ネスレのチョコスイスというチョコレートムースのCMのフランス語を勉強しました。
まずCMをごらんください。
フランス語がわからなくても映像だけで、だいたい意味はとれます。
チョコレートムースのCM
ChocoSui’s de Nestlé 31秒
Allô. Le responsable des poissons rouges?
Ah, tu tombes bien. J’appelle la SPA.
Maurice a encore bouffé tous les ChocoSui’s.Allô. Oui? Je patiente.
Trois d’un coup cette fois.
Tu comprends. Ça peut plus durer maintenant.ChocoSui’s de Nestlé, une mousse fondante et légère au bon chocolat au lait suisse.
Tu pousses le bouchon un peu trop loin, Maurice.
ChocoSui’s, signé Nestlé.
もしもし、金魚の係ですか?
(ママに向かって)ああ、ちょうどよかった。僕、SPAに電話しているの
モリースがまた、チョコスイスを全部食べてしまったの。
もしもし、はい? 僕、待っています。
(ママに向かって)今度は一度に三つも・・
わかるよね、もっと待たされそう・・
ネスレのチョコスイス。スイスの上質のミルクチョコレートでできている軽くてとろけるようなムース。
モリース、ちょっとやり過ぎだよ。
チョコスイス、ネスレから。
※スクリプトはExercice d'écoute: ChocoSui's de Nestléを参考にしました。
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単語メモ
responsable (組織などの)責任者、担当者
poisson rouge 金魚
(poisson は魚、rougeは赤→「赤い魚」)
英語はgoldfish
tomber bien タイミングがよい
SPA=Société protectrice des animaux 動物愛護協会
bouffer (話)食う、ぱくつく
Tu comprends = tu vois わかるでしょ、~ね、~でしょ
durer (~の期間が)続く
Ça ne peut plus durer, il faut faire quelque chose. このままではだめだ、なんとかしなくては。
bouchon (差込式の)栓、ふた
envoyer [lancer]le bouchon un peu [trop]loin(話)やり過ぎる、言い過ぎる
pousser 押す
発音メモ
●ChocoSui’s ショコスイス
CHというつづりは、通常シャ行で読みます。
chocolat ショコラ チョコレート
●Maurice モリース 金魚の名前です。
日本語ではモーリス、モリスなどと書かれることもありますが、モリースが一番近いかと思います。
au は二重母音字で「オ」と読むのがポイントです。
ほかの例
automne オトンヌ 秋
●mousse ムース 日本語になっていますね。
ou も二重母音字で「う」と読みます。
SSとダブっているので「ス」。もしSが一つだと、UとEという母音字にはさまれるので、「ズ」という読みになります。
penの感想
先日、フランス語のことわざ10~真実は子どもの口からもれるもので子どもはすぐにばれる嘘をつく件にふれましたが、まさにそんな状況が描かれていますね。
このCMはちょっと前のもので、かなり有名な作品です。
ムースを食べた本人である男の子が、金魚がムースを3つも食べたから、病気にならないか心配になって、SPAに電話しているが、なかなか係の人と話せない、とお母さんにうったえています。
この子、芝居がうまいですね。ガツガツ食べてるところもいいし、金魚鉢にスプーンを落とすタイミングも絶妙です。
子どもだから、そんなに何度もテイクはとってないと思うのですが。
おもちゃの電話を使っているところも可愛いです。
金魚にまつわる思い出
誰でも、子どものときこんなその場をとりくつろう嘘をついたことがあるはずです。
口のまわりをチョコレートだらけにするのも、身に覚えのあることでしょう。
そして、金魚も大きなポイントです。
これまた幼い時、金魚が欲しいと思った人も多いのでは?
たとえば、「小さな恋のメロディ」のメロディちゃんのように。
メロディ・フェア ビージーズ 2分40秒
私も、6歳ぐらいの時、縁日で金魚すくいをして、すぐに網がやぶれて何度やってもすくえなかったことがありました。悲しいようなくやしいような何ともいえない気分でした。
あの網は紙製で破れるようにできているのですが・・
私が泣きそうな顔をしていたせいか、それとも値段のうちに入っていたのか、店のおじさんが小さな金魚をビニールの袋に水と一緒に入れてくれました。
覚えているのはそこまで。「すくえない」ことが悔しかったのは覚えているのに、もらった金魚にはあんまり感情移入していなかったようです。
そのように、みんなが共感できるシーンのあとにとどめのとろけるようなおいしそうなチョコレートの映像。
新商品とありますが、きっとよく売れたでしょうね。
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