2014年はじめての「虎と小鳥のフランス日記」のエピソードが届きました。今回はパサージュ・デュ・グラン・セール(アーケード街)にあるセシル・ボカラというアクセサリーのクリエイターのブティックをカミーユが訪れます。
さて、「虎と小鳥のフランス日記」のビデオ、今年からちょっと変わったところがあるんです。
まずはサンプルをごらんください。冒頭の1分30秒です。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
お気づきになりましたでしょうか?最初に出る虎と小鳥のイラストとエッフェル塔の旗の絵が動くようになりましたね。ちょっといい感じです。
きょうのメニュー
・・・私の受講メモは代わり映えしませんね^^;
サンプル部分のスクリプトと訳
今回サンプルに比較的たくさん発話が入ってましたので、スクリプトと和訳を描いておきます。
一番最後の文が今週のキーフレーズの一つ目です。
サンプル部分の発話:
Alors nous sommes dans le passage du Grand-Cerf. Et on peut observer un rez-de-chaussée, un premier étage et un deuxième étage.
Alors apparemment, à l’époque, avant, il y avait au rez-de-chaussée, donc, les boutiques, au premier étage, euh…les ateliers de travail, et au deuxième étage les habitations. Bon…il me semble que c’est toujours le cas.
さて、私たちはパサージュ・デュ・グラン・セールにいます。1階、2階、そして3階が見えます。
え~と、昔は、1階にブティック、2階に職人のアトリエ、そして3回に住居があったようですね。
えー、それは今もそのようです。
※単語メモ
rez-de-chaussée 1階、メインフロア
フランス語と日本語では階の数え方が違います。
詳しくはこちらで説明しています⇒第31話 グランマガザンのクリスマス
apparemment おそらく
à l’époque 当時は
habitation 住居
2つのキーフレーズ
いつも、3個ぐらい書いていますが、きょうはサンプル部分をチェックしたので、2つにしました。
今もそうです。
今もそのようです。
Il me sembre que c’est toujours le cas.
おなかすいた
ところで、わたしおなかがすいたわ。
Par contre j’ai un p’tit creux.
キーフレーズをちょっと解説
c’est toujours le cas
いつもそうです。
cas は事態、立場、事例、ケース。
英語のcaseで日本語にもなっていますね。
ケースバイケースのケースです。
leと定冠詞がついているので、「いつもそのケースである。」
この場合は、昔のパサージュはこうだったけど、今もそうです、ということ。
casの入ってる熟語としてよく出てくるのは、
en tout cas いずれにせよ
このミルクのCMにも出てきました。
avoir un creux
おなかがすいた
creux は 空洞、穴
avoir un creux dans l’estomac (空腹である)の略です。
avoir un petit creux のpetitは必ずしも「少し」という意味ではなく、前にpetitをつけて使うことが多いそうです。
パサージュ・デュ・グラン・セール
Le Passage du Grand-Cerf
このアーケード街は2区にあり、ツーリストスポットからはちょっとはずれています。
grand cerf は「大きな鹿」という意味ですが、以前この場所に、Hôtel du Grand Cerf(大鹿ホテル)という名のホテルがあったので、1825年に、このパサージュができたとき、そのまま名前を継承しました。
幅は3メートルと狭く、反面高さは12メートル近くあります。カミーユの言うように、3階建てで、ガラス張りの屋根から光が入ってとても美しいアーケード街です。
長さは117メートル。つまり100メートル足らずなのですが、その中に、今回のビデオに出てきた店のようなジュエリーなどのアクセサリーのブティックや、古い雑貨や手工芸品などユニークな品物を扱う店が多く、ちょっと変わったおみやげを買うのいいい場所ではないでしょうか?
このパサージュはルイ・マル監督の1960年の映画、「地下鉄のザジ」で、登場します。
5分17秒
白と黒とグレーのタイルを貼った床がおしゃれですね。ところどころに使われているアイアンもいい感じです。
さて、冒頭のアニメーション以外にも、変わったことがあります。まず、この回からエピソードに、フランス語のタイトルもつき、字幕がフランス語のものは、そのタイトルが表示されるようになりました。
今回のタイトルは Le passage du Grand Celf 01 です。
そしてもう1つ、解説のPDFの最初の虎と小鳥の絵も、こんなふうに変わりました。
先日、受講生にアンケートが届き、いろんな希望を書くようになっていましたので、また少しずつ、みんなの声を取り入れて変わっていくことと思います。
今年も楽しみな「虎と小鳥のフランス日記」です。
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