今週の「虎と小鳥」は、イースターの話題です。
イースターは復活祭。
イエス・キリストの復活を祝うキリスト教の祝日です。
フランス語ではPâques(パック)といいます。
イースターの日曜日の前日(つまり土曜日)に、カミーユが友だちの子どものためにチョコレートを買うという趣向。
まず、サンプルビデオをごらん下さい。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
たくさんしゃべっていますね。
きょうのメニュー
それでは、復習、行ってみよう!
サンプル部分のスクリプトと和訳
一番最初の行に一つめのキーフレーズがはいっています。
On est en ce moment en période de Pâques. Et aujourd’hui, j’ai décidé d’aller acheter un œuf de Pâques pour une amie qui a des enfants.
Alors j’ai choisi pour ça, la rue Montorgueil, qui est la rue où on peut tout trouver.
Dimanche de Pâques, c’est demain. Donc euh…j’achète l’œuf de Pâques aujourd’hui pour que mon amie puisse cacher l’œuf dans le jardin. Et son enfant devra le retrouver. C’est la tradition, ici en France.
Quand je pense qu’il y a très longtemps les œufs étaient traditionnellement des vrais œufs de poule, cuits. Là maintenant ils sont en chocolat, c’est quand même beaucoup mieux, hein.
今はイースターの時期です。きょうは、子どものいる友だちのためにイースターエッグを買いに行くことにしました。
買い物は、モントルグイユ通りにしたんです。そこには何でもありますから。
イースターの日曜日は明日です。だからきょうイースターエッグを買えば、友だちはそれを庭に隠すことができます。それを子どもが探します。これはフランスの伝統なんです。
ずいぶん長い間、本物のニワトリの卵をゆでて使っていたことを考えると…。今はチョコレートの卵ですから、そのほうがずっといいですね。
pour que + 接続法 ~のために
j’achète l’œuf de Pâques aujourd’hui pour que mon amie puisse cacher l’œuf dans le jardin.
puisse pouvoir(~できる)の接続法現在
3つのキーフレーズと解説
en ce moment 今は
今はイースターの時期です。
On est en ce moment en période de Pâques.
bon(s), bonne(s) 十分な、相当な、かなりの
老鋪のお菓子屋さん、ストレールに入る前にカミーユの言う言葉。
以前、この店でエピソードを撮ったことがあります。
2年前にエピソードを撮ったわ。
On avait fait un épisode y’a deux bonnes années.
訳出していませんが、直訳すると「たっぷり2年前」。昔エピソードをとってから、もう2年はたっているわね、ということです。
Ça m’est égal. どっちでもいいよ
ストレールでチョコレートを買うとき、ミックスと、ふつうのとどっちがいいか、カミーユがアントワーヌに聞きます。
すると、アントワーヌは Qu’est-ce que tu préfères, toi ? (君はどっちがいいの?)と聞き返しました。それに対して
私はどっちでもいいわ。
Hum…moi ça m’est égal, en fait.
Ça m’est égal はこのまま覚えればいいと思います。
よく使いますので。
「さめてがる」で、覚えやすいですしね。
Ça m’est complètement égal.
それは私には全くどうでもいいことです。
きょうの豆知識
イースター
イースターについては以下の記事で書いていますので、参照してください。
⇒なぜイースターにウサギが出てくるのか?
⇒イースターとは何でしょうか? FC2ブログ
A la mère de famille
カミーユが友だちのためにチョコレートを買った店は、創業1761年のパリ最古のチョコレート専門店(chocolaterie)。
1761年はもう江戸時代の終りですね。1764年が明治元年ですから。
A la màre de famille は「一家の母親へ」という意味です。
この店を日本語でレポートしてくれている動画をごらんください。
このビデオは今年(2014年)の2月に撮影されたものですね。
●ホームページはこちら⇒À la mère de famille
Stohrer ストレール
次にカミーユがチョコレートを買ったのは、創業1730年のパリ最古のパティスリー(pâtisserie)であるストレール。
pâtisserie はお菓子屋という意味です。
ここはパティスリーであると同時に、traiteur(仕出し屋、惣菜屋)でもあるので、ちょっとグルメなお惣菜も販売しています。
創業者のニコラ・ストレールの別名は王のパティシエ。ベルサイユ宮殿で、ルイ15世の料理番をしていました。
●この店は「虎と小鳥のフランス日記」第2話で訪れています。
こちら⇒王のパティシエとライブ「虎と小鳥のフランス日記」第2話
●ストレールについて詳しくはFC2ブログに書いています⇒パリの3つの場所:ストレール、ポンピドー・センター、サン・ルイ島(虎と小鳥#2の補足)
●ホームページはこちら⇒Stohrer | Pâtissier Traiteur – A Paris depuis 1730
★もっと「虎と小鳥のフランス日記」の記事を読みたい方はこちらから⇒「虎と小鳥のフランス日記」目次 vol.6 第126話~150話
フランス語の勉強をしていると、チョコレートがたくさん出てきますね。
それでは、次回の「虎と小鳥のフランス日記」の記事をお楽しみに。
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