フレンチポップスでフランス語を学習するシリーズ。今回は、Sealed with a kiss (涙のくちづけ)です。
もともとは英語の歌ですが、フランス語カバーをロラン・ヴルズィ(アマゾンではロラン・ブルジーとも書かれています)が歌っています。彼の名前はLaurent Voulzyで、発音を忠実に書うと、ロハン・ヴルズィという感じでしょうか。カタカナにしにくい名前です。
フランス語バージョンのタイトルはDerniers Baisers(最後のキス)です。
夏の終わりを歌っています。
Derniers Baisers 最後のキス
それでは訳詞に挑戦!
Quand vient la fin de l’été, sur la plage
Il faut alors se quitter
Peut-être pour toujours
Oublier cette plage
Et nos baisers
海辺に夏の終わりが来る時
さよならをしなければ
たぶん永遠に
この海辺と
僕たちのキスは忘れられてしまう☆
海辺に夏の終わりが来る時
愛は終わってしまう
この海辺で
1つのキスからそっと始まったのと同じように
★Le soleil est plus pâle
Et nous n’irons plus danser
Crois-tu qu’après tout un hiver
Notre amour aura changé
太陽の色はより薄くなり
僕たちはもう踊らない
冬がすっかり終わる頃には、
僕たちの愛は変わってしまうって思わないかい?★
☆海辺に夏の終わりが来る時
ここを去らなければならない
長かったバカンスが
僕たちのやさしいキスを運んで行ってしまう☆
★~★繰り返し
☆~☆繰り返し
歌詞はこちら⇒Laurent Voulzy – Derniers Baisers Lyrics
単語メモ
se quitter 別れる
pour toujours いつまでも
emporter 持ち去る、運び去る、持って行く
Les vacances ont duré
Emportant la tendresse
De nos baisers
直訳は
ヴァカンスは長く続いた、僕たちのキスのやさしさを運び去っていく
⇒長いバカンスはそろそろ終わり、優しいキスを持ち去ってしまう
Sealed with a kiss (涙のくちづけ) オリジナルの英語版
この曲はいろいろな人が歌っていますが、ブライアン・ハイランド Brian Hylandのバージョンが有名なのでこちらを紹介します。
こちらは夏場は会えないけど、夏のあいだはキスで封をした手紙を送るよ、という内容です。
学校は6月に終わるので、夏休みのあいだ、会えないのでしょうね。
SEALED WITH A KISS キスで封をして
Though we’ve got to say good-bye
For the summer
Darling, I promise you this
I’ll send you all my love
Everyday in a letter
Sealed with a kiss
夏には会えないけど、
きみに約束するよ
毎日愛をこめて手紙を書いて送る
キスで封をするから
★Guess it’s gonna be a cold, lonely summer
But I’ll fill the emptiness
I’ll send you all my dreams
Everyday in a letter
Sealed with a kiss
冷たくて寂しい夏になるね
でも、むなしさを埋めるために
毎日手紙に僕の夢を書いて送る
キスで封をするから★
太陽のもとにいる君が見える
そこら中で君の声が聞こえる
君にかけよってやさしく抱きしめる
でも君はそこにはいない
さよならを言いたくない
さみしくなるね
だから9月に会う約束をしよう
そして、キスで封をする
★~★ 繰り返し
歌詞はこちら⇒Bobby Vinton – Sealed with a Kiss Lyrics | Genius Lyrics
ブライアン・ハイランドは、こちらでItsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka-Dot Bikini(ビキニスタイルのお嬢さん)を紹介しています⇒予告編のフランス語:『屋根裏部屋のマリアたち』(1)
アグネタのバージョン(ファンの作ったビデオ)
元アバのボーカル、アグネタのバージョンです。
これはアグネタが17年ぶりにレコーディングしたカムバック作、My Coloring Bookに入っています。オールディーズのカバーを集めたアルバムです。
2004年に出たアルバムで、アグネタ(1950年生まれ)はもう50歳を過ぎていたのですが、とてもみずみずしい声で歌っています。
☆関連記事もどうぞ
歌と訳詞:Le Cantique Mécanique~ロラン・ヴルズィ
ブリジット・バルドーのラ・マドラグの訳詞 ロラン・ヴルズィのバージョンも紹介しています。
ブライアン・ハイランドのバージョンはブルー・コメッツに似ていますね。本家はアメリカで、ブルー・コメッツのほうが影響を受けているのでしょうけど。
それでは次回の歌の記事をお楽しみに。
この記事へのコメントはありません。