バレンタインデーのプレゼントにちなんだ単語をご紹介します。
この日、日本では女性から男性にチョコレートをあげる習慣がありますね。そもそも、この習慣が生まれたのは、お菓子屋さんのアイデアというか、マーケティングのせいです。
詳しくはこちらに書いています。
⇒なぜバレンタインデーにチョコを贈るのか? – penのお菓子日記
フランスでもバレンタインデーは「愛の日」ですが、どちらかというと男性から女性に何か贈り物をする日です。
レストランでごちそうしたり、映画を見に行ったりして、2人の時間を楽しみます。
ただし、日本のように、全国的にしっかりバレンタインデーになるわけではなく、何もしないカップルもいます。人それぞれの度合いがフランスの方が高いです。
そんな男性から女性に送る、ごく一般的なプレゼント(すべて名詞)に関する単語を5つ集めました。すべて初級単語です。
プレゼント cadeau
カドー(キャドーのほうが近いかな?)
発音はこちら⇒
▶を押せば音が聞こえます。
複数形は cadeaux (発音は同じ)
Les petits cadeaux entretiennent l’amitié.
ちょっとしたプレゼントは友情を保つものだ。気は心。
・・・この言葉はことわざ、警句のたぐいです。
entretiennent < entretenir (同じ状態に)保つ、維持する
チョコレート chocolat
ショコラ
発音はこちら⇒
La vie c’est comme une boîte de chocolats, on ne sait jamais sur quoi on va tomber.
人生はまるでチョコレートの箱のようなもの。どれに当たるか、誰にもわからない。
これは映画「フォレスト・ガンプ」の有名なセリフの仏訳。
オリジナルはこちら(英語です)
日本のチョコレートは板チョコが一般的でしょうかね?欧米でチョコレートというと、このように箱の中にいろんなチョコレートがアソートで入っているものを連想する人が多いようです。
中にナッツやレーズン、洋酒、何かどろっとしたものなど入っているので、見た目がみんな茶色いチョコレートは、口の中に入れてみないとどんな味なのかわからないのです。
ただし、箱の中に説明書きが入ってますけど。
★その3はこちらから⇒バレンタインデーのフランス語~その3 恋に落ちて、デートする
★その1はこちら⇒バレンタインデーのフランス語その1~かわいい愛の詩
花 fleur
発音はこちら⇒
日本ではなぜか「フルール」と書くのですが、「フラー」ですよね?
FにLを直接続けて最後にRをかるく響かせなければいけないので、発音の難易度は高いと思われます。
でも、この単語は「この花きれいね」とか「あんたにあげる」とか「1本ください」といった、わりと限定されたシチュエーションで使うと思うので、文脈に助けられて通じるかもしれません。
Un simple regard posé sur une fleur et voilà une journée remplie de bonheur. 1本の花にふと目をやれば、ほら、その日は幸せでいっぱいになる。
※これは、Céline Blondeau という人の言葉らしいのですが、このセリーヌさんがどういう人かはわかりませんでした。
フルールと言えば、フルールの歌ですね。これまたフランス語に関係ありませんが、ご紹介します。私と同じ世代で子どものとき東海地方に住んでいて、テレビを見ていた人にしかわからないと思いますが。
よく見るとフランスのパリ風?でも、花屋にしっかり英語で「FLOWER」と書いてありますが。
途中の歌のないところは、天気予報のテロップが流れていました。昔はとってもハイカラに見えて、好きでしたね。
parfum 香水
パルファン
発音はこちら⇒
これまたきれいに発音しようとすると難しい単語です。最後は鼻母音です。
Je veux un parfum de femme à odeur de femme !
女性の匂いのする女性のための香水が欲しいの!
・・・これはChanelです。
「シャネルの5番」を作ったときの言葉です。
もっと有名なのは「香水のない女に未来はない」です。
「シャネルの5番」とこちらの名言についてはこの記事に書いています。
⇒名言その5~ココ・シャネル~香水をつけない女性の未来とは?
アクセサリー bijou
ビジュ
発音はこちら⇒
複数形は bijoux
一般に複数形で使うことのほうが多い単語です。bijoux は「宝石」と思われがちですが、それだけではなく、もっと広い意味でのアクセサリーをさします。
boîte à bijoux 宝石箱
La très chère était nue, et, connaissant mon cœur,
Elle n’avait gardé que ses bijoux sonores,
Dont le riche attirail lui donnait l’air vainqueur
Qu’ont dans leurs jours heureux les esclaves des Mores.
・・・Les Fleurs du Mal (1857)~ Charles Baudelaire
これはボードレールの「惡の華」とう詩集の中に入っている «Les Bijoux»(宝石)という詩の一節です。私には訳せませんので、以下の私の直訳で詩になっていない訳は参考程度にとどめてください。
僕の恋人は、裸で、僕の心を知っていた
彼女はよく音のする宝石だけを身につけていた
その豊かさのせいで勝ち誇っているように見えた
まるで幸せな日々を送っているムーア人の奴隷たちのように
。。。恋人は黒人で、金のわっかのアクセサリーをつけているのかな、と思います。
オリジナルの詩はこちらにあります⇒Les Bijoux (The Jewels) by Charles Baudelaire
詩を訳すのって本当に難しいですね^^;
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