毎週「虎と小鳥のフランス日記」のバックナンバーを1つずつ見ています。第17話はサン・マロ~第16話に続いてバカンスシリーズ。舞台はカミーユの故郷ニースです。
ニースって名前は知ってましたが、その実態は知りませんでした。イタリアにとても近く、見た目がフランスというよりイタリアっぽいです。この日は天気もよくて、海もきらきらしていますよ。
きょうのメニュー
それでは、復習行ってみよう。
3つのキーフレーズ
人々が住んでいます
冒頭のモノローグ
フランス最南西に位置し、イタリアの国境からおよそ30キロのニースとその周辺の都市には、約100万人の人々が住んでいます。
Située à l’extrémité sud-est de la France, à une trentaine de kilomètres de la frontière italienne, Nice et son agglomération comptent presque un million d’habitants.
いろいろな物がある
お店で
ここにはいろんな物があるわね。
Y’a de quoi faire, ici.
~みたい
石けんのスタンドで
これはミモザみたいだけど、ちょっと嗅ぎ取るのは難しいわ。
Là…c’est censé sentir le mimosa. Là c’est plus difficile de sentir.
キーフレーズをちょっと解説
compter
町や建物を説明するとき compter(Pは発音しない)は何度か出てきています。
「~を数える」という意味だけでなく、「(ある数量の)・・・を持っている、含む」という意味を覚えておくと、作文のときにavoirを使わずにすみます。
ほかの例
La ville compte cent mille habitants.
その都市の人口は10万人だ。
Il compte déjà dix ans de service.
彼はもう勤続10年になる。
Cette famille compte trois musiciens parmi ses membres.
その一家は3人の音楽家を出している。
agglomération 人口密集地域
この単語は以前ポーズカフェで出てきました。
⇒L38 フランスの地方都市
Y’a de quoi faire
これは会話でよく使われる決まり表現。
意味は、いろいろな物がある、やりがいがある、さあやろう、など。
何か目的、やるべきことを前にして言います。
ここでは、スパイスがいっぱいあって、料理に腕をふるえそうね、とかいろいろ作れそうね、という気持ちが入っています。
y’a = il y a
censé
3つめのフレーズは、私の耳には、ラ セ ソン セ ソンティール ミモザ と聞こえて ??となるわけですが…
censé は形容詞で 「~とみなされている」という意味。
ここでは、この石けんの香りはミモザとみなされている⇒ミモザということになっている。札にミモザと書いてあるから、ミモザなんだろうけど、匂いをかいでもよくわからないということですね。
この単語は通常、être censé + 不定法 という形で使います。後に続く不定法にêtre が来る場合は、このêtreが省略されることもあります。
ほかの例
Elle est censée être à Paris.
彼女はパリにいるらしいわ。
Il est censé coupable.
彼は有罪と見なされている。
Son mari n’est pas censé intervenir dans les tâches ménagères, ni dans l’éducation des enfants.
彼女の夫が家事や子どもの教育に手を貸すなんて思えないわ。
※ c’est plus difficile de sentir と plus が使われているのは、ミモザの石けんの匂いをかぐ前に、木いちごの石けんの匂いをかいでいて、そちらはすぐに木いちごとわかったから。
ミモザの匂いは木いちごほどはっきりしてないので、においを嗅ぎとるのが「より難しい」ということです。
きょうの豆知識~基本的なスパイスの単語
La Maison de l’Olive というスパイス専門店(épicerie)でカミーユがいろんなスパイスの名前を読み上げていました。その中からごく基本的なスパイス6つの単語をご紹介します。
フランスはスパイスをよく使うので、「虎と小鳥のフランス日記」を見てるとたまにスパイスが出てきます。クリスマスのパンデピスもそうですし、惣菜店や、マルシェ、レストランでも出てきます。
まず、スパイスは épice エピス です。
sel 塩
poivre 胡椒
piment 唐辛子(野菜のピーマンではありません。ピーマンは poivron、あるいは piment doux)
réglisse 甘草(カンゾウ)
カンゾウについては猫の名前のところで、詳しく書いています⇒かわいいフランス語、教えます~その9 猫の名前
オーガニックフードのエピソードでカミーユが自然のままのカンゾウをかじるシーンもありました⇒コンポステラへの道~パリ発「虎と小鳥のフランス日記」第120話
gingembre 生姜 発音はジャンジョンブル
curcuma ウコン 見た感じターメリックのようです。
ウコンの根や茎を粉末にしたのがターメリックでカレーに入れるスパイスです。発音はキュルキュマ(キュッキュマみたいに聞こえます)
粉のスパイスは部分冠詞をつけ、スプーンなどですくうときは「スプーン1杯の〇〇」というように言います。
mettre du sel dans le potage
スープに塩を入れる
une pincée de sel
ひとつまみの塩
Ça te dérange de me passer le sel ?
塩をとってもらってもいいかしら?
塩をとってくれない?
この表現は以前「恋愛で学ぶフランス語」に出てきました。
こちら⇒恋愛で学ぶフランス語 : その30「よければ」|
こちらのビデオでいろんなハーブやスパイスの発音を確認できます。
もっとスパイスの単語をチェックしたい人はこちらをどうぞ⇒スパイスとハーブ(1)かわいいフランス語教えます~その57
私は塩、胡椒、しょうが、シナモン、バジルが好きです。最近、白米は食べてないのですが、以前は塩と胡椒のみをご飯にふりかけて食べるのが好きでした。胡椒めしもおいしいですね。
来週も引き続きニースです。
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