パリの町並み

ファッション

カミーユ・イヨレーヌの好きなファッション(1人の女の子、1つのスタイル)

パリのアパルトマンに住んでいる若い女性が、好きなファッションについて語っている短い動画を紹介します。

タイトルは英語で、Inside Camille Yolaine’s Parisian apartment (カミーユ・ヨレーヌのパリのアパートの中)です。制作は、Vogue Paris (ヴォーグ・パリ)。

1分42秒なので、よく紹介している 1 jour, 1 question のアニメ動画と同じ長さです。

Inside Camille Yolaine’s Parisian apartment

1分42秒。フランス語の字幕を表示させることができます。

トランスクリプション

Je m’appelle Camille.

Yolaine, tout le monde pense que c’est mon nom de famille, mais en fait c’est mon second prénom.

Ça fait sept ans que je suis à Paris maintenant.

Donc, je viens d’Alsace, mais je me considère comme Parisienne convertie.

Je suis rédactrice, donc j’ai d’abord écrit dans la beauté, puis dans la mode avec Rouje et maintenant je suis rédactrice freelance.

Je fais aussi pas mal de choses à côté : j’aime beaucoup chanter, j’aime beaucoup jouer, j’aime bien tester plein de nouvelles choses tout le temps.

Mon rapport à la mode est très spontané, en fait.

Je peux avoir un gros coup de cœur pour un tissu ultra-imprimé, alors qu’en fait dans mon placard j’ai beaucoup de choses unies.

Donc, j’ai un rapport un peu schizophrène en fait à la mode, mon style change énormément entre l’été et l’hiver.

Par exemple, en hiver, je vais vraiment être en petite veste oversize, jean, bottines.

En été, ça va être robes à fleurs dans tous les sens avec des petites espadrilles compensées, et toujours en talon.

La friperie que j’aime beaucoup à Paris, c’est Episode parce qu’en fait c’est vraiment une caverne d’Ali Baba.

En fait, ce que je fais, c’est que j’y vais, je touche beaucoup les matières, je regarde les imprimés, je… j’aime beaucoup quand c’est fluide, quand on voit que ça n’a pas été beaucoup porté.

Et ce que j’aime bien dans le vintage, c’est que…en fait les matières sont belles, elles ont beau être anciennes, elles sont encore intactes et c’est ça qui est génial en fait.

Ce que j’aime bien aussi avec le vintage, c’est qu’il y a une histoire derrière les vêtements.

Fin, typiquement, la robe Cacharel de ma mère, je la vois depuis que je suis toute petite.

Mon père, quand il m’en parle, il dit : “ah ! ta maman, quand elle mettait sa robe Cacharel…”

Fin, on sent qu’il y a quelque chose derrière, et moi j’aime bien me dire que les vêtements vintages que j’ai… ils ont eu une histoire et que les personnes qui les ont portés ont eu un sentiment vis-à-vis de ce vêtement, et que je reprends un peu le flambeau en fait en les prenant.

カミーユ・イヨレーヌのアパルトマン:和訳

私はカミーユです。

イヨレーヌは、みな、名字だと思いますが、ミドルネームです。

パリに来て、7年になりました。

だから、私はアルザス出身ですが、自分のことは、パリジェンヌ(パリジェンヌに変わった人)だと思っています。

私はライターです。最初は、美容の記事を書いていて、それから、『ルージュ(Rouje)』で、ファッションの記事を書き、いまは、フリーランスです。

ほかにもたくさんのことをしていますよ。歌うことや演技も大好きです。同時に、いろいろ新しいことを試すのが好きなんです。

ファッションは直感で決めています(←私とファッションの関係は、とても自然発生的である)。

大胆なプリント柄の布が大好きなときもありますが、クローゼットにある無地の服も大好きです。

だから、ファッションに関しては、両極端ですね。夏と冬では、スタイルが大きく変わります。

たとえば、冬は、オーバーサイズのジャケット、ジーンズ、アンクルブーツ。

夏は、全面が花柄のドレスにウエッジソールのエスパドリーユ。いつも、ヒールのある靴です。

パリで大好きな古着屋さんは、エピソード(Episode)です。だって、この店は、本当にアリババの洞窟みたいなんです。

その店で私がすることは、店に行ったら、素材をよくさわって、柄をチェックします。

さらさらした服が好きですね。あまり着用されていないもので。

古着が好きなのは、素材がきれいなところ、古くても、まだ着られるでしょう。そういうところがいいんです。

もう1つ古着で好きなのは、服(の背後)にストーリーがあるところです。

たとえば、私の母のキャシャレルのワンピースみたいに。小さなときから、このワンピースを見てきました。

父は、この服について、「ああ、おまえのママが、キャシャレルのドレスを着ていたとき…」と話すんですよ。

そんなふうに、服にまつわるものがあります。私は、古着には物語があって、それを着た人が、その服に対して思いがあり、それを着ることで、そうした思いを引き継いでいると考えるのが好きなんです。

