毎週読んでいるフランスの若い女性むけのWebマガジン。ちょっと早いのですが、きょうからバレンタインデーの記事を読んでいくことにします。
タイトルは La Saint Valentin et ses mystères
バレンタインデーとその神秘
5年前の記事です。やや長いので、少しずつ読んでいきます。きょうはまず最初の2パラグラフです。
La Saint Valentin et ses mystères バレンタインデーとその神秘
聖バレンタインデー。2月14日の頃、さけては通れません。ある人たちいとっては、ゆううつな時期、ある人たちにとっては、ストレスを感じる時期、別の人たちにとっては、楽しい時期、また別の人たちにとってはまったく何でもない時期。バレンタインデーは誰にでもついてまわります。
この不思議な習慣はどこから来たのでしょうか? どんなふうに現れ、どんな影響を人間の行動に与えたのでしょうか?
日曜日の科学の番組を見るような心構えをしてください。これから、この不思議な現象を解明してみましょう。私のことは、フェイ・ロモン博士と呼んでくださいね。
歴史を少し
みなさんが思うのとは違って、聖バレンタインデーは恋人*が作り出したものではありません。この起源はさまざまな憶測をうんでいます。とにかく、なぜ聖人バレンタインの日が愛を祝う日なのでしょうか? 聖エメ(Aimée)や聖ロミオ、聖アムールの日ではなく?
かくも有名な神さまの気まぐれの祝日、聖バレンタインデーについて、たくさんの仮説が唱えられています。残念ながら、私はどれも支持しません。
聖バレンタインデーの歴史について、ちゃんとした説明ができないからこそ、私は、この日が来ると、人間がどんな行動をとるかということを検証したいと思います。
言い換えれば、クレープを焼くのに没頭したあと、人類がバレンタインに「きみを愛していいるよ(ジュ・テーム)」と言うのか、言わないのか、ということです。
・・・和訳ここまで・・・
元記事 → La Saint Valentin et ses mystères le 31 janvier 2008
単語メモ
aux alentours de ~の周囲に、~の付近に、あたりに
déprime (話)うつ状態、落ち込んだ状態
se manifester 現れる
comportement 行動、振る舞い
tenter 試みる
toutefois それでも、しかしながら
faire l’objet de qc ~の対象になる、を受ける
la fête du caprice à deux le fromage caprice des dieux にかけている
s’employer à ~に没頭する、専念する
補足
Le fromage Caprice des Dieux
カプリス・デ・デュー
直訳は「神様の気まぐれチーズ」
1956年からあるチーズで、硬いチーズと柔らかいチーズがダブルになっているらしいです。神さまのdieux(デュー)と数字の2のdeux(ドゥ)をかけているのではないかと思います。
こちらは1989年のCM
après s’être employé à faire sauter des crêpes
クレープを焼くのに没頭したあと
これはシャンドルール(La Chandeleur)のことです。毎年2月2日は、フランスで「クレープを焼いて食べる日」なのです。
※詳しくはこちらに書いています⇒ラ・シャンドルール(聖燭祭でありクレープの日)ってどんな日?
確かに、バレンタインデーはシャンドルールから2週間もたたないうちにやってきますね。
1月6日のエピファニーはクリスマスから12日後ですから、これもわりとすぐに来ます。考えてみると、フランスって甘いものを食べる機会が多いですね。
もちろん、昔の人は、ふだんは甘いものなんてそんなに食べておらず、こういった祝日や記念の日に、ここぞとばかり食べていたのでしょうけれど。
「バレンタインデーの起源は諸説あって、わからない」と書かれていますが、こちらにバレンタインデーの歴史を説明した動画を紹介しています⇒バレンタインデーの歴史とフランスの愛の日の事情。
この続きはこちらから⇒バレンタインデーの神秘~その2
さて、この記事を訳すの、大変難しかったです。洒落というか、言葉遊びが多いのですが、そのネタがまったくピンと来ない私です。
そこで、そういう言葉遊びは訳さず(訳せず)、単に意味をとっていくようにしました。
このあとは、バレンタイデーでの実際の会話例などがのっているのですが、「はたして訳せるのだろうか?」、とはなはだ不安です。
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