Dilili à Paris (邦題:ディリリとパリの時間旅行)という映画の予告編を紹介します。
ベル・エポックのパリを舞台にしたアニメーション映画です。監督はミッシェル・オスロで、フランスでの公開は2018年の開きです。
ディリリとパリの時間旅行(2018)
フランス語の字幕を表示させることができます(ちょっと抜けたり、違っていたりするので、トランスクリプションを書きます)。聞き取りやすいフランス語です。
1分36秒。
トランスクリプト
Je m’appelle Dilili.
Une princesse qui vient de l’autre bout de la terre.
En avant vers Paris!
Ma première journée dans Paris ! C’est extraordinaire ! Quel bonheur d’être avec toi dans ton triporteur.
Une autre fillette enlevée ! Les Mâles-Maîtres ont encore frappé !
Nous percerons le mystère des Mâles-Maîtres.
Entendu. Je connais beaucoup de monde.
Monsieur Pasteur, que savez-vous des ravisseurs de fillettes ?
Rien, hélas si ce n’est une rumeur …
On raconte que le Moulin Rouge est devenu un repaire de Mâles-Maîtres.
Monsieur de Toulouse-Lautrec.
J’ai votre suspect. Regardez cette tête.
Dans une demi-heure attaque de bijouterie.
Paris joli, Paris pourri…
Nous progressons.
Dis donc, petite ! T’es douée
Tu es la personne la plus recherchée par les Mâles-Maîtres.
Nous n’attendrons pas pour délivrer les petites prisonnières.
L’affaire est faite !
Notre mission : livrer Dilili.
Nous devons maintenant te protéger.
Monsieur Eiffel.
Nous sommes prêts à tout pour mettre hors d’état de nuire les Mâles-Maîtres.
Et nous délivrerons toutes les filles! Et cela ne fait que commencer.
和訳
私の名前はディリリです。
地球の反対側からやってきたプリンセスです。
パリに向かって出発!
パリでの初めての日よ。とってもすばらしいわ。あなたといっしょで、あなたの3輪自転車に乗れるなんて、最高の幸せ!
また女の子がさらわれた! 男性支配団の新たな犯行だ!
男性支配団の謎を解明しましょう。
了解。世間のことは僕にまかせて(←僕は世間のことをよく知っている)。
パスツールさん、誰が女の子たちの誘拐犯かご存知ですか?
いや。うわさぐらいしか。
ムーラン・ルージュが男性支配団のアジトだという話だ
ドゥ・トゥールーズ=ロートレックさん。
怪しい男を見つけた(←わたしはきみの容疑者を持っている)。この頭を見てごらん。
30分後に宝石店を襲うぞ。
美しいパリ、腐ったパリ…
私たち、前進してるわ。
おやおや、きみ、すごい才能があるね。
きみ、男性支配団に狙われているよ(←きみは、男性支配団が一番探している人間だ)。
すぐに囚人になっている女の子たちを解放しましょう(←小さな囚人たちを解放するのを待たないようにしましょう)。
問題は解決よ。
俺たちのミッション:ディリリを引き渡すこと。
今からきみを守らなければ。
エッフェルさん。
男性支配団を始末するためになんでもする準備ができています。
女子たち全員を救い出すのよ。そして、それは始まりにすぎないわ。
単語メモ
triporteur 3輪自転車
frapper 襲う
percer 解明する
ravisseur 誘拐者
bijouterie 宝飾店
pourri 腐った
L’affaire est faite. 例の件はうまくいっている。
mettre hors d’état de nuire 片付ける、始末をつける
☆ Belle Époque ベル・エポックは、直訳「美しき時代」で、19世紀末から20世紀はじめです。
当時、パリを中心に新しい文化や芸術が栄えました。
この映画のあらすじ
ベル・エポック時代のパリ、ディリリというニューカレドニア出身の女の子と、オレルというパリっ子のメッセンジャーが、次々と少女が誘拐される事件の謎をとくために、パリを舞台に冒険する話です。
2人は手がかりを求めて、当時、パリにいたさまざまな有名人(キュリー夫人、ピカソ、パスツール、プルースト、サラ・ベルナール、エンマ・カルヴェ、ロートレックなどなど100人ほどいるそうです)に会って話を聞きます。
詳しいあらすじや作品情報は別ブログに書いています⇒ディリリとパリの時間旅行(2018)の感想。 | シロツメクサの夢
ベル・エポック時代のパリの様子が美しいアニメーションで描かれています。
こちらは、日本市場向けの予告編。
ナレーションで話の説明をしているので内容がわかりやすいですね。
予告編を見るとわかるように、登場人物は、フランス語をとてもゆっくり話しているので、学習向きだと思います。
DVDは2020年1月22日発売予定で、現在予約受付中です。
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邦題に、「時間旅行」とあるので、タイムトラベルものかと思うかもしれませんが、そうではありません。
観客が、ベルエポック時代にタイムスリップできるという意味なのでしょう。
劇中に、Le soleil et la pluie という歌が何度か出てきて、これまたものすごく歌詞が簡単なので、またそのうち紹介するかもしれません。
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