ガレット・デ・ロワと紙の王冠

暦、年中行事

フランス人が大事にしているガレット・デ・ロワを食べる習慣

1月6日は、フランスでは、Épiphanie (エピファニー)というカトリック教のお祭り(公現祭)を祝う日です。

当方の三博士が生まれたばかりのイエスの顔を拝みに来た日ですが、伝統的に、この日、ガレット・デ・ロワと呼ばれるケーキを食べることになっています。

この習慣をアニメーションで紹介する、ARTEの、Karambolage のエピソードを紹介します。

タイトルは、La galette des rois(ガレット・デ・ロワ)。



ガレット・デ・ロワ・動画

3分23秒。

トランスクリプション

Clara Wasser est journaliste. Elle vit à Hambourg, mais en fait, elle navigue entre la France et l’Allemagne.

Aujourd’hui, elle nous présente une coutume française.

Est-ce que vous connaissez l’histoire de cette étudiante allemande qui arrive à Paris début janvier et qui, prise d’une petite faim subite, entre dans la première boulangerie venue ?

Il n’y a pas vraiment le choix : partout les mêmes gâteaux ronds avec l’étiquette : galette des rois. Là, elle se dit : c’est incroyable ces tendances aristocratiques des Français. Et elle s’offre une petite galette, à l’odeur alléchante.

Elle mord dedans avec enthousiasme. Catastrophe : elle tombe sur quelque chose de dur et se casse une dent. Aïe ! Ou plutôt « aua !» “, comme on dit en Allemagne…

En France, on appelle la fête des Rois l’Epiphanie, un mot d’origine grecque – « epiphaneia » – qui signifie apparition. C’est en effet un 6 janvier que l’enfant Jésus est révélé aux rois mages, Gaspard, Melchior et Balthazar. Et pour fêter dignement cet événement, on prépare la fameuse galette des Rois, un excellent gâteau à base de pâte feuilletée et de frangipane.

Dedans, on cache une fève. Enfin, à l’origine, c’était une fève. Aujourd’hui, c’est une petite figurine en porcelaine.

Les Français raffolent de ces fèves et même certains les collectionnent.

Celui sur qui tombe la fève devient roi ou reine pour la journée. On lui met sur la tête une superbe couronne en carton doré et à chaque fois qu’il porte son verre aux lèvres, les autres crient avec enthousiasme : « Le roi boit, le roi boit !»

Les historiens peuvent bien se disputer sur l’origine de cette coutume païenne qui remonterait à l’époque romaine ou au Moyen Age, peu importe. En France, la galette des rois, c’est sacré. A la maison, chez grand-mère, au bureau… eh oui, surtout au bureau : toute la France s’empiffre, toute la France tire les Rois. Avec passion. Et souvent avec du champagne. Et chaque année, on raconte à nouveau pour la millième fois aux collègues de bureau comment ça se passe en famille. Car il y a différentes manières de faire.

Parfois, c’est le plus jeune qui doit se cacher sous la table pour répondre à l’aveugle à la question : « Roudoudou, pour qui est ce morceau-là ?» C’est pour papa, c’est pour tante Bernadette, etc…

Peu importe, l’important, c’est que l’on tire les Rois et qu’on en parle. Il y a encore vingt ans, on tirait les rois uniquement le 6 janvier, mais aujourd’hui, on mange de la galette de façon quasi ininterrompue, du 2 au 15 janvier.

Les boulangers sont malins et ils ont compris que les Français, ces anciens révolutionnaires, ont tous envie de devenir le roi ou la reine d’un jour. Et pour que chacun ait droit à son tour, ils vendent leurs galettes pendant deux semaines.

Encore une chose : veillez à ce que cette fête, qui est déjà devenue païenne, ne se transforme pas de surcroît en un étouffe-chrétien.

C’est comme ça qu’on appelle en français un plat ou un gâteau très lourd, qui pèse tellement sur l’estomac qu’il risque d’étouffer toute personne normalement constituée.

Donc achetez de préférence votre galette chez un très bon boulanger.

トランスクリプションの引用元⇒La galette des Rois – French Centre for Language & Cultural Studies – Learn French in Sydney

ガレット・デ・ロワ・和訳

クララ・バサールはジャーナリスト。ハンブルクに住んでいますが、実際は、フランスとドイツを行ったり来たりしています。

きょうは、フランスの習慣を紹介してくれます。

1月のはじめにパリを訪れ、急におなかがすいたので、目についた最初のパン屋に入った女子学生の話を知っていますか?

