年末年始にまつわるフランス語の単語をご紹介しています。
年末年始の単語 その1~おおみそかで書きましたように、フランスの人は12月31日の夜、ちょっとしたパーティをすることが多いです。
きょうは、パーティに関係ありそうな「花火」「ヤドリギ」そして、夜が明けてから登場する「元旦」「お年玉」という単語をご紹介します。
花火
feu d’artifice
花火をあげる tirer un feu d’artifice
feu d’artifice は比喩的に、華やかなもの、きらびやかなもの、頭の回転が早い、といった意味でも使われます。
C’est un vrai feu d’artifice.
とても才気煥発だ。
おおみそかの夜、フランスのそこかしこで花火があがっているらしいです。
しかし、パリ市が正式にあげる花火はありません。
12月31日の催しものをのせている、パリ市のサイトによると
Contrairement aux idées reçues il n’y a pas de feu d’artifice pour le 31 décembre à Paris (pas de feu d’artifice organisé par la ville de Paris).
Si comme beaucoup de touristes vous allez devant la tour Eiffel, place du Trocadéro, ou sur les Champs-Elysées pour voir le bouquet final pour le nouvel an, vous risquez d’être déçu… En effet le dernier feu d’artifice du jour de l’an remonte à l’an 2000 (pour le passage au nouveau millénaire).
一般に考えられているのとは違って、パリでは12月31日に花火をあげません(パリ市が主催する花火はありません)。
たくさんの観光客のように、もしエッフェル塔やトロカデロ広場、シャンゼリゼに新年の大花火を見に行くと、がっかりするかもしれません。
事実、新年の花火が最後にあがったのは、2000年のことです(ミレニアムをお祝いするために)
・・・だそうです。
le bouquet final (最後に打ち上げる大花火)
パリ市が花火をあげるのは、7月14日の革命記念日だけなのですね。
引用元⇒Feu d’artifice jour de l’an Paris
ヤドリギ
gui
ヤドリギはクリスマスにドアなどに飾るものですが、おおみそかでもまだ飾ってあります。そして、新年があけるとこのヤドリギの下でキスをしあう習慣があります。
その1でも貼ったビデオで、この習慣を説明しているので、再度ごらんください。
3分43秒
ヤドリギの話は2分57秒ぐらいからです。
スクリプトを引用します。
La coutume veut que les Français s’embrassent sous une branche de gui. Cette plante sert d’ornement pours les fêtes de fin d’année.
Elle symbolise la prospérité et la longévité. La légende assure que les couples qui s’embrassent sous le gui seront mariées dans l’année !
フランス人はヤドリギの枝の下でキスをしあう習慣があります。ヤドリギはホリデーシーズンの飾りに使われます。
ヤドリギは繁栄と長寿の象徴です。ヤドリギの下でキスをしたカップルはその年、結婚するという言い伝えがあります。
実際はカップルじゃなくても、ともだち同士、軽いキス(挨拶でやってるビズ - bisou)をするようです。
スクリプト全文の和訳はこちら⇒フランス人の大晦日とお正月の過ごし方。
元旦
Le jour de l’An
Le jour de l’An ou Nouvel An est le premier jour d’une année.
Le jour de l’An または Nouvel Anはある年の一番最初の日である。
(Wikipédiaより)
この日はフランスでも祝日です。家族や友だちと比較的静かに過ごすようです。まあ、前の晩のパーティで飲み過ぎていたら、二日酔いでしょうね。
お年玉、心づけ
étrennes(この意味では必ず複数)
étrenne と単数だと「使い初め」
étrennesとは何ぞや?日本では子どもにお金をあげますが、フランスのéternesはEtrennes: combien donner? – Argent – Notre Tempsによると、消防士( pompiers)、郵便配達の人(facteurs)、ビルの管理人さん(gardiens d’immeubles)に、一年の感謝をこめて渡すものです。
義務ではありません。あくまでも自発的なもの。
以前、ラジオ講座のフランスの郵便の話をしたポーズカフェで、郵便局のカレンダーをもうらう代わりに心づけを渡す、という話があり étrennes という単語が出てきました。
郵便配達の人は、カレンダーを持って家に来るだろうし、ビルの管理人さんは、アパートやマンション、会社の管理人さんだろうから、その建物に住んでいる人はいやでも会うと思うのですが、消防士さんにはいつ会うのでしょうか?
そのあたり、ちょっと疑問です。
上の動画では、2分24秒のあとりで、
On offre ensuite des étrennes, cadeaux de nouvelle année. Généralement, il s’agit d’enveloppes contenant de l’argent.
それからお年玉という新年の贈り物をします。一般に、それはお金を入れた封筒です。
と言っているので、家族や親戚でお金をあげることもあるようです。
これは、ホリデーシーズンは年始にべつに予算をたっぷりとっておく必要がありますね。
日本のお年玉の説明をするときは、この単語を使えばいいです。
これまでの「年末年始の単語」の記事はこちらです。
⇒その1~おおみそか
⇒その2~フランス語で新年のあいさつはどう言う?
そういえば、私の住んでるあたりはお金は渡しませんが、クリスマスに郵便配達の人にちょっとしたものをあげる習慣があります。
私も数年前、よくお菓子を作っていたときは、自分で焼いたクッキーや、家にだぶってる市販のお菓子を、いつも母からの船便を届けてくれるおじさんに、あげていたことがあります。
迷惑だったかもしれませんが、喜んでくれました。
ただ最近は、そのおじさんは担当地域が違ってしまったのか、やめたのか、もう会うことがありません。
荷物が来るたび、違う人が配達するようになりました。それにホリデーシーズンは、そもそも郵便の配達もお休みで、誰も来ませんので、タイミングがあわないこともあり、そういう贈り物をしていません。
早めに渡せばいいのかな?
でも、本当に来る人来る人違う人なんですよね。人の出入りが激しいのかもしれません。
それでは、年末年始の単語、もう1回ぐらい書こうかと思っています。
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