サメ

フレンチポップスの訳詞

おしゃまな初恋:フランス・ギャル~歌と訳詞、フランス・ギャルの詳しいプロフィールつき

フランス・ギャルの夏らしい(?)歌をご紹介します。
Bébé Requin(ベベ・ルカン)という曲で、直訳は「サメの赤ちゃん」。1968年のヒット曲です。

自分はサメの赤ちゃんであなたのハートを食べつくす、という不思議な歌詞です。

短い曲で単語もやさしいです。これまで紹介したフランス・ギャルの曲の中で1番簡単だと思います。

男性ダンサーと出演しているやや笑える動画を選びました。


※YouTubeで見る方はこちらから⇒Bébé Requin

ちょっと年配のダンサーを使っているのはわざとなのでしょうか?

フランス・ギャル1人だけのビデオもあり、見た目はそっちのほうがいいのですが、こちらのほうが音がクリアだったのでこちらにしました。

それでは訳詞に挑戦。



Bébé requin 鮫の赤ちゃん

Viens, suis-moi, je connais une route d’émail
Qui mène au pays de perles et de corail

私のあとについて来て。エナメルの道を知ってるの。
その道を行くと真珠と珊瑚の国があるの。

☆Je suis un bébé requin
Au ventre blanc, aux dents nacrées
Dans les eaux chaudes, je t’entraînerai
Et sans que tu le saches
Avec amour, avec douceur
Moi, joli bébé requin
Je vais te dévorer le cœur

私は鮫の赤ちゃん。
おなかが白くて、歯は真珠色
温水の中で、あなたを誘惑するわ
あなたの知らないうちに
私の愛と優しさで
私、私は鮫の赤ちゃん
あなたの心を食べ尽くす☆

★Bébé requin, bébé velours
Bébé requin, bébé d’amour
Bébé requin, bébé velours
Bébé requin, bébé d’amour

鮫の赤ちゃん、ビロードの赤ちゃん
鮫の赤ちゃん、愛の赤ちゃん
鮫の赤ちゃん、ビロードの赤ちゃん
鮫の赤ちゃん、愛の赤ちゃん★

こっちに来て。波の上で馬跳びして遊びましょう。
砂の国で下ろしてあげる

☆~☆繰り返し
★~★繰り返し

あなたをキープするために、お姉ちゃんたちと争うわ
あなたの心を食べ尽くすのは私だけよ

☆~☆繰り返し
★~★繰り返し

歌詞はこちら⇒France Gall:Bébé Requin Lyrics – LyricWikia – song lyrics, music lyrics

単語メモ

suis < suivre ~の後についていく émail エナメル、ほうろう、七宝 requin 鮫 nacré 真珠のような光沢のある  名詞 nacre 真珠層 bouton de nacre パールボタン entraînerai < entraîner 引きずり込む、人を巻き込む、惹きつける sans que 接続法 ~することなしに sans que tu le saches あなたが気づかないうちに dévorer むさぼり食う dévorer son goûter おやつをむしゃむしゃ食べる saute-mouton 馬跳び jouer à saute-mouton 馬跳びをする フランス語では「羊跳び」というのですね。

文法ワンポイント

suivre  後についていく は現在形1人称単数と2人称単数の活用が、 êtreは現在形1人称と全く同じです。それぞれの活用を書いておきます。

    suivre

je suis
tu suis
il suit
nous suivons
vous suivez
ils suivent

    être

je suis
tu es
il est
nous sommes
vous êtes
ils sont



フランス・ギャル(France Gall)のプロフィール


フランス・ギャルは1947年10月9日パリ生まれ。アイドル歌手(イエイエの歌手)として一時代を画した人です。日本のアイドル歌手の原型とも言えるかも。

フランスは芸名で、本名はイザベルです(Isabelle Geneviève Marie Anne Gall)。

お父さんが作詞家でその縁で、1963年、16歳のときにレコード会社と契約してレコードを出し売れました。

さらに1965年にユーロビジョンソングコンテストで«Poupée de cire, poupée de son«(夢見るシャンソン人形)を歌って優勝し、大ブレーク。