選択肢はありませんでした。店中、「ガレット・デ・ロワ」というラベルのついた丸いケーキばかりだったのです。

女性学生は思いました。「フランス人の王侯貴族趣味には驚くばかりね」そして、おいしそうな匂いのしている小さなケーキを買いました。

パクリとかみついたら、とんでもないことに。何か硬いものに当たって歯が折れました。

p痛い!」 いえ、ドイツ語で、aua! ですが。

フランスでは、王さまのお祭りを『エピファニー』と呼びます。ギリシャ語の、epiphaneia が語源で、その意味は、現れること。

1月6日は、幼子イエスが、3人の賢者、ガスパール、メルキオール、バルタザールにお目見えになった日です。

このできごとを、由緒正しくお祝いするために、かの有名なガレット・デ・ロワを用意します。パイ生地とフランジパン(アーモンドクリーム)でできたおいしいケーキです。

中に、フェーヴを隠します。もともとは、そら豆でしたが、今は、小さな陶器の人形を入れます。

フランス人は、このフェーブが大好きで、コレクションをする人もいます。

フェーブに当たった人が、その日の王さまか、女王になります。

金色の紙の王冠を頭にかぶり、その人が飲み物のグラスを口元に運ぶたびに、ほかの人は、熱心に、「王さまがお飲みになる、王さまがお飲みになる」と叫びます。

この、ローマ時代か中世に始まった異教徒の伝統の起源に関して、歴史学者は論争をするでしょうが、それはどうでもいいことです。

フランスでは、ガレット・デ・ロワは神聖なものです。

自宅で、おばあさんの家で、会社で、ええ、特に会社で、フランス人は皆、たらふく食べます。フランス中で王さまになるくじを引くのです。すごく情熱をもって。たいていシャンパーニュを飲みながら。

毎年、会社の同僚に、もう何度目かわからないぐらい、「家族は元気?」と改めて聞きます。というのも、物のやり方には、いろいろあるからです。

ときには、一番若い者が、テーブルの下に隠れ、目をつむったまま質問に答えなければなりません。「ルドゥドゥ、これは誰の分?」「それはパパ、それはベルナデットおばさん」などなど。

まあ、これもどうでもいいことです。大事なのは、皆が王さまになるくじを引き、それについて話すことです。

20年前は、1月6日のみに、王さまになるくじを引きましたが、今は、1月2日から15日まで、ほとんど休むことなくこのケーキを食べます。

パン屋は賢いので、元革命家だったフランス人が、皆、王さまか女王さまになりたがっているのがわかったのです。

そして、誰もがくじを引けるように、2週間、ガレット・デ・ロワを販売します。

もう1つ付け加えることがあります。このお祭りが、すでに異教徒のものとなっていますが、キリスト教徒の慈善行為(surcroît)を、のどに詰まる食べ物(un étouffe-chrétien)に変えるわけではないことに注意してください。

フランス語では、とても重い料理やケーキのことをこう言います。すごく重くて、胃にずっしりとくるので、ふつうの体格の人の息を詰まらせる食べ物です。だから、とてもよいパン屋で、ガレット・デ・ロワを買うことが好ましいのです。

単語メモ

subite  突然、急に

aristocratique  貴族階級の、貴族の;貴族的な、上品な

alléchant  おいしそうな、誘惑的な

se révéler  自分を表す、示す

dignement  立派に、堂々と

s’empiffrer de  (話)~をたらふく食べる

pour la millième fois  何千回目の、何回も

ininterrompue  絶え間のない

révolutionnaire  革命家

veiller à  ~に気をつける

se transformer  変わる

un surcroît  キリスト教徒の行う慈善行為

un étouffe-chrétien  (話) のどに詰まって飲み込みにくい食べ物、胃に重たい食べ物。

étouffer  窒息させる、息を詰まらせる

une personne normalement constituée  普通の体格の人



ガレット・デ・ロワ、関連動画

ガレット・デ・ロワを食べることは、とても重要みたいで、毎年、ニュースになっているし、YouTubeにはレシピもたくさんあります。

地方によっては、ブリオッシュがベースのガレット・デ・ロワを食べます。

こちらは、有名なお菓子屋さんを取材した2021年のニュースクリップ。

Pithiviers : la traditionnelle galette des rois(ピティヴィエ:伝統的なガレット・デ・ロワ)

1分48秒。

ピティヴィエは、フランスのロワール県にあるコミューンで、Pithivier というパイ菓子で有名です。

■エピファニーに関する過去記事■

エピファニー(公現祭)とはどんな意味?

なぜ1月にガレットを食べるのか?(エピファニーの説明)。

エピファニーにちなんだ詩 Tirons les rois(王さまを決めよう)

ガレット・デ・ロワの歴史と作り方~フランスのお菓子(3)

*****

ガレット・デ・ロワに関する動画を紹介しました。

前に自分で作って1度食べたきりで、店で売っているのを食べたことはありませんが、そんなに重たい食べ物でしょうかね?

まあ、巨大なので、たくさん食べると胃にもたれると思いますが、フェーブのくじをひくわけだから、1人1切れしか食べないですよね?






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コメント

  • コメント (2)

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    • わた
    • 2021年 1月 09日

    PENさん、明けましておめでとうございます。

    ちょうど2年前に、フランスではどうして1月にガレットを食べるのか気になりネットで調べていたところ、PENさんの記事を見つけ、そこからブログを購読しています。

    多岐にわたる話題をこうやってフランス語で学べることは本当にありがたいです。

    2年たち、自分のフランス語はあまり上達した気がしませんが、これからもPENさんのブログを楽しみにしています。

    今年もどうぞよろしくお願いします

      • pen(フランス語愛好家)
      • 2021年 1月 09日

      わたさん、明けましておめでとうございます。

      いつも、更新を楽しみにしてくれて、ありがとうございます。
      まあ、私のブログは、ガッツリ勉強系じゃないですから、
      息抜きのつもりで読んでください。

      こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

      pen

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