久しぶりにフランス語のCMのご紹介です。
Flunch(フランチ)というフランスのレストランのCMです。
子どもが2人、おしゃべりしています。
bien-être は「充足感、満足感、生活のゆとり」という意味です。
以下はスクリプトと和訳です。
フランチのCM~スクリプトと和訳
Oscar, tu me trouves comment ?
Ben, belle…
Et tu sais pourquoi je suis aussi belle ?
Non.
Parce que je prends le menu bio à chaque fois que je viens chez Flunch.
Et moi, tu crois que je serais plus beau si je mangeais bio ?
Ah non, ça ne marche que pour les filles !
C’est pas juste.
C’est triste, hein…
Oui.Chez Flunch, il y a du bio dans le menu enfant pour seulement 3 € 45.
オスカー、私のことどう思う?
うーんと、きれいだよ。
どうして私がこんなにきれいか、わかる?
うううん。
それはね、フランチに来るたびに、オーガニックのメニューを食べてるからよ。
じゃあ、もし僕がオーガニックの食べたら、もっとハンサムになる?
それはないわ。これは女の子の場合だけなの。
そんなの不公平だよ。
悲しいことね。
うん。
フランチレストランでは、お子様メニューにオーガニック料理あり。たった3ユーロ45です。
※スクリプトはExercice d'écoute: Chez Flunch (1)を参考にしました。
単語メモ
le menu bio オーガニック料理
à chaque fois そのたびに
trouver 探していたものを見つける、という意味ですが、この文のように、「~を・・・と思う、感じる」という意味でもよくでてきます。その対象に、・・・を見出す⇒思う、という流れです。
例文)
Je trouve ce livre intéressant.
私はこの本をおもしろいと思う。
基本単語のみで構成されています。日常、使える表現なので、このまま覚えておくとよさそうですね。
きょうのワンポイントフランス語~条件法
je serais plus beau si je mangeais bio
もし、私がオーガニック料理をたべたら、よりハンサムになるだろう。
この文は条件法です。
条件法は現実にはありえないことを、もし~だったら、と仮定するときに使います。
条件法を習うときに「もし鳥だったら、飛んでいくのに」というような例文がよく出てくるのですが、それと同じ形です。
条件を言ってる部分:si+半過去 「もし~ならば」
je mangeais もし、私が食べたなら
mangeais は manger の半過去形
その条件のもとで起こるだろうこと:動詞を条件法に活用させる「~だろうに」
je serais plus beau より美しくなるだろう
serais は être の条件法の活用
このCMを見ると、人によって、いろいろ感じることがあると思います。
たとえば、
などなど。
私は昔の日本の「私作る人、僕食べる人」というインスタントラーメンのコマーシャルを思い出しました。
きょうの豆知識:フランチ
Flunchは1971年からあるフランスのフランチャイズ展開のレストランです。
2010年現在、フランス国内に227店舗、海外(スペイン、ポルトガル、イタリアなど)に63店舗。
郊外のショッピングセンターに店舗がたくさんあります。
フレンチレストランといっても、ここは学校のカフェテリアみたいにセルフサービス( libre-service)です。
安くて、早くて、おいしいのがウリでしょうか?
このCMはちょっと前のものだと思います。CMの女の子が食べてるのはマカロニ、ミートボール、にんじんのグラッセみたいですね。これが4ユーロ以下なら安いでしょうか。デザートに赤いヨーグルトかゼリーか何か知りませんが、プリンみたいなものもそばに置いてありますし。
現在は、 plat(料理)+ dessert(デザート) + boisson(飲み物) にjouet(おもちゃ)がついて、3ユーロ95です。これは、オーガニック料理かは不明です。
おまけのおもちゃはこんな感じ。
マクドナルドのハッピーセットについているような物です。親としては、ゴミになるだけの代物なので、うっとうしいのですが。子どもはこういうおまけが大好きですね。
大人のLe plat du jour「本日の料理」はトップの画像です。
この店は、早くて安いのがウリのようです。トリップアドバイザーを見ると、「死ぬほどおなかがすいているなら、おいしいだろう」とか、「バックパッカー向け」などと、書かれていました。☆(星)5つの評価もありましたけど。
☆きょうの画像はフランチの公式サイトからお借りしました。⇒http://www.flunch.fr/ ☆リンク切れなので、リンクをはずしました(2020/05/13)
店名のFlunchは英語の fast(速い) + lunch(昼食)を合体させた合成語です。こういうのをフランス語で、mot-valise (モヴァリーズ)と言います。
日本語ではかばん語です。かばん語の説明はこちら⇒祖母の日はいつで、どんなことをするのでしょうか?
虎と小鳥第107話でも出てきたブランチ(Brunch)もこのたぐいの言葉です。こちらは、
breakfast(朝食)+lunch (昼食)からできた単語です。
それでは、次回のCMの記事をお楽しみに。
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