この曲、セルジュ・ゲンズブールが作ったのですが、アイドル歌手がテーマのかなりシニカルな歌詞です。

「私はただのろう人形、恋愛経験ないけどかわいい服来て金髪ふりみだし、愛の歌を歌う、おがくずでできたお人形さんよ」といった歌詞。

よくこんな歌をユーロビジョンソングコンテストに出すな、と思うのですが、これがフランス人らしさなのかもしれません。

邦題は「夢見るシャンソン人形」でややニュアンスが違います。

こちらで訳しています⇒歌と訳詞♪:『夢見るシャンソン人形』・フランス・ギャル|penのフランス語日記

60年代はアイドル歌手として大活躍。初期のころは父親の友人でもあったセルジュ・ゲンズブールが書いた曲をよく歌っていました。しかし、70年代に入って売れなくなりました。もうティーンエイジャーでなくなったのと、時代が変わってきたからです。

しかし70年代半ばにミシェル・ベルジェのプロデュースしたアルバムで表舞台にカムバック。1976年には彼と結婚しました。1975年以降のアルバムはすべてミシェル・ベルジェがプロデュースしています。

ミシェル・ベルジェはフランスの歌手であり敏腕レコード・プロデューサーです。

ヴェロニク・サンソンのデビューアルバム(1972年)をプロデュースした人で、公私ともにパートナーとして、彼女の音楽世界を確立するのをサポートしました。

ですが、ヴェロニク・サンソンはパリでCSN&Yがコンサートしたとき知り合ったスティーブン・スティルスに恋をして、ほどなく彼を捨ててアメリカに行ってしまいました。

ヴェロニク・サンソンのデビューヒット⇒歌と訳詞:Amoureuse(恋人)ヴェロニク・サンソン

傷心のベルジェはフランソワーズ・アルディの「私小説」(Message Personnel)というアルバムをプロデュースしたり、自分のアルバムを作っていました。

そんな時に彼は、フランス・ギャルの仕事をするようになったのです。

ちなみに「私小説」は、やはりイエイエ系のアイドル歌手だったフランソワーズ・アルディが、自分の世界を持った歌手として再スタートしたターニングポイントともいえるアルバムです。

フランス・ギャルとミシェル・ベルジェはおしどり夫婦でしたが、1992年にベルジェが心臓発作で45歳で亡くなりました。

フランス・ギャル自身も1993年に乳がんになったのですが、治療をうけて回復。ベルジェが亡くなったあとも数年は、2人でやっていたプロジェクトを完成させるために、1人でステージに立ったりしていました。

しかし、1997年に長女が難病で亡くなってからは、ほぼ引退状態です。たまに友だちに頼まれたり、何かの企画で歌を吹き込んだりすることはあるようです。

ミシェル・ベルジュが人道的活動に積極的だったので、フランス・ギャルもチャリティは熱心にやっています。

たぶん本人は「アイドル時代に歌った歌をまた歌いたい」という気分ではないのでしょう。確かに「60歳超えて歌うのはちょっとね」という歌がたくさんあります。

でも歌そのものは今聞いても楽しいものが多いですね。

こちらの曲もチェックしてください。
歌と訳詞:Laisse tomber les filles~フランス・ギャル(娘たちにかまわないで

歌と訳詞:すてきな王子様~フランス・ギャル

フランス・ギャルの「恋の家路(新学期)」という歌の訳詞

それでは次回の音楽の記事をお楽しみに。






ピックアップ記事

  1. ぜんぶ無料:あなたのフランス語学習に役立つサイト16選
  2. 2018年版、フランス語と英語の勉強用カレンダーのご紹介。
  3. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集

関連記事

  1. ポンヌフ

    フレンチポップスの訳詞

    恋人たち:レ・リタ・ミツコ。歌と訳詞

    レオス・カラックスの1991年の映画、「ポンヌフの恋人」(Les Am…

  2. クリスマス

    フレンチポップスの訳詞

    サンタクロースの娘:ジャック・デュトロン。歌と訳詞

    もうすぐクリスマスなので、クリスマスにちなんだ曲を紹介します。ジャック…

  3. カップル

    フレンチポップスの訳詞

    すてきな王子様~フランス・ギャル(歌と訳詞)

