Peter Peter の Carrousel という曲を紹介します。Peter Peterは、カナダ(ケベック)のシンガーソングライターです。
ちょっとノスタルジックでいい曲です。
Carrousel
3分55秒。
それでは、訳詞に挑戦!
カルーゼル(回転木馬)
どっち側なのか僕に教えて
沈んで、上るのは
きみの月と太陽が
見たいんだ
きみがどちらの方角に行くのか
サン・ローラン通りに到着したら
そこは、きみの夢の大半が砕け散るところ
そこは、きみの妄想が集まって駆け巡るところ
きみの好きな歌を覚えるよ
きみをぐさめる方法を知りたいから
僕の頭の中できみがぐるぐる回ってる
まるで回転木馬のように
それは決して止まらない
絶対止めないで
僕の頭の中できみがぐるぐる回ってる
まるで回転木馬のように
気分が悪くなるのが僕は好きさ
僕の心をいけにえとして4つの炎に捧げるよ
モンロイヤル公園の頂上に掲げよう
君がもう困らないように
夜、きみが道を進めるように
星に顔の絵を描くよ
きみが一人ぼっちだと思わないように
無数のやさしい里親が
きみを苦しめるものはみんな追い払うよ
僕の頭の中できみがぐるぐる回ってる、まるで回転木馬のように
それは決して止まらない
絶対止めないで
僕の頭の中できみがぐるぐる回ってる、まるで回転木馬のように
気分が悪くなるのが僕は好きさ
☆基本的に前から訳しているので、日本語的にはわかりにくいところがあると思います。
この人は、「きみ」が大好きで、きみが悲しまないように力を尽くしたいと願っていて、その気持ちを詩的に表しています。Peter Peter は詩人ですね。
単語メモと補足
un versant (山・谷の)斜面
s’échouer 座礁する
une meute 猟犬の群れ
chimère 妄想、空想、とっぴな思いつき Chimère は、キマイラ ☆ギリシャ神話に出てくる怪獣。ライオンの頭、ヤギの胴、蛇の尾をもち、口から火を吐く。
immoler いけにえとして捧げる;殺戮する
hisser (帆、旗などを)揚げる
se guider 自分を導く、進む
une nourrice 授乳者、乳母、里親、育ての親
bienveillant 好意的な、親切な、思いやりのある
chasser 追う、追い立てる
Pour que tu n’aies plus jamais d’ennuis もう決してきみが困らないように
pour que の後なので、avoir が接続法です。avoir des ennuis は、心配事がある、トラブルがある
Carrousel・関連動画
歌詞の動画です。
Peter Peter は、本名がPeter Royで、1984年生まれのケベックのシンガーソングライターです。
デビューは2008年、Carrouselは、2013年に出た彼の2枚めのアルバム、Une version améliorée de la tristesse(悲しみのよりよいバージョン)にからシングルカットされた曲です。Carrouselが気に入れば、アルバムに入っているほかの曲も気に入るでしょう。
彼はフランスでもけっこう人気があるようです。
■過去に紹介したケベックの歌手の歌
歌と訳詞:On ne change pas~セリーヌ・ディオン「私たちは変わらない」
ジェットラグ(Jet Lag)・シンプルプランのフランス語版の訳詞
Le Dernier Noël (最後のクリスマス):Le Couleur 歌と訳詞
私はそこにいる(Je serai là):ジネット・ルノ(歌と訳詞)
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きょうは歌を紹介しました。
「回転木馬」と言えば、昔、牧場ユミさんという歌手が「回転木馬」というタイトルの歌を歌っていました。70年代前半の話で、作曲はベンチャーズです。
タイトルは、「回転木馬」ですが、歌詞には回転木馬という言葉も、それらしいシーンも出てこず、いったいなぜ回転木馬なのかわからないから、頭がぐるぐるして回転木馬なのかなあ? と思うような歌です。
でも、わりといい歌で、牧場ユミさんも歌がうまいです。今では、山口百恵さんが、「スター誕生」のオーディションで歌ったことで有名です。まあ山口百恵さんも、とっくの昔に過去の人だと思うけど。
桜田淳子さんも、「スター誕生」のオーディションで、牧場ユミさんの別の歌(「見知らぬ世界」)を歌いました。この歌はもともとは湯原昌幸さんの歌だったそうですが、そちらは聞いたことがありません。
牧場ユミさん、なぜ歌手をやめてしまったのか。ウイキペディアを見ると、18歳から22歳ぐらいまでしか芸能界にいなかったようです。
結婚とかでしょうか。それとも、何かよっぽど嫌なことがあったのか? 事務所が倒産したのか? 歌が売れなくなったからフェードアウトという声も聞きますが、そんなに簡単にあきらめなくてもよかったのに。
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