「不思議の国のFrance」、今回はパレ・ロワイヤルにある小さなアクセサリー店、Miss Bibi(ミスビビ)をアガットが訪れます。
Miss Bibiというのはこの店のオーナーでありクリエイターであるBrigitte Giraudiのニックネーム。
動画では、Bibiではなく、販売員のマルゴさんが話をしてくれました。とてもきれいな方でした。週に2回、お店に出ているそうです。ほかの日はBibiさんがお店に出ていると思われます。
この店の商品がいろいろ画面に出てきましたが、単にきれいとか可愛いというより、ちょっと変わったデザインです。Bibiが子どものころ親しんだものをミニチュアにしたアクセサリーが多いようで、ワインボトルのキーチェーンみたいなのとか、目玉の指輪とか。
アガットはun peu décalé と説明していまいた。décalé は「位置や時間がずれた」という意味です。ちょっとひとひねりあるアクセサリーなのです。人と違ったアクセサリーを探している方におすすめのブティックです。
きょうのメニュー:
●今週のキーフレーズ3つと解説
●Miss Bibiのお店の紹介
●パレ・ロワイヤル
今週のキーフレーズ
世界にあるたった1つの店です
C’est la seule boutique au monde qui existe en fait, c’est aussi la plus petite boutique de Paris !
ここは世界に存在する唯一の店で、パリでもっとも小さなブティックです。
マルゴによる店の説明。Bibiというデザイナーの唯一の店という意味だと思います。
この文章のポイントは最上級+関係代名詞といっしょに使われる接続法です。
le/la seul(e) …qui +接続法
しかし、直接法のときもあります。
最上級で形容しているものが、主観によるのであれば接続法。事実としてすでにあるなら直接法です。
C’est la seule chose que je puisse vous dire pour le moment.
それが、今のところ私があなたに言える唯一のことです。
C’est le meilleur hôtel que je connaisse.
それは私が知っている一番いいホテルです。
自分でそう思っているのなら、その時点の自分にとってはゆるぎのない事実ではないだろうか、と思うのですが、フランス語では接続法を使うことになっています。
Washington est le premier president que les Etats-unis ont eu.
ワシントンはアメリカ合衆国の初代大統領です。
これは誰にとっても明らかな事実なので直接法。自分1人が思っているだけなら、接続法を使うようです。
☆接続法の説明⇒接続法現在形を使うケースいろいろ
☆こちらにも説明あり⇒L72 フランスでよくある名前の代名詞~ポールとピエールとジャック
同じデザインで指輪やペンダントがあります
Mes boucles d’oreilles, en fait, c’est justement un motif qui est assez récurrent, c’est le talon aiguille. Qui se décline sous formes de bague, de pendentif.
私のピアスは、よく使われるハイヒールがモチーフです。同じモチーフで指輪とペンダントがあります。
récurrent 反復する、繰り返し現れる
se décliner この単語は、「語形変化する、活用する」という意味なのですが、こういうふうに使えるのか、と感心したので書いておきます。
この箇所、ものすごく早くしゃべっているので、聞き取れませんが。
どんな服にも合う
Ça peut aller avec n’importe quel sorte de style vestimentaire.
それはどのようなスタイルの服にも合いますね。
n’importe quel+名詞 どの~でも(よい)
N’importe quelle musique me fait plaisir.
どんな音楽でも楽しいです。
n’importe 〇〇 というのはよく出てきます。
n’importe comment どんなふうでも
n’importe lequel … (~のうち)どれでも、誰でも
n’importe où どこでも
n’importe quand いつでも
n’importe qui 誰でも
n’importe は 動詞 importer (重要である)の否定形です。たとえばn’importe comment なら、手段においては重要ではない⇒どんなふうでも という意味になるわけです。
Miss Bibiのお店の紹介
Miss Bibi本人がお店を案内している3分の動画がありましたので、紹介します。店に置いてあるアクセサリーもたくさん出てきます。
パレ・ロワイヤル(Palais-Royal)とは?
パレ・ロワイヤルはパリにあるルイ13世、14世時代の王宮です。1632年に当時の宰相リシュリュー公(1585-1642)が、自分の住居兼アカデミー・フランセーズの本拠地として建設しました。
当時は、パレ・カルディナル(枢機卿の宮殿)と呼ばれました。内部には600人入る劇場も作られ、豪華な住居でした。
リシュリュー公が亡くなる前に、ルイ13世に寄贈。それ以来、パレ・ロワイヤルと呼ばれています。
ここはモリエールの本拠地となり、自作をたくさん発表しました。そのあとは、音楽家のリュリが受け継ぎ、王立音楽アカデミーの本拠地になりオペラが上演されました。
1763年に火災で劇場と建物の一部を消失。再建されましたがまた火事にあい部分的に消失。
その後、回廊(商店街)と住宅を作り、ほぼ今の形に。現在はコメディー・フランセーズの本拠地となっています。
この宮殿の中庭が広場として一般市民に解放されており、憩いの場となっています。とてもきれいですよ。
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アカデミー・フランセーズとは?その1
ヴォージュ広場でかくれんぼ「虎と小鳥のフランス日記」第9話 ルイ13世
マルゴさん、きれいな方なのですが、話すのが早いような。あれが普通なのかもしれません。聞き取りは難しかったです。
前回の単純過去がどんどん出てくるエピソードも聞き取りあきらめモードになりましたが、今回のふつうの話をしているのも、それはそれで難しいのです。
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