ワインのラベル

不思議の国のフランス

ワインのラベルの読み方~不思議の国のFrance#5(フランスダイレクト)

フランスダイレクスクールの動画教材『不思議の国のフランス』第5話の受講メモです。

今回もワインの話の続きです。

タイトルは Une journée sans vin est une journée sans soleil.
ワインのない1日は、太陽のない1日だ。

フランスのことわざです。

今回は、ワインのラベルについて話しています。あまりに変わったラベルだとフランスでは売れないのです。これは日本市場における日本酒でも同じですね。

字幕なし動画が一般公開されていますのでごらん下さい。

■きょうのメニュー
●3つのキーフレーズ
●ワインのラベルの読み方

3つのキーフレーズ

~らしいです on m’a dit que

35秒あたり

ガブリエルがフランスではビオワインは全然見ない理由をフランソワにたずねました。

フランスで製造されるワインのうち、ビオワインの生産はたった2%と聞いています。その2%のうち、85%が日本へ来るのだとか。

On m’a dit que, sur toute la production de vin français, seulement 2% de la production était du vin bio. Et que, sur ces 2%-là, 85% viennent au Japon…

On m’a dit que 人々は私に言いました⇒~だそうです
On dit que とも言います。

On dit qu’il quitté la Japon.
彼は日本を発ったそうだ。

「~らしい」他の言い方
Il semble que
Il me semble que
Il me paraît que

Il paraît qu’il y a eu un accident.
事故があったらしい。

参考⇒「~の数が増えている」など3つの表現モデル~仏作文力養成講座第5回 前半

※ガブリエルはフランソワにtuを使って話していますね。初対面じゃないのでしょうかね?

ですが Alors que

2分35秒
ワインのラベルが伝統的なものでなく、派手だったりするとフランス人は手を出さない、という話をしています。外国人は、可愛いラベルやちょっとおもしろいラベルに目を止めるのですが・・・。

ですがフランスでは、ラベルがあまりに面白いと、信頼できないと感じてしまうと思うんです。

Alors qu’en France, on … je pense que … des étiquettes trop amusantes, bon, ils pensent que c’est pas sérieux !

alors que ~ でも
alors que は A, alors que B 「 BなのにA」 という対比を表す接続詞。ここでは、「A、しかし B」という、ほとんど mais と同じニュアンスです。

ここでのsérieux は 信頼できる、確かな、という意味。

古ければ古いほど

 
3分30秒 ガブリエルの言葉

確かにワインのラベルが、古ければ、古いほど、もちろんそのワインによるけど、古ければ古いほど、おいしいワインですね。

Mais c’est vrai que l’image du vin c’est : plu il est vieux… enfin, àa dépend des vins mais plus il est vieux, meilleur il est.

最初のmaisはほとんど聞こえませんね。image を étiquette の言い換えと解釈して和訳を書きましたが、ワイン全体の姿かもしれません。

Plus il est vieux, meilleur il est.
古ければ古いほど、よりいい。

plus A, plus B  Aが多ければ多いほど、Bも多い
のバリエーション。

参考⇒名言その18~スタンダール 広く好かれれば好かれるほど、深くは好かれないものだ。
Plus on plaît généralement, moins on plaît profondément.

前回はこちら⇒和食に合うワイン~不思議の国のFrance#4(フランスダイレクト)

ワインのラベルの読み方

今回はワインのラベルの読み方について調べてみました。

ラベルは étiquette です。

étiquette はもともと ラベル、レッテル、値札、荷札など、札状のもの。

日本語では「礼儀作法」という意味で使われますが、これは、フランスの宮廷での作法のルールを書いた札から派生した意味です。

法律により、ワインのラベルに表示すべきことが決まっています。

動画で、フランソワがappellation という言葉を使っています。

appellation アペラシオンは appeler(呼ぶ) の名詞形で(もう1つ、appel 呼ぶこと、呼び声 という名詞もあります)、呼び方、名称という意味ですが、ワインの世界では、産地を示す呼称です。

アペラシオン=産地 ということですね。

ボルドーに住んでるおじさんが、自宅の庭のブドウで自家製ワインを作っても、ラベルに勝手にボルドーと書いてはいけないのです。

この産地の呼び方を規定している法律で、一番メジャーなのが、AOCです。

AOCは、Appellation d’Origine Contrôlée 原産地呼称統制 の略。

栽培、醸造方法など品質表示のための厳しい規定をクリアしたワインだけが、Appellation 産地名 Contrôlée と表記できるのです。
たとえば、Appellation Margaux Contrôlée というように。

今回はこのAOCワインの表示規定をご紹介します。ワインのラベルは表と裏の2つありますが、どちらに書いてもよさげな感じです(しっかりとは調べてません)。また地方によって、多少表示が変わるかもしれません。

AOCのワインのラベルの例

ワインのラベル

必須項目

1.ワインの生産地 Zone de production du vin AOC (Appellation d’Origine Contrôlée)
AOCにのっとった呼び方。 Bordeaux, Médoc などの生産地。また、ブドウの品種を書くこともあります。

画像のラベルでは Appellation Cahors Contrôllé とあるところ。

2.ワインをびんに詰めた人、団体の名前 le nom de l’embouteilleur

3.アルコール度 la teneur en alcool

4.誰(ブドウ栽培者やワイン商)の責任のもとで、びんに詰めたか。
写真のラベルだと、MIS EN BOUTEILLE AU DOMAINE~ と書いてあるところ。

5.容量 volume du vin contenu 

オプション表示

6.Grand vin という文字
「AOCで認められたワイン」という意味らしいです。

7.ブドウ園(シャトーやドメーヌ)の図案やロゴ

8.ブドウ園の名前やワインのブランド これはワインの名前ですけど、必須表示ではないのですね。

9.ブドウを収穫した年 le millésime ou année de récolte

10.公式の団体から賞をもらった年 
つねにブドウを収穫した年より後。

11.びんの番号 
きわめて本数が限定されているものなどにつけるのでしょうね。

12.ワインの色とタイプ
たとえば vin blanc sec  白ワイン 辛口。

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ワインのラベルの読み方を調べているとき、Une étiquette sans fioriture : un vin sérieux 「飾りのないラベルが確かなワイン」とありました。

こちら⇒Vin : comment lire l'étiquette d'une bouteille ? – Le Figaro Vin

AOCで認められていないと、表記することがなくて、ラベルのスペースが余って、飾りで埋めてしまうからでしょうか?






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