冬も夏のようになる」としました。

gaieté は楽しい気分と訳しましたが、「幸せな気分」「楽しいこと」などでもいいと思います。

補足

gaieté、santé、étéが韻を踏んでいます。

こちらも冬のことわざです⇒クリスマスがバルコニーならイースターは暖炉の前

tree line

このことわざは、マルク=アントワーヌ・デゾージエ Marc-Antoine Désaugiers(1772-1827)というフランスの作曲家の言葉です。

だから名言とも言えますね。

デゾージエという人は演劇人でもあり自身で演じたり、歌ったり、舞台監督もしました。劇や、オペラ、ボードヴィルの作品が残っています。同じ名前のお父さんがいて、この人も作曲家です。

フランス革命からナポレオン1世の頃の作曲家ですね。

この人 なかなか2枚目ですね。俳優、という感じです。
マルク=アントワーヌ・デゾージエ

いかがでしたか?

楽しい気持ちでいるためには、健康でいることはかなり重要なポイントです。

季節性のうつの原因の多くは、太陽にあたる時間が短いことです。また、冬場、寒くて家に閉じこもりっきりなので、気持ちがふさいだりします。

ほかに、年末年始のイベントが忙しすぎたり、会社関係や親戚同士の集まりがストレスで、うつうつとすることもあります。

確かに、親戚一同が介すると、いろいろとやっかいなことが起きますね。フランスのクリスマスは、親戚全員にプレゼントを用意する家もめずらしくありません。そうすると、プレゼントを買うのがけっこう大変。

そして、クリスマスのディナーでは家族の競争心、恨みつらみ、その他が噴出します。

アメリカの夫婦が離婚に至る決定的なけんかをするのは、「サンクスギビングやクリスマスなどのイベントの最中である」、という記事を読んだことがあります。

楽しいはずのイベントが苦痛にならないように、うまくかわしていきましょう。そして、もちろん食べ過ぎ、飲み過ぎにはご注意を。






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