きょうはAir liberté という航空会社のCMで勉強しました。
1999年のもので、やや古いのですが、わりに有名なCMです。
機内が舞台で、離陸前に客室乗務員が行うデモンストレーションです。
エア・リベルテのおもしろいCM
まずCMをごらんください。44秒
★2015/10/24追記:実はこの動画はバージョン違いで「トイレは故障中です」というところは違う言葉になっています。前の動画が削除され、同じものが見つからないので、スクリプトと少し違っていますが、ご容赦願います。
スピーカーを通した声って聞き取りにくいですね。
基本は日本の飛行機に乗ったことと同じことが話題なので、なんとなく想像はつくのですが、細かいところが難しいです。
Mesdames et Messieurs, bienvenus sur ce vol.
Les issues de secours sont situées à l’avant, au milieu et à l’arrière de l’appareil.
Les ceintures s’attachent et se détachent de cette façon.Comme à l’accoutumée nous décollerons avec deux heures de retard.
Durant le vol nos hôtesses ne serviront ni boissons, ni repas y compris aux passagers ayant payé le tarif affaire.
Les toilettes étant hors d’usage nous vous demandons de patienter jusqu’à l’arrivée.
Nous vous souhaitons un agréable voyage et espérons vous revoir bientôt sur nos lignes.
Il serait temps qu’une compagnie change votre perception des vols intérieurs.
Air Liberté, vous ne pouvez pas mieux choisir.
ざっと和訳してみました。
みなさま、ご搭乗ありがとうございます。
非常口は機内前方、中央、そして後方にございます。
安全ベルトはこのようにつけ、はずします。
いつものように、当機は2時間遅れで離陸します。
飛行中、客室乗務員は飲み物も、食事もお出ししません。
これはビジネス料金を払ったお客様も含みます。
トイレは故障中なので、着陸までがまん願います。
快適な空の旅をされますように。
皆さんが再び私たちのサービスをご利用されることを願っています。
(←皆さんと私たちの飛行サービスで再会できることを願っています)
ある会社があなたの国内便についての認識を変える時が来たようです。
エール・リベルテ、これ以上よい選択はありません。
※スクリプトはこちらを参考にしました⇒Exercice d'écoute: Nous vous souhaitons un agréable voyage
単語メモ
issue de secour 非常口
appareil 飛行機
décoller 離陸する
y compris qn/qc ~を含めて(後続の名詞の性、数にかかわらず不変化)
vol intérieur 国内便
tarif affaire ビジネスクラスの料金
短いのですが、単語や文法の勉強ポイントがたくさんあるCMです。
このCMに出てくる飛行機と客室乗務員はエール・リベルテのものではない、ということですね。
英語版のCMもあります。
☆飛行機関連記事もどうぞ⇒国際女性デー:エールフランスは女性乗務員だけでエアバスA380を運行
エール・リベルテについて
エール・リベルテは1987年に創設されたフランスの航空会社です。おもにヨーロッパと地中海方面へ運行。事業を拡大したけれど、経営が悪化し、1997年にブリティッシュ・エアウエイがこの会社の株の7割を買いました。
2001年にほかの飛行サービスと合併して、Airlibという名前になり再起を望みましたが、結局2002年に倒産。
倒産に至るまで、フランス政府はかなり援助したようですが、うまくいかなかったのですね。
その結果、現在フランスで国際便を飛ばして、フルにサービスしているのはエール・フランスだけです。
航空会社は経営の統合や提携がたくさんあり、複雑で今ひとつわかりにくいです。
しかし、よく『倒産』ということばを聞きます。
飛行機がすごく高価だし、けっこう人出がいりますからね。パイロットの育成にはコストと時間がかかるし、客室サービスを機械にまかせることもできない。
またこっちのルートはお客さんが来ないから来年はあっちに飛ばそうと思っても、飛行場がなかったらできないですし。なかなか大変そうです。
とはいえ国内便の客室サービスはかなり簡略化されてきています。
私が3年前に乗った飛行機は、二人ぐらいしか乗務員が歩いてなかった気がします。
飛行時間が4時間だったから飲み物も搭乗中に缶やペットボトルでもらったし(うろ覚えです)、スナックはチップスの袋だし、すごく楽そうな仕事に見えました。
でも機内はかなりすいていたので、赤字になるのも無理はない雰囲気ではありました。そのうちパイロット以外は無人のセルフサービスの便ができるかもしれません。
女の子のあこがれ、スチュワーデス
客室乗務員は昔はスチュワーデスと呼ばれ、女の子のあこがれの職業でした。
こんなドラマもありました。
アテンションプリーズ ザ・バーズ 4分37秒
私は女優志望だったので(笑)、それほどスチュワーデスにあこがれませんでしたが、このドラマは毎週楽しみに見ておりました。主役の紀比呂子より、ライバルの医者の娘の皆川妙子のほうが好きでしたね。
やっぱり空の旅って夢がありますね。
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