不定期でご紹介している入門日記第16回です。入門日記は私がフランス語を始めたばかりの頃、書いていた日記です。
フランス語をラジオ講座をメインに本格的に勉強し始めて三ヶ月ぐらいたったころ。
この頃の勉強メニューはフランス語を始めて三ヶ月ごろ~入門日記第15回に書いたとおり、
・ラジオ講座
・BBCのサイトのFrench Steps
・smart.fm (現iKnow!)
これだけは毎日やっていました。
そして、たまに、今回の日記のように、トリュフォー監督の映画のタイトルを調べていました。
2009.08.15の日記
6作目は:”Jules et Jim”
これは人の名前で『ジュールとジム』。シンプルなタイトルだ。et は and の意味。
et は日本の衣類のブランド名やらなんやらよく見かけていたが、私はこれをみるたびずーっと頭の中で「エト」と読んでいた。
でも本当の発音は「エ」である。
似たような例で、古いフランス映画の最後に出る、「fin」(日本語なら完という意味)を見るたび、いつも心の中で「フィン」と読んでいた。
実際は「ファン」と読む。長年の誤解がとけてよかったと思う。
さて、タイトルがシンプルなのでさして増やせる語彙もない。イギリスやアメリカでのタイトルも「Jules and Jim」。邦題は、「突然炎のごとく」というドラマチックなものである。
タイトルの単語調べがすぐ終わったので、映画の中で、ジャンヌ・モローが歌う「つむじ風」という歌のタイトルを調べてみた。
原題は”Le Tourbillon ”
tourbillon はwhirlpool, whirlwind, 渦巻きなどの意味。
そういえば、そもそも「風」というベーシックな単語を知らないので、辞書でしらべたら、それは vent (ヴォン)。・・・またしても、反射的に「ヴェント」と読んでしまった。英語のventilationなどと語源が同じだと思われる。
有名な小説『風と友に去りぬ』の仏訳は”Autant en emporte le vent” であった(プチ・ロワイヤルにのっていた)。
autant : as much
emporter:to take away
ちなみに tourbillon でGoogle画像検索をする腕時計の画像がだーっと出てきた。時計のメカニズムの一種でもあるらしい。
ねじを巻く何かだろうか。この言葉はターボエンジンとかタービンなんかと語源が同じかもしれない。
・・・昔の日記ここまで・・・
補足
プチ・ロワイヤル仏和辞典
日記に、プチ・ロワイヤルのことを書いていますが、実はこの前日に、今も愛用しているこの辞典が手元に届いたのです。
そのときのことは、すでにFC2ブログに書いています⇒辞書:プチ・ロワイヤル仏和辞典
Autant en emporte le vent
『風と友に去りぬ』はマーガレット・ミッチェルの小説。映画も有名です。小説は読んだことありません。
こちらはフランス語のペーパーバック。
★「つむじ風」の訳詞はこちら⇒ジャンヌ・モロー『つむじ風』~歌と訳詞
★入門日記第17回はこちらから⇒書き取りの練習を始めた頃~入門日記第17回
★入門日記を最初から読む場合はこちらから⇒フランス語の学習を始めたばかりの頃
★入門日記シリーズの目次はこちらから⇒フランス語入門日記~目次を作りました
私は映画全般が好きで、特にフランス映画は通算すればけっこうな数を見ています。しかし、日記にもあるように
et は エト
fin は フィン
と心の中で、読んでいました。何十年も・・・
この2つは、この日、フランス語風の読みを頭にインプットしました。
でも、勉強を始めて1年半ぐらいは英語読みのクセが全く抜けなかったですね。
どうしても語末の子音字を発音してしまうのです。
この日記を書いていたときは、鼻母音も、ラジオ講座で最初のほうに説明はあったでしょうが、あまりピンと来ていませんでした。
最近は、英語の文章を見ているのに、フランス語読みをしてしまう自分がいます。
初めのうちは、inをアンと読むのが納得できなかったけど、今はinがインだとキモチワルイ(笑)
長いことやって、英仏を交互に読んでも混同しなくなりました。年の功ですねー。
アンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
inと単独であると、やっぱインと読みますね、私は。
アンさん、混同されないのですね。素晴らしいです。
もう私は英語がぼろぼろです。