今シーズン(2014/2015)秋冬のファッショントレンド、4回め。ミリタリー、アスペンルック、ポップカルチャーに続いて、きょうは「60年代」です。
タイトルは
La tendance 60’s
60年代の流行
シックスティーズは私も好きです。古い映画や音楽が好きですし。
シックスティーズはずっと流行ってますが、今年らしいテイストがあります。早速和訳しますね。
La tendance 60’s 60年代の流行
毎年、そのシーズンの流行にあわせて、リバイバルする時代があります。この秋冬はイエイエの時代で、ミニのサックドレスやヴィヴィッドな色が見られます。
この冬は、映画『パイレーツ・ロック』に出てくる60年代ルックとイエイエファッションが合わさって登場。
さあ、ツイッギーやフランソワーズ・アルディのようなスタイルになるために、アドバイスを読んでください。
60年代ルックの特徴
Les robes chasubles
Les robes droites très courtes Les cols roulés Les longs manteaux Les bottes, à porter avec une robe ou même un short Les collants opaques, de couleurs vives de préférence Les chemises dont le col dépasse de ton pull ou de ta robe Les trenchs et manteaux boutonnés sur le côté La tenue monochrome, idéalement de couleur vive Les petits sacs à main Les imprimés fous et colorés venus tout droit des 60′s Les matières brillantes
60年代ルックの色、場所、パートナー
Les couleurs
Toutes les couleurs vives, encore une fois !The Place to Be
LondresTes binômes
Twiggy, Jackie Kennedy
色:明るい色ならなんでも。
行くところ:ロンドン
あなたのパートナー:ツイッギー、ジャッキー・ケネディ
元記事 → http://www.madmoizelle.com/tendances-mode-automne-hiver-2014-2015-280996 ☆リンク元のサイトがリニューラルされ、ページが見つからないのでリンクをはずしました。
単語メモ
décennie 10年間
robe chasuble ジャンパードレス、サックドレス
※chasuble(シャジューブル)は カズラという司祭がミサで羽織る袖なしの服です。転じてこれとよく似たワンピース
cols roulé ロールカラー
collant タイツ
dépasser de ~からはみ出る
tenue 服装
映画 Good Morning England (パイレーツ・ロック)
イギリスとドイツ制作の2009年のコメディ映画。60年代のイギリスの海賊放送局が舞台です。
Good Morning England は英語ですが、フランスでのタイトル。
原題は The Boat That Rocked
ロックするボート。
ボートの中にラジオ局を設置するので、ロックする(ゆれる)ボートであり、またロックンロールを流す局なので、こちらのロックもかけています。
60年代に、北海に船を浮かべて、ロックを放送し人気を集めていた実在の海賊ラジオ局をモデルにした映画です。
当時、まだイギリスには民放ラジオがなく、BBCでは、ロックンロールの曲は一日45分しか流してはならないという規定がありました。
予告編はこちら(英語です)
60年代の音楽はもとより、風俗がたくさん出てきます。
Twiggy ツイッギー (1949生)
ツイッギーは、60年代後半から70年代初めにとても人気のあったイギリスのモデル。女優や歌手でもあります。twig は小枝という意味。
枝のように細いので、Twiggyと呼ばれるようになったそうです。うらやましいですね。
「ミニスカートの女王」という異名を持ちます。
当時、イギリスのロンドンでは、新しい音楽であるロック(ビートルズなど)やミニスカートがとても流行っていました。ツイッギーはミニを素敵に着こなしていたのです。
こうした一連のロンドンのポップカルチャーはスウィンギング・ロンドン(Swinging London)と呼ばれています。
スウィンギング・ロンドンのファッションが今年は流行るということですね。
こちらはツイッギーのドキュメンタリーです。
人気があったときに作られたもの。1967年から1971年のツイッギーが見られます。英国製ですが、ナレーションなどはフランス語の吹き替えです。
ツイッギーのしゃべる言葉はもちろん英語ですが、部分的に字幕、部分的に吹き替えです。
9分49秒と長いですが、興味のある方はごらん下さい。
Françoise Hardy フランソワーズ・アルディ
フランソワーズ・アルディ(1944生)はフランスの歌手。今も現役ですが、デビュー当時はYé-yé(イエイエ)の歌手でした。60年代から70年代前半のフレンチポップスはイエイエが主流。
イエイエは「いえいえ、どういたしまして」のイエイエではなく、英語の”yeah! yeah!”から来ています。
60年代のイギリスでビートルズなどが「ヤー・ヤー・ヤー」と歌っていますが、その「ヤー」です。いわゆるビートミュージック。
イエイエの音楽は特に若くてかわいい女性歌手が歌うちょっとビートの聞いた親しみやすいポップチューンです。
たとえばフランス・ギャルなど。
こんな曲ですとか⇒歌と訳詞:Laisse tomber les filles~フランス・ギャル(娘たちにかまわないで)
ほかにシルヴィー・ヴァルタンもいます。フランソワーズ・アルディも最初はそういう曲を歌っていました。
彼女のデビュー曲はこちら⇒歌と訳詞:男の子女の子~フランソワーズ・アルディ
関連ファッションコレクション
60年代のミニスカートとブーツをフィーチャーしたサンローランのコレクション。
サンローランの特徴のタキシードもミニです。髪はストレートですね。色はほとんど黒で、やたらと光っています。
1分20秒に出てくるモデルさん、一人だけ歩き方が汚い(?)のですが、わざとでしょうか。
☆サンローランに関する記事はこちら⇒モードの帝王、イヴ・サンローラン:予告編のフランス語
この続きはこちら⇒2014年秋冬のファッションのトレンドその5~スポーティ
★最初から読む方はこちらから⇒2014年秋冬のファッションのトレンドその1~シックなミリタリーファッション
ミニスカートはイギリスのデザイナー、マリー・クワントが売りだしたのが最初と言われています。売りだしたのであって、発明したわけではありません。
スカート丈を短くするのは、スウィンギング・ロンドンの文化を背景に、当時チェルシー地区のストリートファッションを身につけていた若い女性(チェルシー・ガールズ)たちのあいだで、自然に生まれたそうです。
マリー・クワントはそれを商品化したのですね。それまでスカートは長かったですから、商品化したのだってすごいと思いますが。
実は私は彼女とミニスカートのことは子どものころ漫画で読み、いたく感激しました。内容はすっかり忘れましたが、もう一度読んでみたいです。
スウィンギング・ロンドンの女子はミニスカートですが、男子はモッズと呼ばれるタイトなスーツです。
この頃は、全体的に細身が流行。
ミニスカートはツイッギーみたいに細くないと似合わないですね。
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