南フランス生まれのペタンク(pétanque)というスポーツを説明している動画を紹介します。
ペタンクは、地べたに標的となる球をおき、それに近づくように金属製の球を投げて(転がして)競うスポーツです。
スピード感はないので、一見、ゲートボールのようなお年寄りの余興に見えますが、チャンピオンシップもあるスポーツです。
フランス発祥のスポーツなので、ボールは、ブール(boule)と呼ばれます。
La Pétanque
前半ではペタンクのルール、後半は、その起源を説明しています。
今回は2分18秒までを訳します。
☆動画が削除されたのでYouTubeへのリンクをはずしました☆
トランスクリプション
Notre journaliste Hajo Kruse nous raconte maintenant l’histoire d une vraie passion française, d’un cliché presque : la pétanque.
Ah la pétanque ! Y a-t-il un sport plus français que la pétanque? Vous avez bien entendu, j’ai dit sport.
Je sais, vous pensez que la pétanque est un loisir estival pour des retraités qui traînent à l ombre des platanes sur la place du village, sous le chant des cigales et le regard curieux des touristes, pour lancer, avec un minimum d’effort et un maximum de
paroles, des petites boules en métal sur quelques petits mètres.
Vous avez raison.
Normalement ils boivent du pastis et se posent la célèbre question : Eh ! Tu tires ou tu pointes ?
Ce qui veut dire : Tu chasses l’autre boule ou tu places la tienne ?
Le tout se passe dans le sud de la France et a été immortalisé dans les pièces et les films de Marcel Pagnol, poète et enfant du Midi.
C’est vrai, ces scènes pittoresques existent réellement.
Mais la pétanque est aussi une discipline sportive, avec des tournois et des championnats toute l année.
Les Français, et ça n’étonne personne, y sont champions du monde avec une belle régularité.
La fédération de pétanque est la quatrième association sportive du pays.
La pétanque est donc un mythe, un sport et un loisir populaire et on trouve des terrains de boule dans absolument toutes les villes de France.
Vous connaissez les règles : On joue sur un terrain plat de 15 à 20 m, avec des boules en acier de la taille d’une grande pomme, entre 650 et 800 grammes, et une petite boule en bois qu on appelle pour une raison obscure le cochonnet.
Le cochonnet c’est le but. Le joueur se tient debout dans un cercle dessiné au sol et essaye de faire rouler ou de lancer sa boule afin de la placer le plus près possible du cochonnet. Le reste est tactique, stratégie et bavardage.
ペタンク・和訳
ジャーナリストのハヨ・クルズがフランス人が情熱を傾けていて、ほとんどお決まりのイメージになっているペタンクの歴史を紹介します。
ああ、ペタンク! ペタンクほどフランスらしいスポーツがあるでしょうか?
みなさんは、ちゃんと正しく聞きました。私は、スポーツと言いました。
ええ、わかっていますよ。
みなさんはペタンクのことを、定年退職した人の夏のレジャーで、プラタナスの木陰で、セミの鳴き声を聞きながら、観光客が好奇の眼差しを向けるなか、できるだけ努力せず、できるだけしゃべりながら、小さな金属製の球(ブール)を、数メートル投げるものだと思っています。
そのとおりです。
たいてい、プレーヤーは、パスティスを飲み、おなじみの質問をします。「おい、(ブールに)当てるのかい? それとも投げるのかい?」
この意味は、「きみは、(すでに投げ込まれた)ほかのブールを動かすのか、それとも自分のブールを投げるのか?」です。
すべては南フランスで起こり、詩人で南仏の子供であるマルセル・パニョルの劇や映画の中で、不滅のものとなりました。
そうなんです。あの趣のあるシーンは本当に存在します。
しかし、ペタンクは、同時に、ルールのあるスポーツで、通年で、トーナメントやチャンピオンシップが行われています。
誰も驚かないでしょうが、フランス人は、世界チャンピオンの常連です。
ペタンク連盟は、フランスで4番目に大きなスポーツ団体です。
だから、ペタンクは神話でもあり、スポーツでもあり、人気のあるレジャーでもあり、フランスのどんな街でも、ペタンクをしています(←ペタンクをするテランがあります)。
ルールはご存知ですね。
15メートルX20メートルの平らなテランで、大きめのりんごぐらいの大きさの650~800グラムの鋼鉄のブールと、木製の小さなブールを使ってプレーします。小さいブールのほうは、どんな理由か、コショネと呼びます。
コショネは、的(まと)です。
プレーヤーは、地面に描かれた丸の中に立ち、すでにあるブールにブールをぶつけて動かしたり、新たにブールを投げ込んだりして、コショネにできるだけ、近づけようとします。
これ以外のことは、テクニックと戦略と、おしゃべりです。
単語メモ
un pastis パスティス アニスの香りをつけたお酒。水割りにして飲みます。
tirer (ペタンク競技などで、的球をめがけて)球を投げる
pointer (ペタンクで)的球のなるべく近くに球を投げる
☆辞書によると、tirer も pointer も同じ意味に思えますが、動画の説明から、tirer は、すでに地面にある味方のブールや、的の球(コショネ)に直接当てようとする投球だと思います。
un cochonnet コショネ、球技の的となる球。もともとの意味は、子豚。
Marcel Pagnol マルセル・パニョル(1895-1974)、南フランス出身の作家、劇作家。マルセイユ3部作が有名。
ペタンク、関連動画
ペタンクをしているところ
2分。説明している方は、フランス語の先生のようで、フランス語の字幕があります。
コショネのそばにブールがあると、その分、得点が入り、13点さきに取ったほうが勝ちとのことです。
後編はこちら⇒ペタンクってどんなスポーツ?(後編)
■関連記事もどうぞ
マルセル・パニョルの作品が原作の映画:
『プロヴァンス物語 マルセルの夏』~予告編のフランス語(1)
『プロヴァンス物語 マルセルの夏』~予告編のフランス語(2)
マルセル・パニョルの詩⇒イースター・エッグ:マルセル・パニョルの詩
ペタンクは、だいたい30分ぐらいで一試合終るらしいですが、のんびりやっていると、もっと時間がかかるでしょうね。
penさん、こんにちは。
今日も新しい言葉をこちらから学びました。
Midi、南仏の意味があるんですね。昼以外の意味を知りませんでした。。。
pittoresque、これはかなり役に立ちそうな言葉です。人から旅行の写真やビデオを見せられた時、また素敵な風景を見たときに、いつも同じ言葉、単調なことしか言えずでしたが、今度は、pittoresque、使ってみようと思いました。英語では、picturesqueというんですね、こちらも使えそうです★
わたさん
こんにちは。penです。
そうですね、大文字で始めると、Midiは南仏ですね。
たぶん、北半球では、真昼に太陽が南にあるからだと思います。
ブログが何かのお役にたてばうれしいです。
これからもよろしくお願いします★