    『眠れる森の美女』はフランス語だと? の記事にアンさまより「プリンス・…

  4. ロンドン

    フレンチポップスの訳詞

    パトリック・ブリュエルのShe’s Gone(彼女は行ってしまった)の訳詞。

    フランスでは人気俳優であり、国民的な歌手でありながら、日本ではあまり話…

  5. クリスマスの街角

    フレンチポップスの訳詞

    「街のクリスマス」・エディット・ピアフ:歌と訳詞

    エディット・ピアフの«Le Noël De La Rue»(街のクリス…

  6. 枯葉

    フレンチポップスの訳詞

    アリゼ:À cause de l’automne(秋のせいで)歌と訳詞。

    フランスの歌手、アリゼの秋にちなんだ歌を紹介します。タイトルは…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

お気に入りに登録してね♪

CTL+D でお気に入りに登録。

Feedlyで確実に更新をチェックしよう。

follow us in feedly

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

新しく書いた記事です。

  1. 愛の告白:フランス・ギャル(歌と訳詞)
  2. 60年代のアイドル、フランス・ギャル、70歳で亡くなる。
  3. ビットコイン入門。仮想通貨について何も知らない人のための記事…
  4. エピファニー(公現祭)とはどんな意味?
  5. フランスには国民の祝日が何日あるか? 祝祭日のまとめ。
  6. スワッガー(Swagger):予告編のフランス語
  7. フランス人の大晦日とお正月の過ごし方。
  8. イケア(Ikea)フランスの Place à la vie …
  9. メリー・クリスマス(ジョワイユー・ノエル):バルバラ(歌と訳…
  10. フランス風、ショコラショー(ホットチョコレート):フランスの…

おすすめ記事いろいろ

  1. かわいいフランス語教えます~その17 花言葉【第2回】
  2. リ・オ・レ(ライスプディング)の作り方:フランスのお菓子(1…
  3. クレマンティーヌのグラタン:フランスのお菓子(17)
  4. アンディ~リタ・ミツコ(歌と訳詞)
  5. 60年代のアイドル、フランス・ギャル、70歳で亡くなる。
  6. 「ベルサイユのばら」の新作を再掲載~週刊マーガレット第13号…
  7. 「彼は秘密の女ともだち」(Une Nouvelle Amie…
  8. 『サラの鍵』(1)~映画の予告編のフランス語
  9. 祖母の日はいつで、どんなことをするのでしょうか?
  10. かわいいフランス語、教えます~その5 パンとお菓子

おすすめのまとめ記事

  1. 歌の訳詞を書いている記事の目次~その1
  2. 翻訳者養成講座関連記事の目次
  3. ファッション、モード、おしゃれに関する記事の目次(3)
  4. 『ベルサイユのバラ』新作その2が週刊マーガレット第22号(1…
  5. ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その1(概要…
  6. フランス語入門日記~目次を作りました
  7. ファッション、モード、おしゃれに関する記事の目次(2)
  8. かわいいフランス語、教えます~目次 その2
  9. クリスマス関連記事の目次 2013年版
  10. 2013年4月開講のNHKのラジオ講座のラインナップ

フランス語の勉強法とか

  1. 2018年フランス語日めくりカレンダー
  2. 黒板
  3. 星の王子さまの本

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

アーカイブ

  1. バービー

    時事ニュース

    バービーの光と影 後篇
  2. ル・プレヴェール

    虎と小鳥のフランス日記

    「虎と小鳥のフランス日記」第90話 ル・プレヴェール(パリのレストラン)
  3. station

    フレンチポップスの訳詞

    歌と訳詞:「あなたが旅立つというので」~フランソワーズ・アルディ 後半
  4. ヴェルサイユ

    フランスにまつわるあれこれ

    第1回「ベルサイユのばら」検定は11月24日開催
  5. パリ

    時事ニュース

    2017年フランス大統領選挙入門
PAGE TOP