2013年、春季のラジオ講座の受講メモを書いています。
13回目のきょうは第12週のL35の復習です。日曜の夜に書いた「まいにちフランス語」12:初級編L34~動詞prendreの続きです。
私はストリーミング(⇒NHK語学番組 | まいにちフランス語 My語学というところに無料登録してログインをします)で聞いています。
第12週で、全体の半分が終わったそうなので、トータル24週ということですね。週三回だから24×3=72で、全部で72課あります。
久松先生の講座は、ストーリーのあるスキットはなく、毎回、その日の文法項目を盛り込んだ基本と応用のダイヤローグが出てきます。このダイヤローグがけっこう使える表現だな、と個人的には思います。
まんがで言えば読み切りですからいつから始めても大丈夫ですね。
きょうは火曜日の命令法を復習しました。
L.35 動詞prendreの命令法
まず、prendreの活用の復習です。
je prends
tu prends
il prend
nous prenons
vous prenez
ils prennent
※発音確認用(発音してる人は同じですが、前回と違う動画です)
1分10秒
命令法
ラジオでは、命令文と言っていますが、実はこれは命令法です。命令形という言い方もあります。どれを使ってもいいですが、私は命令法と言うのに慣れているのでこれで書かせていただきます。
命令法と法がついているのは、実はこれまででてきていた文章と法が違うからです。
法(ほう)って何よ、ってことですが。
法はフランス語でも英語もmode(*)なのですが、まあ「気分」「気持ちの状態」と訳せるでしょうか。
どんなモードで話してるのかで四つにわけられます。
1.ふつうにしゃべるモード 直接法
2.人に頼むモード 命令法
3.現実にはありえないけどモード 条件法
4.こうなったらいいなあ、とか、え、それほんとなの、といったかなり主観的なモード 接続法
こんな感じですかね。
あえて日本語で書くなら、
・1000円バーガーを買う。- 直接法
・ママ、1000円バーガーを買って。 - 命令法
・1000円バーガーを買えたらいいのに。 - 条件法(現実には買えない。だって7月6日限定販売だったから。でももし今が7月6日なら、という条件をつければ買える。)
・次の発売日には、あなたに1000円バーガーを買ってもらいたい。 - 接続法
接続法は日本語にないので日本語を見てもほかのモードと違うように見えないです。
それに、こうなったらいいなあ、がどうして「接続」なんだよ、と思うでしょうが、それはおいおいわかるので、ずっとこのラジオ講座の受講メモを見てください。
ラジオ講座で初級文法をすべてカバーしていたら、の話ですが。
みんな動詞の形が変わってますよね?
フランス語もこれと同じで、それぞれのモードで文の形が違います。
(*)法という意味のmodeは男性名詞。ファッションのmodeという意味で使うときは女性名詞です。
命令法は、ふつうの文の主語をとるだけなので、簡単です。
命令法の種類
命令法には3種類あります。
講座に出てきた例文:prendre un bain お風呂に入る・・・これを命令法にしてみると:
1.tuと呼んでいる相手への命令法
tu prends un bain の主語tuをとって
⇒ Prends un bain ! お風呂に入って!
これはけっこう命令口調。あるいは家族など、かなり距離が近い、気のおけない相手に。
2.nousと呼んでいる相手(自分も入っている)への命令法
nous prenons un bain の主語nousをとって
⇒ Prenons un bain ! お風呂に入りましょう!
nousには自分も入っているので、あなたも、私もお風呂にはいりましょう、という誘いかけになります。
一緒にお風呂に入るなんて温泉でしょうか?
3.vousと呼んでいる相手への命令法
vous prenez un bain の主語vousをとって
⇒ Prenez un bain ! お風呂に入ってください!
vousと呼んでいる相手に、ていねいにお願いしています。
注意:vousと呼んでいる相手には二種類あります
・相手に丁寧に呼びかけている場合。距離のある相手へ。
・相手が一人以上いる場合。複数のあなたたちへ。(たとえば学校の先生が生徒に言ったりする場合)
なので、状況によっては丁寧にたのんでない時もあります。
tuの相手への命令法のあとに、s’il te plaît
vousの相手への命令法のあとに、s’il vous plaît
をつけると、より丁寧になります。
お店で注文するときなど、これをつけたほうが感じがいいし、いつもつけるように心がけるべきかもしれないですね。
例文のあとにみんな«!»をつけましたが、いつも必ずつくわけではありません。静かにたのんでいるときはつかないです。
有名な«Excusez-moi.»「すみません」も命令法です。 直訳は「私を許してください」← Vous m’excusez.
補足:
前回もご紹介した、
ですが、CDつきの改訂版が出たとき、出版元の白水社のサイトで、この本の練習問題の音声と、「特別授業ライブ」と称して、著者の清岡先生のちょっとした解説が公開されました。
これは本を持ってなくても誰でも聞いたり、ダウンロードできます。
16.命令形の説明や、31の接続法の話、その他を必要に応じて聞いてみてください。
どれも短く、すぐに聞くことができるし、おもしろいです。
こちらにあります⇒☆2022/07/27追記:以前は、白水社の『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!(改訂版)』 : 音源ダウンロード、というページからDLできたのですが、今は、audiobook.jp からダウンロードするようです⇒日本最大級のオーディオブック配信サービス – audiobook.jp
過去の記事:
●初回⇒NHKラジオ講座「まいにちフランス語」1:初級編L1-3
●#4⇒数字、曜日などの記事へのリンク集~「まいにちフランス語」4:初級編L10-12
●#5⇒「まいにちフランス語」5:初級編L13-15~動詞être
●#6⇒「まいにちフランス語」6:初級編L16-18~動詞avoir
●#7⇒「まいにちフランス語」7:初級編L19-21~er動詞
●#8⇒「まいにちフランス語」8:初級編L22-24~復習と数字(21-1000)
●#9⇒「まいにちフランス語」9:初級編L25-27~動詞aller
●#10⇒「まいにちフランス語」10:初級編L28-30~動詞faire
●#11⇒「まいにちフランス語」11:初級編L31-33~動詞venir
●#12⇒「まいにちフランス語」12:初級編L34~動詞prendre
法の話は初心者には難しいだろうからという配慮で、たいてい文法書のあとのほうに出てきます。
でもフランス語をはじめたその日にすでにもう直接法の世界に入っているのです。
その後、命令法、条件法、接続法と世界がひろがります。
楽しみですね^^
水曜日のL36のぶんは明日以降に記事を書く予定です。
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