きょうは61課で勉強した関係代名詞、qui と queの発展形とも言える強調構文です。
特に強調したい言葉があるときに使う形です。
パターンは2つしかありません。
きょうも楽かも?
では、さっそく復習、行ってみよう!
強調構文とは?
文の要素のどこかを強調している文
文書だったら、マーカーをひいたり、赤字にして強調しますが、文の並びを変えるだけど、ある部分を強調することができます。
強調構文の形
ステップ1:まず、文をC’estで始める。
ステップ2:C’est の次に強調したい部分を持ってきて
ステップ3:qui か、que をつけて残りの文章をつなげる⇒ポイント1参照
よくある説明は強調したい部分を c’est … qui か c’est … que ではさむ、というものですが、久松先生は、何かをとりだしてはさむ、という考え方ではなく、まず強調したいものを話して、それに文をつなげる、前から後ろへの流れを意識するように、と言われていました。
例
特に何も強調していないふつうの文
Martine regarde la télé dans le salon.
マルティーヌは応接間でテレビを見ている。
Martine(主語)を強調⇒C’est 主語 qui 残りの文
C’est Martine qui regarde la télé dans le salon.
それ以外のもの強調⇒C’est 強調したいもの que 残りの文
テレビを
C’est la télé que Martine regarde dans le salon.
応接間で
C’est dans le salon que Martine regarde la télé.
ポイント1:強調したい物が主語のときだけ quiを使う。ほかはque
ポイント2:主語が代名詞のときは強勢形を使う。
たとえば、
C’est moi qui paye.
私のおごりよ。←私が支払います。
※強勢形についてはこちら⇒「まいにちフランス語」23:L45~前置詞句
復習~基本のダイヤローグ
C’est toi qui fais la cuisine ce soir !
Comme toujours. Et c’est mois qui fais la vaisselle aussi !
妻:あなたよ、きょう晩ご飯作るのは。
夫:いつものようにね。で、皿を洗うのも僕だし。
C’est toi qui fais la cuisine ce soir !
ふつうの文なら
Tu fais la cuisine ce soir.
あなたは今晩料理を作る。
C’est mois qui fais la vaisselle aussi.
ふつうの文なら
Je fais la vaisselle aussi.
私は皿洗いもする。
強調構文、と書くとかたい感じがしますが、c’est … qui や c’est … queという言い方は、とてもよく出てきます。
たとえば、ことわざで、
C’est au pied du mur qu’on voit le maçon.
石工の価値はその仕事ぶりでわかる←人々が石工を見るのは、壁の下のほうでこそだ。
このことわざでは au pied du mur「壁の下のほう」が強調されています。
このことわざについてはこちらをどうぞ⇒フランス語のことわざ21~石工の価値はその仕事ぶりでわかる
「虎と小鳥のフランス日記」の会話にもよく出てきます。たとえば、第95話 ミュージシャンとオートリブの2つ目のキーフレーズは
… c’est toi qui écris les textes, et qui compose ?
作詞作曲もあなたなの?←あなたが、歌詞を書いて、曲もつけているの?
バルザックの家をたずねた第26話 バルザックの家にも以下の文章がありました。
C’est donc dans cette maison que Balzac vécut de 1840 à 1847.
バルザックが1840年から1847年まで暮したのがこの家です。
※vécutはvivreの単純過去形というものです。意味は「暮した」。
☆ラジオ講座関連記事目次はこちらから
■ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その1(概要)
■1課~47課まで⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その2
■48課以降⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その3
強調構文はよく出てきますし、口調がいいので比較的すぐに慣れると思います。
長い文章になると、queがいっぱい出てきて、わけがわからないときがありますが。
それでは、来週のラジオ講座の記事をお楽しみに。
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