フランソワーズ・アルディが元ご主人のジャック・デュトロンとデュエットしている曲をご紹介します。
タイトルは
Puisque vous partez en voyage
あなたが旅立つというので
2004年の曲ですが、もとは1935年発売の古い曲のカバー。恋人が列車で旅立つ前に2人で話してるという設定です。
Puisque vous partez en voyage あなたが旅立つから
まずは聞いてください。
この曲、セリフが多いので、前半と後半の2回に分けます。
それでは訳詞に挑戦!
[Jacques] Il la remercie de l’avoir accompagnée à la gare.
[Françoise] Vous parlez sérieusement ou vous vous moquez de moi ?
[Jacques] Mais non, il se moque pas d’elle, regardez.
Ces journaux, ces cigares, tout ça.
[Françoise] Ah je manque d’originalité, c’est vrai.
Savez-vous que nous nous séparons pour la toute première fois ?
[Jacques] Oui mais enfin c’est pas très long et puis
Il ne part que quinze jours.
[Françoise] Attendez un p’tit peu, dois-je comprendre que
Vous allez passer ces quinze horribles jours sans compter les heures ?
彼は彼女が駅まで見送りに来てくれたことに感謝している
まじめに言ってるの、それともからかってるの?
いやいや、彼はからかってなんかいない。見て下さいよ。
この新聞、タバコ、その他もろもろ
ああ、私ってオリジナリティーに欠けるのね。本当に
私たち、はじめて別れ別れになるってご存知?
もちろん、でも長いことじゃない。たった2週間さ。
ちょっと待って。あなたは、このおぞましい2週間を指折り数えて過ごさないって、私、そういうふうに理解しなきゃいけないの?
あなたが旅立ってしまうから
今夜僕たちは別れるから
僕は心の準備をしている
元気をだして微笑みたいわ
あなた、前のステップに荷物を置いたわね。通路の脇の
お決まりのおおげさなジェスチャーのために
大きなハンカチを準備したさ
もうすぐ、列車は出る
私はホームに1人残り、あなたは、駅にいる私を見る
君は小さな声で僕にさよならを言う。花束を持って。
いい子にしてると約束して
毎日、私のことを考えると
そして、僕たちの家に戻って、大人しく僕の帰りを待っていると
※歌詞はこちらを参考にしました⇒Francoise Hardy Lyrics – Puisque Vous Partez En Voyage (duet with Jacques Dutronc)
単語メモ
accompagner 一緒に来る
se moquer de ~をばかにする
quinze jours 2週間
「15日」で2週間です。詳しくは⇒フランス語の数字【第17回】~15(カーンズ)
compter les heures [les jours, les moments]
(期待や不安で)時のたつのを長く感じる、今か今かと待つ
se quitter (互いに)別れる、離別する
marche 階段のステップ
usage 慣例、慣習、しきたり
verrez < voir の単純未来形
補足
最初のほうで、デュトロンが話す言葉は、il(彼が)となっていますが、これはわざと自分のことを3人称で描写しています。
アルディや、デュトロンとのことはこちらの記事で詳しく書いています。
⇒歌と訳詞:霧のコルヴィザール~フランソワーズ・アルディ
相手のことをvousで呼んでいますが、古い歌だからでしょうかね。
この続きはこちら⇒歌と訳詞:「あなたが旅立つというので」~フランソワーズ・アルディ 後半
ジャン・サブロンとミレイユのPuisque vous partez en voyage
オリジナルは、ジャン・サブロンとミレイユという往年のシャンソン歌手のデュエット。この動画には当時の列車のことなど出てきておもしろいです。
歌詞は一部違っており、男女が入れ変わっているところもあります。
オリジナルのミレイユとサブロンのほうは、ピアノ伴奏だけで、なかなかいい感じですね。
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