4月1日から始まった春季のラジオ講座の受講メモを書いています。
11回目のきょうは第11週(L31-L33)の感想です。
そろそろ全体の半分にさしかかってくる頃かと思いますが、みなさん、まだ挫折していませんよね?
今週は動詞«venir»と疑問詞«qui»でした。venirは第9週目に勉強した«aller»の反対語です。
L.29 動詞 venir
ポイントはvenirの活用です。ちょっと変わった活用です。というのも、この動詞もaller、faire、avoir、être同様、よく使うからです。
je viens
tu viens
il vient
nous venons
vous venez
ils viennent
単数側はヴィヤン、ヴィヤン、ヴィヤン
語尾のスペルはS-S-Tのパターン
複数側はヴネ、ヴネ、ヴィエンヌ。3人称だけNが二つ並ぶダブルNです。語尾のスペルは ONS-EZ-ENTのいつものパターンです。
参考:venir 現在形の活用42秒
私は、初めのうち、この活用になかなか慣れなかったので「venirの活用は不規則でイヤ~ン」と覚えたら、その時から、ヴィヤン、ヴィヤン、ヴィヤンと頭の中でひびくようになりました。
ちなみに、tenir(つかむ)という動詞も全く同じパターンで活用します(VをTに変えればOK).
29課はこの活用だけ勉強すればよいと思いますが、ついでに「~出身です」というのも出て来ました。«venir+de+場所»という形です。
penは名古屋出身です。
Pen vient de Nagoya.
都市名には冠詞がつかないので、deにいきなりくっつければいいのですが、国には冠詞がつきます。しかし、なぜか女性名詞の国は冠詞を省略します。
Pen vient du Japon. penは日本出身です。du=de+le 前置詞のdeに定冠詞leがくっついて縮約。
Nathalie vient de France. ナタリーはフランス出身です。前置詞のdeだけで、定冠詞laは省略。Franceは女性名詞です。
参考:冠詞の縮約について⇒「まいにちフランス語」5:初級編L13-15~動詞être | フランス語の扉を開こうのL.15にやや詳し目に書いています。
L.30 動詞venirの二つの用法
1.venir + 動詞の不定法 ~しに来る
2.venir + de + 動詞の不定法 ~したところだ(近接過去)
deが入るとほぼ反対の意味になるのですが、2.の場合は「その動詞のところから出てきた感じ」と覚えればいいです。「~出身です」というときのdeと似ていて、このdeを起点と考えれば「その動作から出てきた⇒その動作を終えたばかり」というニュアンスをつかめます。
テキストの例文)
Je viens juste de recevoir des fromages français.
ちょうど、フランスのチーズをもらったところなの。
これは «aller + 動詞の不定法» (これから)~する、~するつもりだ(近接未来)の反対です。
参考⇒「まいにちフランス語」9:初級編L25-27~動詞aller
1の用法のテキストの例文。
Tu viens dîner chez moi demain ?
明日、うちに食事に来ない?
L.31 疑問代名詞 qui
水曜日はquiという単語を勉強しながら、ついでにvenirの復習をする回でした。確かに「誰が来るん?」「誰が来たんや?」とquiはvenirといっしょに出現することが多いです。
quiの三つの意味・・「誰」という意味は同じですが、文の要素(っていうの?主語とかそういうの)が違います。
1.誰が(これは主語)
2.誰を(目的語)
3.誰 (属詞)
・・・「誰?」は疑問の形ですので、みんな疑問文です。
以下例文)
1.Qui chante là bas ?
誰があそこで歌っているの?(うるさいんですけど・・)
主語なので、Qui に動詞を続ければよいです。
また、もう一つの言い方に、
Qui est-ce qui chante là bas ? というのがあります。
qui est-ce qui = qui 「誰が」と覚えればOK
ほかの例)
電話での決まり文句
Qui est-ce qui parle ? どちらさまですか?←誰がしゃべっていますか?
このキエスキパールをまる覚えすれば、qui est-ce quiとqui est-ce que を混乱することがないと思います(たぶん)。
2.Qui cherches-tu ? 誰を探しているの? (主語と動詞の倒置の疑問文)
Qui est-ce que tu cherches ? (est-ce queという疑問文にするマークをつけた疑問文。主語と動詞の倒置なし)
3.Qui est-ce ? どなたですか?(ドアごしの応答)=Qui est là ?
チーズの話
今週の内容も、深く考えると難しいのですが、ああ、そういうふうに言うんだ、とさらっと素直に受け止めておくのが悩まないコツです。
さて火曜日の「教えてマダム」で、チーズの話が出て来ました。チーズは日本の漬物みたいなもので、フランス人の食卓には欠かせないとのこと。
なるほど・・そういえば少し色も似ているかも?
確かに、やや古めのフランス映画を見ていると、よくテーブルの上にチーズがでんとのっていて、少しずつ切りながら食べています。
チーズが、メインの食事とデザートの橋渡しをするというのは初めて聞いたのですが、これもおもしろいですね。
橋渡しなんて必要ないと思いますが、甘いデザートが苦手な人もいるだろうし、そういう人はチーズでとどめておけばいいですね。
最後にラ・フォンテーヌの寓話から生まれた名言«Cette leçon vaut bien un fromage.»「この教訓はひとかけらのチーズにじゅうぶん値しますよ」が紹介されました。
これはカラスとキツネのお話です。これについては、近々べつの記事で書いてみます。
☆ラジオ講座の記事をもっと読む方はこちら⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その2(1課~47課)
…やれやれ、今週も盛りだくさんでしたね。
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