慣れないとややこしいフランス語の数字をゆっくり確認しています。
きょうは71から80まで。
前回の復習ですが、70は60+10と考えて、soixante-dix と言うのでした。フランス語には、70特有の言い方がないのです。
スイス、ベルギーでは、70はseptante という単語を使います。
数字 71-80
数字 71
60 と11と言います。 soixante et onze
※1990年の清書法では、soixante-et-onze とトレデュニオンで結びます。
参考⇒【第24回】21 – 30
数字 80
今回初めて出てくるのは、80 quatre-vingts
20が4つ(4X20)と数えます。
このとき、vingtにSがつきます。
※あとに別の数詞が続くときはSはつきません。
たとえば、quatre-vingt-trois (83)
それから、形容詞として使うときもつきません。
la page quatre-vingt ページ80 80ページ(量ではなく、80と書いてあるページ)
■発音はこちら
20 を初めて見る人はこちらを⇒フランス語の数字【第22回】~20(ヴァン)
■派生語など
quatre-vingtième クアトロヴァンティエム 80番目の、80分の1の
■soixante-dixを使った表現、文章
Il a près de quatre-vingts ans.
彼は80近い。
Huit multiplié par dix font quatre-vingts.
8かける10は80。
les Quatre Vingts 80人の抗戦派議員
1940年7月10日の国民議会で、ヴィシー政府発足に反対した議員
数字 71から80
72からはsoixanteと10の数字をトレデュニオンでつなぎます。
71 soixante et onze
72 soixante-douze
73 soixante-treize
74 soixante-quatorze
75 soixante-quinze
76 soixante-seize
77 soixante-dix-sept
78 soixante-dix-huit
79 soixante-dix-neuf
80 quatre-vingts
発音はこちらで確認してください。
71~79は60と10の位の数字の組み合わせです。よって新しく学ぶ数字はありませんが、10の位の数字を忘れていると、言えないので、あやふやな場合は復習しておくとよいです⇒【第23回】~0 – 20の復習
La maradie d’amour 恋のやまい
歌詞に数字7と77が出てくる曲をご紹介します。
ミシェル・サルドゥ(Michel Sardou)の1973年のヒット曲
La maradie d’amour
恋のやまい
数字が出てくるのは冒頭と何度もリフレインするところ
Elle court, elle court, la maladie d’amour,
Dans le cœur des enfants de 7 à 77 ans.
Elle chante, elle chante, la rivière insolente
Qui unit dans son lit
Les cheveux blonds, les cheveux gris.
駆け巡る、駆け巡る、恋のやまいが
7歳から77歳の人の心に
歌っている、歌っている、これみよがしに流れる川が
そして川床で1つになる
金髪と灰色の髪
7歳から77歳はゴロがいいから英語でもよく使われる表現で、老若男女のこと。
lit は 人間の寝るベッドと川床の両方の意味あり。
enfant はここでは、子孫、末裔、象徴的な意味での子、つまり人類
les cheveux gris は灰色の髪というより、白髪かもしれません。
恋の病はどんな人もかかるよ、という歌です。
歌詞と和訳はこちらにあります⇒歌と訳詞:「恋のやまい」ミシェル・サルドゥ|penのフランス語日記
参考⇒L3 つづり字の読み方2~注意する子音,数字(1~20) ポーズカフェで20進法が話題になっています。
この続きはこちら⇒フランス語の数字【第30回】81 – 90
★このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ⇒フランス語の数字【第1回】~0(ゼロ)
今回初めて70~80の数字を見た人はぎょっとするかもしれません。60と11,60と12と数えて行くのですから。
フランス語の数字は、60~99は20進法みたいになるんですよね。理不尽だと抵抗してもしかたないので、そういうもんだと思って、数えてるうちに慣れるでしょう。
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