今週の「虎と小鳥のフランス日記」は夏休みシリーズ。
カミーユたちが8月の終わりに訪れたニースが舞台です。
今回は、ニースはニースでも中心からちょっと北のほうの高台にある、シミエ(Cimiez)という美しい地区を訪れています。
ここはニース屈指の高級住宅街で、マティスle frissonnement美術館のあるところです。
きょうの記事はいろいろ盛り込みましたので、先にメニューを書いておきますね。
以上の5項目です。
第117話の重要表現~わりと基本的
その1 ヴァカンスで来ています。
冒頭の一言です。
私たちは今ヴァカンスでニースにいます。
Nous sommes en vacances à Nice.
その2 今日は◯曜日です。
今日は火曜日です。
Nous sommes mardi.
マティス美術館に来たものの、この日は火曜で、休館日でした。
ちなみに、フランスの国立美術館や博物館は火曜日がお休みのことが多いです。
旅行に行くさいは気をつけてくださいね。
さて、今回の重要表現はこの2つだけ。
というのも全体的に短いのです。
スクリプトが1ページにおさまっています。
動画そのものは4分あるのですが、それは美しい街並みがたっぷり映しだされているからです。
今週の重要表現の解説
Nous sommes en vacances à Nice.
この文のポイントはvacancesという単語です。
休暇という意味で使うときはいつも複数形です。vacancesは比較的、長い休暇です。
複数形なので、定冠詞や形容詞をつけるときは、それも複数形になります。
les grandes vacances 夏安み
les vacances de Noël クリスマス休暇
les vacances de Pâques 復活祭の休暇
Nous sommes mardi.
曜日は、直訳すると「私達は火曜日にいる」という言い方をします。
口語では On est mardi.という言い方もあり。
ついでに、1週間の曜日を書いておきますね。
les sept jours de la semaine
すべて男性名詞。通常、曜日の始めの文字は小文字です。
月曜日 lundi
火曜日 mardi
水曜日 mercredi
木曜日 jeudi
金曜日 vendredi
土曜日 samedi
日曜日 dimanche
フランスの1週間は月曜始まりです。
※発音はこちらで確認してください。
曜日を学びたい方はこちらもどうぞ⇒1週間の始まりは月曜日:フランス語の暦(11)
もう一つスクリプトから口語表現をご紹介します。
C’est quand même un endroit sympa pour étudier, hein ?
勉強するにはやっぱり素敵な場所よね。
なぜいきなり勉強の話をしているかというと、冒頭カミーユがいるのは、ソフィア・アンティポリス大学の中庭なのです。
表現のポイントとしてはよく出てくる
quand même
これは、さまざまな意味がありますが、ここでは「やっぱり」
そして、最後の
hein ? エイン
これも意味がたくさんありますが、文末につけて「~よね?」というふうに使えます。
きょうの発音
新「虎と小鳥のフランス日記」はここが違うに書きましたように、新製「虎と小鳥のフランス日記」では、解説にネイティブのティファニーが参加しているので、発音の話があります。
今回の発音のアドバイスからひとつだけシェアしますね。
Côte d’Azure
これはカタカナで書くとコート・ダジュールですが、
フランス語は コウトゥダズュゥフみたいな感じ。
発音はこちらで確認できます⇒La Côte d'Azur pronunciation: How to pronounce La Côte d'Azur in French
ポイントはZの発音。Jではないのです。
この2つの区別、難しいのですが。
Zのほうは日本語のズに近く、Jのほうは上の歯ぐきの根本に舌を近づけて(くっつけはしない)出す音です。唇がちょっと丸くなります。
こちらで練習してみてください。
きょうのPDF
実は、解説がケンとティファニーに変わったのを機に「虎と小鳥のフランス日記向上委員会」というものを主催の織田先生が作りました。
委員会に参加した受講生が2人の解説の感想、改善点、質問などを送ります。それをケンとティファニーが読んで、次回の解説に生かします。今回は、委員会の要望にこたえて、PDFが増えていました。
これまでは
以上が配布されていたのですが、それに加えて、重要表現、解説中でティファニーが話しているフランス語のスクリプトがありました。
もちろん、2人の解説はまだ完成形ではないので、これからもどんどん向上していくはずです。
きょうの豆知識 シミエ地区
美しいシミエの街並みを動画のキャプチャーでご紹介します。
シミエはニースの中心から北西に2キロぐらい行ったところで、高台にあります。高級住宅街です。
古代ローマ時代に、ケメネルムという街があり、その遺跡が残っています。
19世紀に世界の貴族、大金持ちの訪れる保養地となり、豪華なベル・エポックの建物が作られました。
特にイギリスのビクトリア女王が、今は高級アパートになっているレジナというホテルによく遊びに来ていたので、ここには、女王の彫像があります。
ツーリストスポットとしては、マティス美術館、ローマの円形闘技場の遺跡、考古学博物館、フランシスコ会修道院など。
オリーブのある公園や広場もあり、緑もたくさんですね。
2010年まで円形闘技場の跡で毎年7月に、ジャズフェスティバルが行われていました。このフェスティバルの開催場所は現在はニース市内に移っています。
シミエの街並みのスライドがありましたのでご紹介します。
4分25秒
瀟洒で落ち着いた雰囲気の場所ですね。
実はカミーユはニースの出身。
「虎と小鳥のフランス日記」でもこれまで数回、ニースが舞台になっています。
たとえば、第17話では、カミーユはスパイスや石けんを買っていました。
⇒第17話 ニース その1
第18話ではニース名物「ソカ(巨大パンケーキみたいなの)」の店のマダム、テレザと楽しいやりとりをし、
⇒第18話 ニース その2
第41話では、2月のニースでカーニバルをルポ。
⇒第41話 ニースのカーニバル
いかがでしたか?
いっぱい書いてしまいましたが、楽しんでいただければ幸いです。
この記事へのコメントはありません。