今週の「虎と小鳥のフランス日記」はパリのサンジェルマン・デ・プレ教会の脇に出る、マルシェ・ド・ノエルが舞台です。
ここでカミーユは両親にプレゼントを買っていましたよ。とっても映像がきれいで、雰囲気がよかったです。
マルシェ・ド・ノエル
こちらは、冒頭の1分23秒が見られるサンプルビデオです。この教会でこれから結婚式をあげる花嫁さんが登場。今回の1つめのキーフレーズも入っています。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
素敵な花嫁さんですね。
この人は、クリスマスが来るたびに、結婚した日のことを思い出して、ほんわかとした気分になることでしょう。結婚生活が円満に進めば、の話ですが。
きょうのメニュー
3つのキーフレーズ
~が~するのを見る
ちょうどきれいなドレスを着た花嫁さんが教会に入っていくのを見たところです。
Et on vient de voir une magnifique mariée rentrer avec sa belle robe.
何のためにある
クリスマス・マーケットは何のためにあるのでしょうか?
À quoi ça sert un marché de noël ?
問題は~
問題はいつも同じです。人のためにプレゼントを探していても、私はいつも自分のために買ってしまいます。
Le problème c’est que c’est toujours pareil : je vais chercher les cadeaux pour les gens, et je m’en fais pour moi.
キーフレーズを少し解説
voir + 目的語 + 不定法
(目的語が)~するのを見る
見る、聞く、感じる、など感覚を表す動詞独特の用法です。
Je voyais des enfants s’amuser. (voir 見る)
私は子どもたちが遊ぶのを見ていた。
J’entends Paul siffler. (entendre 聞こえる)
ポールが口笛を吹いているのが聞こえる。
On sent l’hiver venir. (sentir 感じる)
冬の訪れが感じられる。
※ビデオの中で、une magnifique mariée rentrer (花嫁さんが入っていくのを)と言ってますが、このrentrerはentrerのことです。口語ではしばしばrentrer(再び入る)とentrer(入る)が混同されて使われますが、ここで正しいのはentrerです。
servir à ~
~の役に立つ
主語+serivir à +人や物 という形で
主語が 人や物の役に立つ、という意味です。
キーフレーズはこの「人や物」部分が疑問詞「何」になっていて、「何の役に立つのか?」という意味の文章です。
À quoi ça sert un marché de noël ?
ça = un marché de noël ? なので、クリスマスマーケットは何の役に立つのか?
à quoi 何に
他の例
Ça ne sert à rien.
それは何の役にも立たない。
さて、この疑問文は修辞疑問文というやつで、質問があって言っている疑問文ではありません。
クリスマス・マーケットは何のためにあるのでしょうか?それはね、~。と答えを続けています。ちなみに彼女の答えは
Ce sert à aider les gens qui sont pas très organisées et qui s’y prennent au dernier moment pour acheter tous leurs cadeaux.
あまりに計画性がなくて、プレゼントを買うのがギリギリになる人を手助けするためです。
Le problème c’est
問題は~である。
まず「問題」と最初に言って、次にその問題について説明する形。
詳しくは⇒「虎と小鳥のフランス日記」第26話 バルザックの家 その2の文頭遊離構文(ぶんとうゆうりこうぶん)というところを見てください。
マルシェ・ド・ノエルにあったアルザス名物パンデピス。アイシングの飾り付けが大雑把すぎやしませんか?
パンデピスについてはこちらをどうぞ⇒パンデピスの作り方。混ぜて焼くだけ:フランスのお菓子(11)
ツリーはいつまで飾っておくのか?
マルシェ・ド・ノエル クリスマスの市はヨーロッパの冬の風物詩。
クリマスグッズが並びます。フランスで一番有名なのは、ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル
クリスマス市についてはこちらをどうぞ⇒クリスマスの単語 その4 クリスマスマーケット
パリでは、シャンゼリゼ(Champs-Élysees)、トロカデロ(Trocadero)、デファンス(la Defense)、モンパルナス(Montparnasse)などに市が出ます。
サン・ジェルマン・デ・プレの市は規模としては一番小さいそうですが、場所柄、人気があるとのこと。
クリスマスが終わったからと言ってクリスマスの市がすぐに店じまいするわけではありません。これはクリスマスツリーも同じ。
私の住んでるところもそうですが、ツリーは12月25日が終わってすぐに撤去するものではないのです。
次の年までまたがせます。1つの目安として、エピファニー(公現節、Épiphanie 1月6日)までは、飾っておくようです。
エピファニーとはキリスト生誕のとき、東方の3博士がベツレヘムに来たのを記念するキリスト教の祭日です。フランスではこの日、ガレット・デ・ロワというケーキを食べます。
エピファニーについてはこちらを⇒エピファニー(公現祭)とはどんな意味?
クリスマスツリーをしまう時期と処分方法についてはこちらにも書いています⇒クリスマスツリーはいつ、どうやって処分する?
サン・ジェルマン・デ・プレについては、金曜日にアップした記事に詳しく書きました。こちら⇒サン・ジェルマン・デ・プレを歩く~虎と小鳥のフランス日記 第13話
日本ではお正月があるため、クリスマスが終わるとすぐにツリーを片付けるところが多いでしょうね。せっかく飾ったのに、なんだかもったいない気がします。
とはいえ、私も、昔は「用が終わったら早めに、ツリーを片付けたい」と思う方でした。放置すると、ツリーがだんだん乾いてきて、葉っぱ(針というべきか)がバサバサ落ちて、掃除が大変だし、乾ききったあと、外に出そうとすれば、その時も怒涛のように葉っぱが落ちます。
ですが、いつも止められていました。最近は、「せっかく飾ったし、ま、いいか」と放置しています。
ただし、一気に片付けるのは大変なので、すきま時間にちょこちょこと、こっそりオーナメントをはずしています。
この記事へのコメントはありません。