フランス語の数字を少しずつチェックしています。
きょうは41から50まで。
21から69まで同じパターンで進みます。
10の倍数+1の位の数字です。
数字 41-50
数字 41
作り方は21、31と全く同じで、40と1と書きます。
quarante et un
数詞として扱うときはquarante et un
後ろに女性名詞が続くときは
quarante et une
※1990年の清書法では、quarante-et- un とトレデュニヨンで結ぶやり方が推奨されています。
参考⇒【第24回】21 – 30
数字 50
今回初めて出てくるのは、50 cinquante サンコーント
in は鼻母音。
quは次の母音を「か行」で読むので、quan「コン」
an も鼻母音。
発音はこちら
■語源はラテン語の cinquaginta← quinquginta
■派生語
cinquantaine サンコンテーヌ およそ50
cinquantième サンコンティエム 50番目の、50分の1の
cinquantenaire サンコンテネール 50歳の、50歳代の人
※5,15,50は似てるので混乱しやすいです。
5 cinq
15 quinze
50 cinquante
■cinquanteを使った表現、文章
Il a cinquante ans.
彼は50歳です。
cinquante は たくさんの という意味もあります。
Je ne vous le répéterai pas cinquante fois.
そう何度も繰り返し言いません。
数字 41から50
42から49は22~29、32~39と同じ要領で、cinquanteと1の位の数字をトレデュニオンでつなげます。
41 quarante et un
42 quarante-deux
43 quarante-trois
44 quarante-quatre
45 quarante-cinq
46 quarante-six
47 quarante-sept
48 quarante-huit
49 quarante-neuf
50 cinquante
発音はこちらで確認してください。
この続きはこちら⇒フランス語の数字【第27回】51 – 60
1の位の数字があやふやな場合は復習を⇒【第12回】1(アン)~10(ディス)の復習
★このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ⇒フランス語の数字【第1回】~0(ゼロ)
Outre Manche
歌詞に数字45が出てくる曲をご紹介します。
曲のタイトルは Outre Manche
Manche はイギリス海峡のこと。直訳は「別のイギリス海峡、もう一つのイギリス海峡」
ふつうの人は、海を渡ってイギリスに行くけれど、自分は英国のレコードをかけてそれを聞くことで、イギリスに行く、という内容です。
今夜もまた英国のロックを聞くよ、というもの。
歌っているのはLouis Delort & The Sheperds (ルイ・ドゥローとザシェパーズ)
こんな曲です。
Quand je veux passer Outre Manche
Je prends la route à contre sens.
J’ai quarante cinq tours dans la manche
Ce soir je file à l’anglaise.
べつのイギリス海峡を渡りたいとき
僕はふつうとは違うルートを取るんだ
海峡で45回転する
今夜、イギリスの音楽をつむぐんだ
歌詞はこちらを参照しました⇒Paroles Outre Manche – Louis Delort
Ce soir je file à l’anglaise.
à l’anglaise イギリス風に、イギリス風の
今夜、イギリス風に紡ぐ⇒イギリスの音楽を聞く
quarante cinq tours 45回転のシングル盤のこと。
シングル盤とは直径17センチのレコードで回転数が45、再生時間が短いです。たいてい裏表にそれぞれ1曲ずつ入っていて、表がA面、裏がB面。
売りたいほうの曲をA面に入れます。
この曲の歌詞にはほかにもレコード関係の単語が入っています。
たとえば、platine ターンテーブル、sillonner 溝をつける(つまりレコード針を落として再生していく)、saphir サファイヤ針(レコード針,plan B(B面)
アーチストは、Led Zeppelin(レッドツェッペリン)、Moody Blues(ムーディー・ブルース)、Harrison(ジョージ・ハリソン)が登場。
登場しているアーチスト名からすると70年代ですね。
Louis Delort & The Sheperds (ルイ・ドゥローとザシェパーズ)
Louis Delort は1993年生まれ。フランスのザ・ヴォイスのシーズン1でファイナルまで残った人です。
ザ・ヴォイスはオランダで始まった歌手を発掘するリアリティーショーです。いろんな国でやっていますが、アメリカのザ・ヴォイスが一番有名かと思います。
番組のタイトルどおり、声だけで、オーディション。有望な人は、コーチがついてトレーニングし、それぞれのコーチの弟子が番組で歌って、競い合うというもの。優勝すると賞金がもらえて、レコードデビューできます。
ちなみに、昔の日本のテレビ番組、『スター誕生』は審査員が審査してましたが、この番組の優勝者は、視聴者の投票と、アイチューンストアでの音源の売上で決まります。
近年アメリカン・アイドルとか、Xファクターとかその手の番組が人気ですね。
Louis Delort & The Sheperds (ルイ・ドゥローとザシェパーズ)は去年(2014年)の秋デビューしたばかりです。
先週、シルヴィー・ヴァルタンのレコードに関する曲をご紹介しましたので、今回もレコードつながりの曲を選びました。
Louis Delortは若いので、70年代ブリティッシュロックをリアルタイムで聞けるわけないのですが、好きなんでしょうかね?CDの試聴したら、ひじょうに英米よりの音作りです。
それともこれは誰か他の人の書いた曲でしょうか?お父さんがプロのギタリストだそうなので、お父さんの体験かもしれないですね。
ビートルズが登場してから70年代ぐらいまで、British Invasion(ブリティッシュインヴェージョン イギリスの侵略)と言って、イギリスのロックやポップスが世界中でブームを巻き起こしました。夜な夜なシングル盤を聞いていた人は日本にも多いと思います。
ラジオでもよくかかっていました。今の人はそういう楽しみがないですね。
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