夏休み

フランスにまつわるあれこれ

フランスで有給休暇ができたのはいつ?

有給休暇を簡単なフランス語で説明している1 jour 1 question の動画を紹介します。

タイトルは、C’est quoi, les congés payés ?(有給休暇)って何?

フランス語で、有給休暇は congés payées (コンジェ・ペイエ 通常複数形)です。

congé 休み(m)、payé 支払われる

コンジェ・ペイエは日本では洋服のブランドの名前になっているので、おなじみの言葉かもしれませんね。

Les congés payés

トランスクリプション

C’est quoi, les congés payés ? Les congés payés, ce sont des jours pendant lesquels un salarié cesse de travailler mais continue de toucher sa paie. C’est l’occasion de se reposer, de faire des activités ou de partir en vacances. La chance !

Aujourd’hui, le nombre de congés payés est de 25 jours minimum par an pour une personne qui travaille à plein temps. Pas question d’en donner moins, ou les employeurs seraient hors la loi. Eh oui, les congés payés sont un droit ! D’accord, mais est-ce que ça a toujours été le cas ?

Non, tes arrière-arrière-grands-parents n’avaient que les dimanches et les jours fériés pour se reposer. Il faut attendre la loi du 20 juin 1936 pour que les congés payés soient généralisés. Elle est votée à la suite d’une grande grève dans tout le pays.

Léon Blum, alors chef du gouvernement, œuvre avec son parti politique, le Front populaire, à offrir de meilleures conditions de travail aux ouvriers. Salaire plus élevé, journées de travail raccourcies, 10 jours de congés payés… que de changements ! Les Français se mettent à partir en vacances en été, ce qu’ils ne faisaient jamais.

Pour les accueillir, il faut créer des hôtels, ouvrir des restaurants, construire des routes plus grandes, aménager des plages… C’est le début du tourisme. Jusqu’en 1982, les congés payés ont progressivement augmenté, passant de 2 à 3 semaines, puis à 4, et enfin à 5 semaines. Quelle belle avancée !

トランスクリプションの引用元⇒C'est quoi, les congés payés ? – 1jour1actu.com – L'actualité à hauteur d'enfants !

有給休暇って何?・和訳

有給休暇は、勤め人が働いていなくても、給料が支払われる日のことです。

休息したり、いろいろなことをしたり、バカンスにでる機会です。ラッキー!

今日、有給休暇の日数は、フルタイムで働いている人には、1年に最低25日あります。これより少ないなんてありえません。もしそうなら雇い主は法律を守っていません。

そうです。有給休暇を取ることはひとつの権利なのです。でも、ずっとそうだったのでしょうか?

違います。きみたちのひいひいおじいさんは日曜と祝日しか休みませんでした。

1936年6月20日に有給休暇を普及する法律ができるまで待たねばならなかったのです。

国中で行われた大きなストのあと可決されました。

当時の首相のレオン・ブルムが、自らの政党である人民戦線といっしょに、労働者にたくさんの条件を与えようと、働きました。

より高額の給料、労働日の短縮、10日の有給休暇など。大きな変化です。

フランス人は、これまで決してやったことのない、バカンスに出発するようになりました。

休暇中の人を迎えるために、ホテルが作られ、レストランが開き、より大きな道路が建設され、海岸が整備されました。

ツーリズムの開始です。

1982年になるまでに、有給休暇は次第に増え、2週間から3週間、そして4週間、最後には5週間になりました。すばらしい進化です。

単語メモ

à plein temps  (仕事が)フルタイムで ☆パートタイムは、à temps partiel, à mi-temps

être hors la loi  無法者である

Léon Blum(1872-1950)  レオン・ブルム 社会党の政治家で、3度首相を務めた人

œuvrer  働く、仕事をする

aménager  (部屋、施設、土地、河川など)を整える

関連動画

有給制度が始まったころのフランスの様子

Le jour où les Français ont découvert les congés payés(フランス人が有給休暇を獲得した日)

3分37秒。

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シャーベットができるまで。カルカソンヌのアイスクリーム工場ルポ。

*****

1936年ってわりと最近です。それまで有給休暇がなかったなんて、労働者は大変でしたね。

日本は先進国なのに、有給休暇の取得率が低いことが有名ですが、フランス人は、休みはきっちりとります。

日本は、有給がない分、祝日が多いと言われますが、祝日は多くのサラリーマンが休みなので、どこも混むから、好きなときに好きなタイミングでとるほうがいいですね。






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