きょうはバレンタインデーにちなむ簡単な動詞表現をご紹介します。
昔、バレンタインデーに名古屋の喫茶店に入ってコーヒーを頼んだら、いつものナッツやセサミのおまけの代わりにチョコレートをくれたことがありました。最近はどうでしょうか?
このようにこの日、日本では全国的にチョコレートがばらまかれるイメージがあります。
また、北米の小学校では、学校で子どもたちがかわいいバレンタインのカードやハート型のキャンディなどのお菓子を交換して、ちょっとしたパーティを楽しみます。
しかし、フランスではこの日はカップルの日ですので、ろくに好きでもない人に、軽い気持ちでカードや贈り物をあげるのは禁物です。
きょうご紹介するような行動をとっている相手と楽しみましょう。
恋におちる、惚れる
tomber amoureux de
tomber amoureuse de
tomber は「落ちる」です。
amoureux/amoureuse de ~ で (~に/を/が)愛した、恋した、好きな
アムルー、アムルーズと2つあるのは男性形と女性形です。これは形容詞ですので主語にあわせます。
Je suis tombé amoureux de Nathalie !
僕はナタリーに恋をしてしまった。
ちなみにひと目ぼれは coup de foudre これは「落雷」ですが、ひと目ぼれという意味もあります。
avoir le coup de foudre pour ~ ~にひと目ぼれする
J’ai le coup de foudre. 僕は一目ぼれをした。
「いち髪(シャンプー)」のCMに出てきたセリフです。
詳しくはこちら⇒堀北真希「いち髪」CMのフランス語 その3
恋をしている
être amoureux de
être amoureuse de
Elle est amoureuse de Alain.
彼女はアランに恋をしている。
Il est très amoureux de cette jeune fille.
彼はこの若い女性に夢中です。
デートする
sortir avec
sortir avec 恋人とは限らず、友達と出かけるのにも使います。文脈からわかるようになっているはずです。
Elle sort avec des hommes plus âgés.
彼女はかなり年配の男性たちとつきあっている。
・・・この場合は、複数ですので、恋人というよりパトロンというニュアンス。
avoir un rendez-vous amoureux
avoir un rendez-vous galant
という表現もあります。
rendez-vous (ランデヴー)はいつもデートとは限らず、歯医者の予約なども含めた「約束」一般です。
Cet avocat ne reçoit personne que sur rendez-vous.
この弁護士は予約のある人にしか会わない。
Il a eu des rendez-vous galants ces derniers mois.
ここ何ヶ月、彼はデートをしていた。
キスをする、抱きしめる
embrasser
デートでは、目配せしたり、手を握ったりもするでしょうが、そのようなものを全部書いていると大変なので、キスに行きました。
Je l’ai embrassé très fort car je savais que c’était la dernière fois et depuis il me manque.
私は彼を強く抱きしめた。これが最後だとわかっていたから。そしてこれからは、彼を恋しく思うのだ。
manquer という単語は「(主語)がいなくて寂しい、懐かしく思う、恋しい」。愛の表現によく出てくるうえに、使い方が変わっているので注意が必要です。
Elle nous manque beaucoup.
彼女がいなくて私たちはさびしい。
・・・このように、いない人が主語になり、さびしがっている人がmanquerの目的語(だから直前に来る)です。
Paris leur manques.
彼らはパリを懐かしんでいる。
・・・ここから愛の表現・・・
Tu me manques, mon amour.
あなたがいなくてさみしい。
あなたが恋しい。
Tu me manques terriblement.
きみがすごく恋しい。
セックスする
faire l’amour
フランス人はことに及ぶのがわりと早いのではないでしょうか?
Moi, j’aime faire l’amour.
私、私はセックスするのが好きなの。
・・・こういう歌詞の歌があるんです。
交際する、つきあう
「デートする」のは単発の行為ですが、デートを重ねると「つきあっている」という状態になります。
fréquenter これは、べつに恋人同士とは限らず、人とつきあう、という意味です。が、会話では、いわゆる恋人同士がつきあう、という意味でも使います。
se fréquenter と代名動詞にすると、特に異性同士がつきあっているニュアンスがでます。しかし、カップルは異性同士とは限りませんから、文脈から判断します。
Il ne fréquente personne.
彼は人づき合いをしない。
Nathalie et Alain vivent sur le même palier depuis beaucoup d’années et se fréquentent régulièrement.
ナタリーとアランは同じ階に何年も住んでいて、定期的に会っている。
※le même palier 同じ階
fréquenter の代わりにvoir/se voir も同じように使えます。
Il y a déjà longtemps que nous ne nous sommes pas vus.
私たちが会わなくなってからずいぶんたつわ。
また上に書いた、sortir avec も誰かとつきあっている、という意味になります。
このシリーズを最初から読む場合はこちらから
⇒バレンタインデーのフランス語その1~かわいい愛の詩
こちらの記事も参考にしてください。
⇒かわいいフランス語、教えます~その11 愛をこめた呼びかけ
長くなりましたので、交際のあとの展開はまた別の機会にしますね。それでは、次回のバレンタインデーのフランス語をお楽しみに。
この記事へのコメントはありません。