2013年、春季のラジオ講座の受講メモ、12回目のきょうは第12週のL34の感想です。
ちなみに、私はストリーミング(⇒NHK語学番組 | まいにちフランス語 My語学というところに無料登録してログインをします)で聞いています。
ラジオでは6月の最終の週の放送で、ちょうど全体の半分まで終わったそうです。
折り返し地点ということですね。なんか、だんだん難しくなってきましたけど、みなさん、大丈夫ですか?
今週は動詞、prendreや、finir、命令法などをさらっとやってました。しかし、初心者にとってはprendreの活用だけでも大変だと思います。
というわけで、きょうはL34に出てきた、prendreの活用と、否定のdeの復習のみです。本当のことを言うと、この二つについて書いてただけで、すごく記事が長くなってしまったのです^^;
L.33 動詞 prendre
この課のポイントは二つあります:prendreの活用と否定のdeです。
1.prendreの活用
まず不定法の発音ですが、enは鼻母音でカタカナで書くと「オン」に近い音です。プレンドルではないので、まずそこを押さえないと、出発点で大きく間違えます。
スペルについては、フランス語脳プロジェクトの文法編の方式で説明を書いてみます。
これは動詞の活用を語幹(活用で形が変わらない部分)と語尾(単語のおしまいのほうのスペルが変わる部分)に注目して分類する方法です。
それによるとprendreはREで終わる動詞の三語幹型(語幹が三つある)です。
単数
je prends
tu prends
il prend
語幹はprendで、それにS-S-T(だけど、ilの活用は最初からDがあるからこのDが兼ねている)という単数側によく出てくる語尾をつける。
単数側の発音はスペルが違えど同じです。(prenのみを発音)。
複数
nous prenons
vous prenez
ils prennent プレンヌ
語幹はpre(nousとvous)とprenn(ils)で語尾は複数のときのいつものパターンである、ons-ez-entがついています。
ilsのときのpreのEはつぎのスペルがNNと続くので、「え」の発音になります(ダブルNのため「え」という発音になっているのはvenirも同じ。)
このように音を先に覚えて、つづりの理屈にあてはめておけば、書くときに迷いません(たぶん)。
参考:文法編第16回
ちなみに、この分類方法は清岡先生の分け方でもあります。
⇒フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!(CD付・改訂版)第13課(p74)
動詞の活用は、どれか自分の軸になる分類方法で統一して、納得しながら覚えていくといいと思います。
※おまけ
prendreの活用を覚えれば、apprendre,comprendre,reprendre,surprendreなどの活用も覚えてしまうことになります。
参考:prendre 現在形の活用43秒
2.否定のde
否定のdeは冠詞の一種です。よって冠詞があやふやだと絶対混乱します。
冠詞はいつまでも難しいのですが、多少慣れてから考えたほうがいい場合もあります。
しかもフランス語には、deという姿形が全く同じ前置詞まであります。今、読んでもわからない場合は時間が解決することもあるので、あまり心配しないでください。
否定のdeとは?
テキストの例文
Tu prends un café ? コーヒー飲む?
Non, je ne prends pas de café. いえ、飲みません。
最初の文ではun caféだったのが、次の文ではdeになっている!?
これは、不定冠詞unが、否定文にすると、deに変わることになってるからです。
否定のdeのルール:直接目的語についている不定冠詞や部分冠詞は否定文のときdeになります。
※不定冠詞→ un,une,des, 部分冠詞→ du, de la
ここで、直接目的語って何よ、ってことですが、この文で言えば、
prendre un café コーヒーを飲む(摂取する)の「コーヒーを」の部分です。
よく「~を」とついてるものが直接目的語だから、などと参考書に書いてありますが、まあそう考えておけば、おおむね大丈夫だと思います。
ちなみに un café はコーヒーであり、「~を」なんてついてないんですけど、フランス語の場合、動詞のあとに名詞を置くと、自動的に「~を」という意味になります。
フランス語には助詞はないのですが、文のどこにあるのかという場所から、目的語とか、主語とか、そういうのが決まるのです(だから語順をきっちり守るのが大切です)。
否定のde、ほかの例
Je ne mange pas de pain おれはパンなんか食べないよ。
これは星の王子さまの第21章に出てくる文です。
きつねが王子様と出会う章です。ここで二人(一人と一匹)は、飼いならすとか、ならさないとか、自分の星に花が1本あったけど、とか、別の惑星がどうしたとか、いきなり哲学的な会話を始めます。
そこで、キツネが小麦畑を見ながら言う言葉がこちら:
Tu vois, là-bas, les champs de blé ? Je ne mange pas de pain. Le blé pour moi est inutile.
あそこを見て。小麦畑でしょ?僕はパンは食べないんだ。小麦なんて無用ってこと。
【補足】否定のdeにならない時。
・定冠詞(le,la,les)のとき。
・熟語などでもともとその名詞に冠詞がつかないとき。
・目的語ではなく補語(属詞)の場合。
例文)
Les croissants, ce n’est pas du pain.
クロワッサン、それはパンではない。
(これは上記の清岡先生の本にのっている文ですが、フランスでクロワッサンはお菓子扱いというのがおもしろいな~という理由で私の好きな例文です。ちなみにバゲットがパンということなんでしょうね。)
この場合は、文法的に言うと、du pain はêtreの補語になっていて、クロワッサンの説明をしています。クロワッサンがパンなのか、そうでないのかが問題ってことですね。
でも否定のdeがつくときは、クロワッサンを食べるとか、食べないとか、買うとか、買わないとか、おおざっぱに言って、クロワッサンの存在が問題になっているときだと本には書いてあります。
まあ、慣れないうちはêtreのあとに来たら、否定のdeのルールは関係ない、とおぼえておけばいいでしょう。
実はdeにならないときがもっとありますが、それは先になってから考えればいいです。(一応、プチ・ロワイヤル仏和辞書第3版なら392ページにいくつか書いてあります)
過去の記事:
●初回⇒NHKラジオ講座「まいにちフランス語」1:初級編L1-3
●#4⇒数字、曜日などの記事へのリンク集~「まいにちフランス語」4:初級編L10-12
●#5⇒「まいにちフランス語」5:初級編L13-15~動詞être
●#6⇒「まいにちフランス語」6:初級編L16-18~動詞avoir
●#7⇒「まいにちフランス語」7:初級編L19-21~er動詞
●#8⇒「まいにちフランス語」8:初級編L22-24~復習と数字(21-1000)
●#9⇒「まいにちフランス語」9:初級編L25-27~動詞aller
●#10⇒「まいにちフランス語」10:初級編L28-30~動詞faire
●#11⇒「まいにちフランス語」11:初級編L31-33~動詞 venir
先週、ラ・フォンテーヌの「カラスとキツネ」の話の記事を書きましたが、キツネって日本では、人をばかすか、嫁入りするか、手袋を買いに行くか、うどんの上にのってるぐらいですけど、フランスではけっこう重要な動物なのかもしれません。
ちなみに、フランス語できつねはrenard(ルナール)です。これは「にんじん」という小説を書いた作家、Renard と同じスペルですね。
この週の火曜と水曜のぶんは、また月曜以降のどこかで書こうと思っています。
prendreの発音一緒にしました!単数は、ほぼ「ポン」なのね!
ずっと「プロン」になってました~♪
Ryokaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
まあね、カタカナで書くことが無理なんだけど、
PとRって子音でこのあいだに母音を入れず一気に発音してるんですよね。
私らには難しいと思います。