フランス映画のスクリプトを使ってフランス語を勉強するシリーズ、先週から、Coco Avant Chanel (ココ・アヴァン・シャネル)の予告編をチェックしています。
2009年、アンヌ・フォンテーヌ監督の作品。主演はオドレイ・トトゥ
ココ・アヴァン・シャネルの予告編スクリプトと和訳
予告編はこちら
きょうは36秒あたりから1分過ぎぐらいのところです。
Qu’est-ce que tu viens faire ici ?
J’ai ma sœur qui habite pas loin.Tu habites chez Balsan?
Deux jours.
On peut savoir ce que tu as fait de la robe que je t’avais offerte?
Je l’ai rependue à la fenêtre. J’avais l’impression de porter tes rideaux.
C’est dommage, tu ressemblais presque à une femme.Vous êtes élégante.
Elle te plaît tant que ça.
Elle me plaît.
スクリプトはこちらを参照しました⇒Coco avant Chanel : Bande annonce – Apprendre le francais ? Cours de français gratuit
この映画の概要については前回の記事をどうぞ⇒映画『ココ・アヴァン・シャネル』の予告編でフランス語を学ぶ
ここに何しに来たんだ?
この近くに姉が住んでいるのよ。
バルサンの家に住んでいるの?
2日間だ。
私が君にあげたドレスを、君がどうしたか、教えてくれないか。
あれは窓にかけておいたわ。カーテンを着てるような気がしたから。
それは残念だ、女性のように見えたのに。
あなたはとてもエレガントです。
要するに君は彼女が好きなんだな。
好ましく思っています。
単語・表現メモ
rependue < rependre 再びかける(つるす)
On peut savoir ce que tu as fait de la robe que je t’avais offerte ?
je t’avais offerte 大過去 助動詞の半過去形+過去分詞
ココが、バルザンのくれたドレスを着なかった時点で、「ドレスをあげた」という行為は過去のことなので、大過去を使っています。
今回チェックしたシーンのお話
ココはお姉さんといっしょにキャバレーで歌を歌っていましたが、お姉さんは、男爵と結婚すると言ってパリに行きました(ここは前回)。
歌手になるつもりだったココでしたが、うまく行かず、お姉さんを追ってパリに。そして、キャバレーに客として来ていた貴族のバルサンの家へ向かいます。
彼は「2日だけ泊めてやる」と言ったのですが、なぜか居座るココ。
男爵がプレゼントしたドレスは、素直に着ず、独自のファッションで闊歩します。
☆バルザンがくれたフェミニンなドレスが全く気に入らなかったココ。カーテンに見えたようです。
ココのユニークなファッションは、バルザンの家に集まっていた上流のご婦人や女優の目をひきます。
そして、バルザンの家で、ココはバルザンのビジネスパートナーの若きイギリス人、カペルに出会うのです。
ココ・シャネルの経歴についてはこちらに詳しく書いています⇒名言その1~ココ・シャネル~上品な服装が引き立たせるものとは?
☆この映画の原作の翻訳です。
⇒ココ・アヴァン・シャネル 上―愛とファッションの革命児 (ハヤカワ文庫 NF 350) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 上下巻に分かれています。ココ・シャネルのすべてを知りたいあなたに。
☆映画のDVD・今回は特別版というのをご紹介。
何が特別なのかというとこんな特典がついているからです。
【映像特典】
映画に描かれたシャネルの肖像
メイキング集
・映画化の構想
・ココ・スタイルと当時のファッション
・驚異の人生
・エティエンヌ・バルザン役について
・ボーイ・カペル役について
・当時の再現
・アンヌ・フォンテーヌ監督について
【音声特典】
アンヌ・フォンテーヌ監督とスタッフによる音声解説付き
☆トップの画像は1920年、37歳ごろのココ・シャネル。
当時の女性のドレスは男性の目から見た「すてきな服」だったんでしょうね。少なくともココはそう感じていました。ドレスはカーテン、羽根飾りのいっぱいついた帽子はお菓子のパイに見えていたとか。
それではこの続きをお楽しみに。
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