バレンタインデーにちなんで、フランス語の愛の名言をご紹介します。バレンタインカードに書いてみてくださいね。
J’aime deux choses, toi et la rose, la rose pour un jour et toi pour toujours.
和訳:女性の場合
私は愛しているものが2つあるの。あなたとバラ。バラは1日だけ、あなたはずっとよ。
男性の場合
僕が愛しているものが2つある。きみとバラだよ。バラは1日だけ。でもきみのことはずっと愛している。
訳し方は文脈に応じていろいろ考えられます。
私は愛しているものが2つあるの。あなたとバラ。バラは1日だけ、あなたはずっとよ。
きょうの名言は特に説明はいらないと思います。
バラが1日だけというのは、バラが一番美しく咲いているのは1日だけだからでしょうか?
あまり詳しくありませんが、切り花のバラの花そのものはもう少しもちますよね?
いずれにしろ、花はわりと早く散ります。そこで、バラに対しての愛はバラが散ったときに終わってしまうのです。
しかし、恋人のことは、ずっと愛しています。永遠に。
つきつめて考えると、1つのバラは散っても、また別のバラが咲くわけですから、バラに対する愛情のほうが、長続きするような気がしますが、言葉のあやなので、あまり深く考えないようにしておきます。
この名言は anonyme 作者不明 です。
単語メモ
je 私は
aime < aimer ~を愛する
J’aime = Je aime エリジオン
deux 2つの
参考⇒ フランス語の数字【第3回】~2(ドゥ)
chose 物
Voilà une petite chose pour vous.
ささいな物ですがどうぞ。
toi きみ (tuの強勢形)
参考⇒ 歌と訳詞:Toi + Moi~グレゴワール
rose バラ
pour 期間を表します ~の間
Je serai absent pour dix jours.
10日間留守にします。
jour 日、一日
toujours いつも、つねに、ずっと
tout(すべての)+ jour(日)で、すべての日⇒いつも、という成り立ち。
直訳:私は2つのものを愛している。1つはバラで、1つはきみ。バラは1日だが、きみはずっとだ。
バラの出てくる名言、ことわざ 7つ
バラが出てくる格言やことわざで、比較的簡単な物を7つご紹介します。
Quand vous devenez pessimiste, regardez une rose. Albert Samain
悲観的になったら、一輪のバラを見なさい。
Une fille sans ami est un printemps sans rose. Adrien de Monluc-Montesquiou
友だちのいない娘は、バラのない春だ。アドリアン ドゥ モンリュック=モンテスキュー
Il n’est si belle rose qui ne devienne gratte-cul.
どんなに美しいバラの花でも最後は実になる⇒花は一時、美女一盛り
Il n’y a pas de roses sans épines.
刺のないバラはない⇒苦あれば楽あり
Quand il me prend dans les bas. Il me parle tout bas. Je vois la vie en rose.
彼が腕の中に私を抱き、ささやくと、わたしの人生はバラ色になるの。
Une rose au jardin c’est un cadeau du ciel. Plusieurs roses sont une bénédiction.
庭にある一輪のバラは空の贈り物。たくさんあるバラは、天の恵み
Je regarde une rose et je suis apaisé. Victor Hugo
一輪のバラを見れば、私は穏やかな気持になるのです。ヴィクトル・ユゴー
愛とバラ、関連記事
●愛の名言
7~愛にちなんだ言葉~愛するとは互いが同じ方向を見ること~アントワーヌ・サン=テグジュペリ
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●バラ
かわいいフランス語教えます~その22 花言葉【第7回】 バラの花言葉
フランソワーズ・アルディ、Mon amie la rose(バラのほほえみ)の訳詩
●バレンタインデー
バレンタインデーのフランス語~その5 バレンタインカードに書く文章
●かわいいフランス語教えます~その55 バレンタインデーに関する言葉
いかがでしたか?
バラは美しいだけでなく、香りもよいので、花のみならず、香油も古来から愛されてきました。クレオパトラやローマの黄帝ネロはバラ好きとして知られていますね。
あまりにバラが魅力的なので、中世ヨーロッパでは、バラの美しさや、香りが人々を惑わすものであるとされ、教会によってバラの一般的な栽培が禁じられたほどです。
今も花といえば、バラ、というステータスを誇るバラは、バレンタインデーの贈り物の定番です。
それでは次回の名言の回をお楽しみに。
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