オリビア・ルイズのLa femme chocolat 『チョコレート女』という曲をご紹介します。ちょっとシュールでかわいい、2005年のヒット曲。
チョコレートを食べ過ぎてからだがチョコレートになってしまった女性の歌です。
La Femme Chocolat チョコレート女
まずは曲をお聞きください。
最初に出てくるチョコレートの包み紙、すごいですね。
それでは訳詞に挑戦!
Taille-moi les hanches à la hache
J’ai trop mangé de chocolat
Croque moi la peau, s’il-te-plaît
Croque moi les os, s’il le faut
C’est le temps des grandes métamorphoses
斧で私のおしりを削ってよ
チョコレート、食べ過ぎちゃった…
私の肌をばりばり食べて、お願い
私の骨をがりがり食べて、必要ならね
今こそ大変身の時なの
私のちっちゃなおっぱいの先に
いいあんばいに、ふっくら丸くて先のとがった
ヘーゼルナッツが二つ、パリッ! あなたが食べるの
今こそ大変身の時なの
唇のはしっこを押し分けて
銀色がかった、赤いラズベリーの木がはえてきたよ
キスしてこの木を切ってくれないかしら?
キスでわたしのおしりをこねてよ
私、チョコレート女になりつつあるの
ヌテラの腰が溶けるままにしておいて
私の中に流れる血、それはホットチョコレート…
ある日、私は飛び立つわ
ふくらみすぎて空を渡るわけ…
そして稲妻*のあくびをするの
彗星が歯の間にはさまるの
でも、地上では、今のところ待ってる
チョコレート女に変身するのをね
斧で私のおしりを削ってよ
チョコレート、食べ過ぎちゃった…
☆歌詞は、うしろのほうで貼っているカラオケの動画を参照してください。
単語メモ
tailler 切る、刈る、削る
hanches 複数形で、腰
sein 乳房
s’insinuer うまく入り込む
pointu とがった
dodu ふっくらした、ぽっちゃりした
noisettes ヘーゼルナッツ
entrouvert 少し開いた
pousser 生える、伸びる
framboisier ヨーロッパキイチゴ
argenté 銀メッキの、銀のような
pétrir こねる
s’envoler 飛び立つ
à travers 横切って
bâiller あくびをする
éclair 稲光、稲妻 *この単語はお菓子の「エクレア」という意味もあります。
à force de+無冠詞名詞/不定詞 大いに~したので[すれば]
À force de crier, je n’ai plus de voix.
叫びすぎてもう声が出ない。
Nutella ヘーゼルナッツ味のチョコレートペースト
詳しくはこちら⇒子どもに「イチゴ」や「ヌテラ」という名前をつけてはいけない~フランスの裁判所が決定^
chocolat chaud ホットチョコレート
参考⇒ヴィエノワ(ネスレ)のCMのフランス語
☆歌詞に出てくるからだの部分
le hanches 腰、ヒップ
la peau 肌
les os 骨
mes seins 乳房
mes lèvres 唇
les dents 歯
きょうの文法ポイント 命令形
この歌では命令形(お願いする形)がたくさん出てきます。
命令している相手はボーイフレンドなので tu に対する命令形です。
その場合、現在形から主語をとるだけでしいです。
ただし、-er動詞と、aller は現在形からsが落ちます。
動詞に目的語があるときは、代名詞の強勢形をつづけて、トレデュニオンで結合mす。
Taille-moi les hanches à la hache tu tailles
Croque-moi la peau, s’il te plaît tu croques
Pourrais-tu m’embrasser pour me le couper ?
pourrais は pouvoir の条件法。ここは丁寧なお願い。
~していただくことは可能ですか?
Pétris-moi les hanches de baisers tu pétris
命令形について詳しくはこちらをどうぞ⇒「まいにちフランス語」13:初級編L35~動詞prendreと命令法
La Femme Chocolat カラオケの動画
歌詞が出ます。
オリヴィア・ルイズ (Olivia Ruiz)
1980年、南フランス、カルカソンヌ(Carcassonne)の生まれ。2001年にオーディション番組(スター誕生みたいなやつ)の「スター・アカデミー」で準優勝して、デビューのきっかけをつかみました。
このLa Femme Chocolatが大ヒットしたので一躍有名になりました。
☆2010年前に来日したときのインタビュー。
このインタビューは日仏ポッドキャスト、Chocolatの制作。
オリヴィア・ルイズはフランス語ではオリヴィア・ホイズと書いたほうが近いです。
オリヴィアさんの歌とインタビューはこちらでも紹介しています⇒アニメ:『ジャックと機械じかけの心臓』~その2
オリヴィア・ルイズって独特の声の持ち主ですね。私も大好きです。
chocolat は昔は難しすぎてスルーしていましたが、久しぶりに聞いてみたら、レベルがあってきたような気がします。いろいろなフランス語のふれられるいいポッドキャストですね。聞くだけなら無料です。
それでは次回の歌の記事をお楽しみに。
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