フランス語をそんなに知らなくてもとっつきやすい初心者シリーズ、暦編。今回は「土曜日」という単語を紹介します。
土曜日:samedi
語源 はラテン語の« Sambati dies »で、これは« le jour de sabbatum »「sabbatumの日」という意味です。sabbatumとは現在のsabbat(フランス語の発音はサバ)で「安息日、サバト」です。
安息日は、ユダヤ教やキリスト教で、仕事を休んで礼拝を行う聖なる日。
ユダヤ教では金曜日の日没から土曜日の日没まで、神が6日間の創造という仕事を完了して、7日目に休んだことにちなんで土曜日が安息日。これは旧約聖書の「創世記」に書かれています。
キリスト教では、イエスが復活した日曜日が安息日です。
英語のSaturdayは、ローマ神話の農耕の神さま、サトゥルヌスの日です。フランス語のsamedi を 英語のSunday(日曜日)と混乱する方がいるので注意してください。
発音はこちら
samediの例文
Le samedi est le sixième jour de la semaine. Il vient après le vendredi et avant le dimanche.
土曜日は一週間の六番目の日です。金曜のあと、日曜の前に来ます。
Nous irons au cinéma samedi après-midi.
私達は土曜の午後、映画に行きます。
Je viendrai samedi. 土曜にまた来ます。
samedi saint 聖土曜日(復活祭Pâquesの前日)
être né un samedi 怠け者である (イディオム、口語表現)
Samedi soir sur la terre フランシス・カブレル(Francis Cabrel)
samediがタイトルにはいっている曲をご紹介します。
フランシス・カブレルの1994年の曲です。
6分37秒
「土曜日の夜、この世界のどこかで恋人たちがめぐりあう、どこにでもあるありふれた話なんだ」と歌っています。
samediが出てくる箇所:
C´est une histoire d´enfant
Une histoire ordinaire
On est tout simplement, simplement
Un samedi soir sur la terre
Un samedi soir sur la terre
それは子どものころの話
ごく普通の物語
すべてはごく単純なこと
土曜の夜、この世界のどこかで
土曜の夜、この世界のどこかで
歌詞はこちら⇒Francis Cabrel – Samedi Soir Sur La Terre lyrics | LyricsMode.com
この曲は、octobre という歌が入っているアルバムに入っており、アルバムタイトル曲です。
octobre ⇒フランシス・カブレル Octobre (10月):歌と訳詞。美しすぎる秋の歌
1週間で1番好きな日を尋ねられたら、昔は、翌日が休みの土曜日をあげる人が多かったと思います。私が子どものころは、土曜日は半ドンと呼ばれる、学校が午前中だけの楽しい日でした。
学校が終わると、自宅で母が作ったお好み焼きをよく昼食に食べていました。私は今の子どもたちのようにお稽古事で忙しくはなかったので、昼ごはんのあとはまるまる自由時間。
よくラジオを聴いてましたね。FM愛知で、午後1時ぐらいから歌謡曲のベスト10、そのあと洋楽のベスト10を聴き、さらに民放でまた音楽を聴いておりました。
たいてい、寝転がって部屋の窓から見える柿の木をぼーっと眺めながら聴いていたものです。
たまに図鑑にある鳥の絵をまねて紙に描いたりしてのんびりと過ごしていました。
まだ週中ですが、なんだかいきなり週末の気分になりました。
この続きはこちら⇒日曜日はドミニカの日:フランス語の暦(17)
このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒春(季節の単語)~フランス語の暦(1)
☆こちらでもフランシス・カブレルの曲を紹介しています。
歌と訳詞:フランシス・カブレル『死ぬほど愛する』
冬(季節の単語)~フランス語の暦(4) C’était l’hiver (それは冬だった)という曲を紹介。
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