単語メモ

converti  改宗した、転向した

rédacteur, rédactrice  新聞・雑誌などの編集者、記者;ライター

spontané  自発的な;本能的な、衝動的な;自然発生的な、自然な

un coup de cœur お気に入りのもの 

schizophrène  (精神)分裂病の

bottines  アンクルブーツ (f)

dans tous les sens  四方八方に、あらゆる方向に、いたるところ

espadrilles compensées  ウエッジソールのエスパドリーユ (f)

エスパドリーユは、ウエッジソール(縄みたいなかかとと底)の布製の靴。

une friperie  古着屋

fluide  流動する、流れやすい、よく流れる

avoir beau + inf.  ~をしたがかなわない、どんなに~をしても

例文:

On a beau dire, c’est comme ça. 何を言ったところで、これはこうなってるんだ。

Pam a beau essayer, elle ne réussit pas. パムちゃんはとてもがんばったが、うまくいかなかった。

ここでは、「どんなに古くても」⇒「たしかに古着は古いけど」みたいな意味だと思います。

vis-à-vis de ~に顔をむけて、対面して、~に関係して

vis は、古いフランス語で visage のこと。

le flambeau (引き継ぐべき)伝統、任務;明かり、炎;導き手、先達

reprendre le flambeau 後を継ぐ
se passer le flambeau 伝統を継承する
passer le flambeau à qn ~に後をゆだねる

聞き取りのヒント:tic de langage (つなぎの言葉)

tic de langage (ティック・ドゥ・ランガージ)は、英語で filler(フィラー) と呼ばれるもので、しゃべっているとき、つなぎに入れる言葉です。

日本語だと、「えーと」「あのー」「うーん」「そうですね」「はあ」みたいな言葉にあたります。

「ちなみに」「わりと」「すごく」「そもそも論として」のように、意味がありそうでないフィラーもありますね。

フィラーは、つなぎで入れてるだけで、意味はないから、聞き取りするときはスルーすればよいです。

その人によって、多用するフィラーは違います。

カミーユさんは、en fait をたくさん使っています。2分に満たない語りの中に、en fait が何度出てきたことか?

ほかにも、donc, fin を使っています。

fin は enfin のことなので、’fin と書いてあるときもあります。

enfin は、「要するに、つまり」という意味ですが、フィラーとして使われるときは、「これからまとめますよ」という意味合いはうすく、そのままダラダラと話が続いたりします。

その他のフィラーの例:

euh, du coup, alors, eh bien, ben(←bien)

最近は、carrément, genre, quoi なんかもよく使われます。

もちろん、会話で出てくる言葉で、文章には出てきません(会話をそのまま文にしたものは出てきます)

Tic de language を説明している動画です。

3分20秒

それと、petite(s) という言葉が3回でてきますが、3つ目のdepuis que je suis toute petite は、文字通り、「私がとても幼かったときから」という意味ですが、前の2つの、

petite veste oversize と petites espadrilles compensées に出てくる petiteは、「小さい」という意味ではなく、「かわいい」「ちょっといい感じの」「素敵な」といった意味合いを軽く色づけているだけです。

こうした言葉もそんなに気にしなくていいです。

■ファッションに関する過去記事もどうぞ

フランスのティーンエイジャーの間で流行っているファッション。

フリーマーケットに関する言葉:かわいいフランス語教えます(133)

ファッション界の大物、カール・ラガーフェルド、85歳で亡くなる。

モードの帝王、イヴ・サンローラン:予告編のフランス語

孤児、ガブリエル・シャネルはいかにしてココ・シャネルになったのか?(1)

映画『ココ・アヴァン・シャネル』の予告編でフランス語を学ぶ

******

今回紹介した動画は、Une Fille, Un Style(1人の女の子、1つのスタイル)というシリーズの1本で、ほかにもいろいろなアパルトマン(パリジェンヌ)の動画があります。

いかにも、外国人が「パリ」や「パリジェンヌ」でイメージしそうな、きれいですてきでおしゃれな(リアルじゃない)動画ばかりですが、いずれも短いのでフランス語の聞き取り練習用にはいいと思います。

また別のを紹介しますね。






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コメント

  • コメント (2)

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    • わたなべ
    • 2020年 6月 04日 6:48pm

    Penさん、こんにちは。いつも楽しく拝見しています。

    今日の動画をみて、こんな風にフランス語が話せたらいいなあと思いました。自然に、tic de langageがもっと使えるようになりたいです。TV5MONDEの動画も面白く、しかも短くていいですね。早速フォローしました。

    un tissu ultra-impriméのultraを大胆と訳されていて、素敵だなと思いました。

      • pen(フランス語愛好家)
      • 2020年 6月 05日 6:26am

      わたなべさん、こんにちは。

      いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。

      ultra-imprimé、Googleで画像検索してみましたが、今ひとつよくわからず、やたらとプリントがある布なんだろうと思ってあのように訳しました。

      何かの参考になればうれしいです。

      それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

      pen

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