フランス語を始めて二ヶ月ほどたったある日の日記をご紹介します。
ラジオ講座のストリーミング放送を聞き、BBCと東京外国語大学のサイトを見て、パタパタシートをパタパタさせながら独学していたある日、私は大好きなトリュフォー監督の映画のタイトルを辞書で調べて語彙を増やすことを思いつきました。
以下が当時の日記です。
注意:おもしろくありません。
フランス語を始めて2ヶ月後のある日の日記
2009年6月1日
今の私の語彙数は30ぐらいだろうか。いやそんなにないかもしれない。テキストに出てくる単語はどれも「これは知っていなければ、先に進めないじゃん」といったとても基本的な語彙ばかりだ。
スキットの中の文章はともかく、文法事項確認のための例文や、出てくる単語は何の文脈もないし、退屈なので覚えられそうにない。
何か自分の興味のある素材で語彙をふやすことを思いつき、映画のタイトルを使うことにした。私は最近はろくに見てないけれど、もともとは映画好きである。
週に一回の頻度で、トリュフォーの映画のタイトルを一つずつ見て語彙を覚えていこうと思う。そのために、まず彼のフィルモグラフィーがのっているサイトを探したが、英語のサイトならIMDBなどがあるのだが、フランス語のものがうまく見つけられない。
ちょっと探してこちらのサイト(もうこのサイトはなくなってしまったのでURLは割愛します)のフィルモグラフィーを利用させてもらうことにした。
このサイトはファンの方のものだろうか。トリュフォーについていろんなデータが集められているようだ。ときどき写真もあるので見ていて楽しい。
まずトリュフォーの名前だが、François Truffaut。フランソワ。Françoisの発音だが、anはアン*(鼻母音)、çはセデューユのついたcでスと発音。oiはワ*。最後のsは読まない。
姓のTruffautでは、uはウじゃなくて、ユ。auはオと発音。最後のtは読まない。
ちなみに、フランソワにeがつくと、フランソワーズという発音になる。Françoise Hardyという有名な女性歌手がいるが、女性の名前だと語尾にeがつくようだ。Hardyのhは読まないからアルディとなる。とまあ、今はこのようにひじょうに基本的なことを学んでいるのである。
・・・・長いのできょうはここまでにします。
補足:トリュフォー監督についてちょっとだけ
*anはオンと書いたほうが近い気がします。
*oiこれもオワと書くべきかもしれません。
トリュフォー(1932-1984)はフランスの有名な映画監督です。ヌーベル・ヴァーグの旗手と言われています。
写真はFrançois Truffaut – Wikipedia, the free encyclopediaからお借りしました。
1982年4月13日撮影の写真です。
亡くなる半年前ですね。
そして、偶然にも今からちょうど31年前の写真となります。
トリュフォーのことはこちらの記事で詳しく書いています⇒フランソワ・トリュフォー 没後30年記念イベント2つ
☆入門日記第8回はこちらから⇒トリュフォー監督の処女作は『ある訪問』
☆前回の記事はこちら⇒この記事はパタパタシートをパタパタさせてはみたものの・・・
☆入門日記の目次もあります⇒フランス語入門日記~目次を作りました
我ながらつまらない日記ですが、今年の4月1日からラジオ講座でフランス語を聞き始め、挫折しそうになっている方もいるやもしれないと思って記事にしてみました。
最初はこんなふうに学んだことをひとつひとつ確認しながら先に進んでいくしかない気がします。
私もはじめのうちは語彙が少なく、ラジオ講座のテキストの練習問題がよくわかりませんでした。
確か一番最初のレッスンに出てきたのはarbre(木)とéglise(教会)で、もちろん両方とも知りませんでした。とくにégliseは「こんな単語、重要なの?」などと不遜なことを思ったことを覚えています。
私にとって教会は無縁ですが、フランス語の世界にとっては重要なのです。というのもフランスはカソリックの国であり、égliseはカソリックの教会をさす最も一般的な単語だからです。
ちなみにプロテスタントの教会はtempleです。
この頃、私はまだ文法書もプチ・ロワイヤル仏和辞書を持っていなかったので、おもにラジオ講座のテキストとインターネットのリソースを使っていろいろ解読していました。
日記に出てきたトリュフォーのファンの方のサイトはとてもよくできていたのに、私が映画のタイトル読みを始めてほどなく消えてしまいました。
今あればもっと読めたのに・・・。
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